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北原中学校吹奏楽部  作者: 星野 美織
1年生1人1人の心
139/423

活動報告

「はぁ〜」

部活が終わり、帰ってきた凛奈の第一声は、最近「ただいま」ではなく、ため息ばかりだ。

『そんなに疲れてるのかな』

と、またため息をつく。

【リーダーになってから、お前おかしいぞ】

小林の言葉が蘇ってくる。

「小林先生がリーダーにしたくせに〜!」

と、1人大きな独り言を言いながらごろごろとソファーに寝転んだ。

「私、なんでリーダーになったんだろ」

1番の疑問がぽつりと口に出てしまう。

「何に疲れてるのかもわからないくせに」

と、スマホを手に取った。

そうだ。今日は菜穂の小説の更新日だ。

ユーザー名は、「星宮 うさぎ」だ。

星宮うさぎのページを開いた。

活動報告が更新されていた。

《部活について》

『あ、部活』

と、興味を示し、押してみた。

《部活について相談です。みなさんご存知の通り、私は吹奏楽部なんですが、》

さらに読み込むと、衝撃的なことが書き込まれていた。

《辞めようかなと思っています》

「え……!?」

見間違いではないか、嘘ではないか、と何度も読み直した。

《理由は、特にないんですけど、部活という名の集団の一員として苦しいです。今のままでは、続けられそうにないです。ごめんなさい。小説に全く関係ない話ですね》

『え、菜穂っち……?』

すぐに電源を切った。

『う、そ……。やだよ、そんなの……』

凛奈は混乱した。

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