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北原中学校吹奏楽部  作者: 星野 美織
1年生1人1人の心
137/423

小林からの呼び出し

137話のちょっとまえの話です。

「香坂! ちょっとこい」

「えっ!? は、はい……」

さっき、ぶつかりそうになったのに、すみませんもなにも言わなかった。

『怒られる、かな……』

と、覚悟した。

---------

連れてこられたのは、夏のコンクールでソロレッスンをした、あの渡り廊下だった。

「おい、」

「は、い」

「お前、大丈夫か?」

と、両手を凛奈の肩にのせた。

「え、」

「何があったとは聞かない。どうしたんだ?」

凛奈は手をぎゅっと握りしめ、

ふるふると首を振った。

「そうか……。リーダーになってから、お前おかしいぞ。頑張り過ぎるな」

「……はい」

リーダー。その言葉が、凛奈の心を揺るがす元なのだろうか。

「またなにかあったら相談しろ」

と、ポンっと肩を叩いて小林は去って行った。

「あ、香坂ー。ここ借りてもいーか?」

と、風馬と美鈴が楽器を持ってやってきた。

美鈴は頬を膨らませ、不機嫌そうだ。

「はい。どうぞ」

「さんきゅ」

「ありがと」

「よし、美鈴、やるか!」

「は、はい」

と、美鈴は頬を赤くした。

そうだ。美鈴は風馬が好きなのだ。

あまり邪魔をしてはいけない。

と、凛奈は走って去って行った。

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