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北原中学校吹奏楽部  作者: 星野 美織
1年生1人1人の心
132/423

パート練

そのまま、2年生は合奏を、1年生はパート練となった。

「あー、私トイレ行ってくる」

「いってらっしゃーい」

凛奈が廊下を歩いていると、

「あ、凛奈!」

と、呼び止められた。

振り向くと、巫愛がホルンのパート部屋から顔を出していた。

「ん? どうしたの?」

「あのさ、1年の曲ってさ、1stじゃなくてもソロしていいよね?真紀ちゃんにお願いしたいんだけど」

「あー、いいんじゃない?」

「おっけー。ありがと」

と、顔を引っ込めた。

『私たちも、ソロだれがするか決めなきゃなー』

と、フラフラとまた歩き出した。


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