表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
北原中学校吹奏楽部  作者: 星野 美織
1年生1人1人の心
130/423

買い物!

土曜日。今日は小林の家の都合で練習はOFFだ。


〈ピロリン♪〉


まい『もうすぐつくよー(◍ ´꒳` ◍)/』


今日はマイと2人でショッピングモールへ行く。

「あ、きたきた!」

「おはよー!」


-------

2人はバスに乗ってショッピングモールへ向かった。

「ねぇ、」

「うん?」

いきなりマイが引きつった顔で話しかけた。

「昨日のグループトーク、凛奈も参加してたよね?」

「う、うん」

昨日のグループトークにマイは参加していなかっだ。

と、彼女は自分のスマホを開き、凛奈に見せた。

やはり、昨日の内容だ。

「あー……、」

「ちょっと、ヤバいよね」

「……うん」

「あ、もうすぐつくね」

バスが停車した。


--------

今日の目的はいろいろあるが、セーターを買うことが第一の目的だ。

北原中学校は、セーター色指定無し、カーディガンOK、タイツ等OKなど、葉月市の中でも防寒に関する校則はゆるいのだ。

そのため、北原中学校の女子は1年生の頃からピンクのセーターを着る者もいる。

「ねぇ、凛奈何色にする?」

「んー、マイは?」

「私はあれかなー。ピンクのセーター」

と、袖に白ラインの入ったセーターを指差した。

「うーん、マイらしいよね」

「私が選んであげるよ! 」

「ほんと?」

「うん! えーっとねぇ、凛奈は……」

と、1つのカーディガンを手にとった。

女子中高生なら憧れるのだろうか、よくわからないが、マイが選んだのはベージュのカーディガンだった。

「え、こんなのいいよ。私が着るにはもったいないってゆーか……」

「えー! いいじゃん! 凛奈可愛いんだしさ、これぐらい可愛いの選んでおかないと!」

「……そうかなぁ」

と、彼女から受け取った。

「それにさー、凛奈地味で私だけピンクとかだったら浮いちゃうじゃん?」

「だから私のベージュにしたんでしょー」

「あ、ばれた?」

と、2人で笑った。

「よし、買ったら次プリクラいこー!」

「うん!」

----------

「明日の部活、どうなるんだろうね」

「あー……。大丈夫かな」

夕方、2人は帰ろうとバスに乗った。

「ミーティングとかは?」

「様子みて決めようかな。やるかどうか」

と、マイが凛奈の肩に頭を乗せた。

「あー、明日の部活やだなー」

と、彼女はぽつりと言った。

「うーん……」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ