買い物!
土曜日。今日は小林の家の都合で練習はOFFだ。
〈ピロリン♪〉
まい『もうすぐつくよー(◍ ´꒳` ◍)/』
今日はマイと2人でショッピングモールへ行く。
「あ、きたきた!」
「おはよー!」
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2人はバスに乗ってショッピングモールへ向かった。
「ねぇ、」
「うん?」
いきなりマイが引きつった顔で話しかけた。
「昨日のグループトーク、凛奈も参加してたよね?」
「う、うん」
昨日のグループトークにマイは参加していなかっだ。
と、彼女は自分のスマホを開き、凛奈に見せた。
やはり、昨日の内容だ。
「あー……、」
「ちょっと、ヤバいよね」
「……うん」
「あ、もうすぐつくね」
バスが停車した。
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今日の目的はいろいろあるが、セーターを買うことが第一の目的だ。
北原中学校は、セーター色指定無し、カーディガンOK、タイツ等OKなど、葉月市の中でも防寒に関する校則はゆるいのだ。
そのため、北原中学校の女子は1年生の頃からピンクのセーターを着る者もいる。
「ねぇ、凛奈何色にする?」
「んー、マイは?」
「私はあれかなー。ピンクのセーター」
と、袖に白ラインの入ったセーターを指差した。
「うーん、マイらしいよね」
「私が選んであげるよ! 」
「ほんと?」
「うん! えーっとねぇ、凛奈は……」
と、1つのカーディガンを手にとった。
女子中高生なら憧れるのだろうか、よくわからないが、マイが選んだのはベージュのカーディガンだった。
「え、こんなのいいよ。私が着るにはもったいないってゆーか……」
「えー! いいじゃん! 凛奈可愛いんだしさ、これぐらい可愛いの選んでおかないと!」
「……そうかなぁ」
と、彼女から受け取った。
「それにさー、凛奈地味で私だけピンクとかだったら浮いちゃうじゃん?」
「だから私のベージュにしたんでしょー」
「あ、ばれた?」
と、2人で笑った。
「よし、買ったら次プリクラいこー!」
「うん!」
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「明日の部活、どうなるんだろうね」
「あー……。大丈夫かな」
夕方、2人は帰ろうとバスに乗った。
「ミーティングとかは?」
「様子みて決めようかな。やるかどうか」
と、マイが凛奈の肩に頭を乗せた。
「あー、明日の部活やだなー」
と、彼女はぽつりと言った。
「うーん……」




