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北原中学校吹奏楽部  作者: 星野 美織
新チームスタート
103/423

38人の音

次の日。今日は日曜日だ。

「「おはようございます!」」

3人はいつものように30分前に音楽室へ来た。

「おはよー」

「やっほー」

と、目を合わせることなくみんな言った。

「何? 私たち、嫌われてんの?」

マイがこそっと話した。

「ま、まぁ、みんな忙しいんだよ。早く練習しよ!」

と、3人は楽器庫へ向かった。

凛奈は自分の楽器を出し、すぐに音出しを始めた。

20分程したら、2年生が次々と来た。

集合時間。全員が揃ったが、54人だったバンドは、一気に38人へと減ってしまった。

一気に人数が少なくなったパートもあれば、

そうでもないパートもある。

小林が音楽室へ入ってきた。

「……やっぱり少ないですね。3年生が抜けると」

小林は部員たちをぐるりと見渡し、ぽつりと言った。

「3年生がいなくなったこの時期、1年生も2年生も1人が抜けたらもう合奏にはなれません。なので、しっかり音作りをしていきましょう」

「「はい!」」


----------

『うわぁ……』

午後の合奏1回目。

音程がなかなか合わない。

それに、聞こえてくるはずのメロディーが聞こえなかったり、伴奏がうるさいなど、いままでになかったことが起こっている。

合奏はバラバラだった。

「……まぁ、毎年こんな感じだし、なにより、3年生が抜けたばかりだからね。しっかりパートで合わせてきてください」

「「はい!」」


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