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1年生リーダー
「ばいばーい」
「また明日ー!」
引退式が終わり、解散した。
「凛奈ばいばーい」
「あ……、うん。ばいばい」
なんとなく元気が出なかった。
なぜ私がリーダーになったのか。それをずっと疑問に思っていたのだ。
「私さ、投票の時1年生リーダー凛奈にしたんだ」
3人がバスに乗っている途中、急にマイが話した。
「え!? マイも? 実は樹奈もだよー!」
「え? なんで2人とも私にしたの?」
凛奈が困惑した顔で言う。
「だってさ、今まで凛奈はいろんなこと乗り越えて来たじゃん? それに、凛奈以外誰がやんの? って話」
「樹奈も凛奈しかいないって思ったよ!」
と、樹奈が頷く。
「……そっか」
「たぶんみんなそういう理由で凛奈を選んだんだよ。凛奈なら出来る、凛奈しかしいないって」
「だから、お願い。リーダーやって?」
「……うん。うん! 私、頑張るよ」
「「よっしゃ!」」
と、2人は口を揃えて言った。
「てゆーか、拒否権なんかなくない?」
「あ、そーいえばそーだねー!」
と、あははと3人は笑った。




