五戦目「問題児は連合軍を見る」
反董卓連合開始〜。
鉄ちゃんも頑張りますよ〜。
おはよー!鉄だよー。
これから反董卓連合に参加しに行きまーす。
ちなみに兵士は二万しか連れていきません。
頑張れば二十万くらい動員できるよ?
だけどー面倒だし、食糧も足りないしー、そんな集めても意味がないしなー。
「それじゃあ行ってきます母上!」
「ええ。私の名代としてしっかりやりなさいよ?」
「ああ!任せてくれ!」
「それじゃあ蒲公英も玉も翡玉も翠を支えてあげてちょうだいね?」
「うん!蒲公英がんばるよ♪」
「もちろんです」
「はっ。姫の力になれようにこの令命尽くします」
…かったいなー。
まあいいや、さてさて行きますか。
「あ、翡翠さん」
「どうしたの?」
むふふ・・・先日は不意打ちで大打撃を受けましたが・・・
「ご褒美まってますからね♪」
「んな・・・っ!」
おおー、大人っぽい翡翠さんが珍しいー。
さすが親子、翠にそっくりだなー。
いい年し「玉?」はい!すみません!
「とりあえず行ってきますねー。翠ー号令ー」
「あ、ああ。出発だぁーっ!!」
『おおおおおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!』
行軍を始める二万の西涼兵。
内わけするとー。
歩兵五千、騎兵一万五千ですねー。
やっぱり西涼兵は騎兵が真骨頂なので。
歩兵千人は輜重隊として兵糧運ばせてます。
リアカーもどきも作ったんですよー。・・・まあ、西涼は辺境の地のせいでタイヤというか木製の車輪が壊れやすいですけど・・・。
そこは鉄で補強してあるので、耐えられる・・・はず・・・。
まあ、ともかく大丈夫だと思うよ。
二万の兵一ヶ月くらいは食わせられるように手配したからね。
技術提供してあげた商人の人とも契約してあるし。
兵站も大丈夫。
砥石の使い方を教えてあるから、切れ味が落ちても自分達でどうにか出来る。
あと、兵士の人達は小腹が空いた時用に、貴重なお米を干した糒という兵糧みたいなのを用意した。
もしもようね。まあ、腹いっぱいにならないし、味もしないけど忍者米みたいなもんだな。
・・・なので、あんまり食べないようにと。
行軍中はどうだったって?
うん、揺れる。腰痛いなぁ。
え?違う?
翠達はどうしたって?
そりゃあ・・・
『なあ翠・・・』
『な、なんだ?そんな改まって』
『俺・・・本当に翠のこと・・・』
『ゴ、ゴクリ・・・・』
『好きだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!』
『だからって抱きつくなぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!』
『ひでぶっ!?』
『いいもんいいもん。翡玉といちゃいちゃするもん』
『いちゃいちゃって・・・また姫に怒られたのですか?』
『なんで分かったの?』
『玉様だからです』
『・・・照れるな』
『褒めてません!』
『じゃあお胸を揉ま・・・』
『破廉恥です!』
『あべしっ!?』
『割れた・・・絶対に頭割れた・・・てかカチ割れた・・・・』
『よし、蒲公英となら一番安全だよなぁ』
『もうお兄様ったら積極的なんだから♪』
『だって蒲公英が可愛いんだもーん』
『そう?やったー♪あ、そうだあのねお兄様』
『どうしたの?』
『蒲公英ね・・・最近、少し胸が大きくなったと思うの』
『なんだ・・・と・・・!?』
『だからね・・・お兄様に確認してほしいの』
『ああ!任せ・・・』
『ぎょーくーぅ?』『玉さまぁー?』
『ひぃ!般若!』
『あたしというものがありながら・・・』『私がいますのに・・・』
『え?いいの?好きなことしていいの?』
『調子に・・・』
『え?ちょ、翠なんで銀閃構えるの?翡玉もなんで?その斧なに!?』
『『天誅!!』』
『ぎゃああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!』
何事もないよ?
え?頭から出血してるって?
こ、これは汗だ。
俺は汗血馬ならぬ汗血人間だからな。
さてさて、着いたどー!
おお、【公孫】【袁】【曹】【孫】か。有名所はこんな感じか。
まあ、他からも来てるよ?北海太守孔融さんとか。
十八諸侯だもん。
えー?全員紹介しろってー?
やだやだやだ!俺興味ないもん!
あくまでも軍師として知ってるだけだもん!
「すげーな。たくさんいるなー」
「そうですね。玉様は把握していらっしゃいますか?」
「おいおい。流石の玉も連合軍に参加してる連中を把握してるわけ…「してるよ」…してんのか」
「どこの人かは省略するけど、表にするとこんな感じ」
「用意周到ですね。流石です」
陶謙
韓馥
孔伷
劉岱
王匡
孫策(あくまで袁術の客将)
袁紹
袁術
公孫
馬超
喬瑁
袁遺
張超
張楊
孔融
鮑信
曹操
劉備
おおー。
というかほとんどおじさんだったなあ。
というか陶謙のじいさん、よく来れたな。最近、病にかかったとか聞いたことがあるけど…。
「詳しく知りたかったら来なさい」
「誰に言ってんだ」
…さてさて、早速軍議に行かないとな。
袁家の兵士が来たし。
「ほら、翠」
「あ、ああ。西涼太守馬騰の名代馬超だ。総大将に取り次ぎを頼む」
「はっ・・・・ですが、まだ総大将が決まっておらず・・・」
「は?」
ポカンとする翠。可愛いなぁ。
なんか、固まってるので進むことにする。
「あーはい、わかりましたぁ。陣営を張り次第、軍議行きますので」
「はっ、それでは失礼します」
去っていく兵士。・・・その背中は小さく見えた。
「じゃあ翡玉」
「ここに」
「陣営を張っといて、俺は少し連合軍を見回ってくる。終わったら陣営で待ってくれ」
「御意です」
「じゃあ行ってきまーす」
「面倒ごと起こすなよ」
どっかの誰かさんと違って起こしませんよー。
おおー。兵力は大体十五万程度か。
袁家の二人が一番兵力があるな。
まだきていない諸侯もあるけど、やっぱり十五万程度と考えておこうと。
董卓軍の兵士は二十万。
それに天下無双と名高い呂布や神速の将の張遼、良将にして猛将華雄、黄巾の砦を陥落させた数は数知れぬ【陥陣営】高順。
こえぇー。
死亡フラグ満載だよなぁ。
董卓軍の大半は何進のを併合した朝廷直下の禁軍らしいけど、西涼兵がいる。
こえぇー。
汜水関には八万の董卓軍と張遼と華雄がいるらしいなぁー。
こえぇー。
俺死ぬんじゃね?・・・いや、翠達がいる限り俺は死ねないな。
・・・まあ、すでに手は打ってあるし。どうにかなるだろうな。
お、あれって【劉】の旗か。
まあいいや、陣営で翠を拾ってさっさと総大将を決めてもらわないとな。
「翠ーいこー」
さて、他の諸侯はどんな人がいるのかなぁー。
まあ、別に俺は翠達にしか興味がないんだけどね。
「おーほっほっほっほっ!!」
・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・
・・・・・・
・・・・・・
・・・・
「なあ玉・・・」
「・・・・・」
「袁紹ってなに?」
「・・・何も言うな・・・・」
・・・名士の伝で聞いていたのだが・・・ここまでとは・・・・。
いや、美人なのは間違いないけどさ。
俺は・・・ちょっとそこまでストライクゾーンは広くないっす。
「なあ玉・・・」
「何も言うな・・・」
「いや、袁紹はいいから。・・・さっきからあたしのことを舐めてくる奴がいるんだけど・・・」
「なんだと!?そんな男は俺が成敗してくれる!」
「男じゃないっつーの。・・・・その、あたしの向かい側らへんにいる」
「え・・・」
あれって・・・
女好きで有名な・・・・
曹操さんじゃないですかorz
実際に会ったことはなかったんですが、これも名士の伝で。
女好きだとか、覇王だとか。
まあ、外聞だけなら知ってますがね。
・・・曹操さんの手から俺は翠を守ってみせる!
さてさて、あらら、あちらに座っているのはしゅーゆさんですね。
名士の伝で噂は聞いてます。
綺麗な人ですねー。
でも、俺は翡翠さんの方がいいな。
袁術ちゃんはようz。。。げふんげふん、子供ですか・・・。
隣にいる警備員みたいなバスガイドみたいな女性は誰でしょうかね?
袁術軍といったら紀霊さんあたりが有名ですよね。あの人中々強いらしいです。
さて、なんか「総大将は誰が相応しいでしょうか!」なんていう声が聞こえてくるけど、それはどうでもいい。
とりあえずどんな人がいるのかなー。
「・・・なぁなぁ、玉」
「どうした?」
「なんで、袁紹総大将やりたそうなのにやらないんだ?」
「あー、あれだ。責任転嫁したいんだろ」
「・・・よくわかんねえよ。とりあえずこれ、どうにかならないか?」
よしきた。
「袁将軍!よろしいでしょうか!」
「はい?貴方みたいな貧相な男性がこの高貴な私に何のようですか?」
おお、精神的に痛い。
「はっ!西涼太守馬騰の名代馬超の軍師を勤めさせていただいている馬鉄と申します。このたびは四世三公で有名な袁家の袁将軍にお会いでき真に光栄です!」
「そ、そうですか。それで何の御用ですか?」
おお、効いてる。
「総大将の件!この馬鉄が推薦いたしましょう!この連合軍に相応しい兵力も家柄も兼ね備えている袁将軍が相応しいと思います!他の方で異論がある方は?」
「なにもないわ」
「構わん」
とりあえず袁術以外はいいな・・・って「妾がなるのじゃあー!」っていう声も気のせいだな。
「おーほっほっほっ!馬鉄さんは見る目がありますね!ではこの私、袁・本・初がこの連合軍の総大将を務めさせていただきますわ!」
「さすが袁将軍です」
袁将軍というのは、理由があるよ。
だってこの時期袁紹の官位ってなんとか将軍だもん。
「それでは私を推薦してくれた馬鉄さんの主君である馬超さんにお願いがあるのですが・・・」
「あ、ああ」
「この連合軍の先鋒をお願いしたいのですが!おーほっほっほっ!」
あー、やっぱりか。
先鋒でようとかしないからなぁ。無駄メシだもん。
怖がって誰一人出ようとしない。というか玉砕しろ!だもんなぁ。
さて、翠は理解してるかな・・・
「本当か!やったぜ!玉!先鋒だってよ!」
・・・・・・翠ちゃんはやっぱりアホの子でした。
ほらほら・・・周りの人達も苦笑してますよ・・・。
「で、で受けてくださるのですね!」
「ああ!任せてくれ!」
・・あらあら、翠ちゃんまだ気が付いていませんか。
まあいいや、大体先鋒やるつもりだったしね。
その時、
「あ、あれぇー?もう軍議・・・終わっちゃい・・・ましたか?」
桃色の髪の胸の大きな女の子が現れました。
すげえ。翠よりもでけぇ。
というか翡翠さんぐらいあるな。
十分すぎる。
「みたいだねえ・・・」
続いてきたのはこの世界では見たことのないような白い服を着るイケメン。
死ね!リア充死ね!イケメン滅亡しろ!
「あら、遅かったですわね!この袁本初が、馬鉄さんの推薦で総大将を務めさせていただきましたわ!」
「ええ!?馬鉄!?」
おお、過剰すぎませんかイケメン君。
とりあえず後で会いに行くからさ。
「じゃあ、いこうぜ翠」
「え?いいのか?」
「何が?」
「こんな状況だって。ほらあの男、お前のこと捜してるぞ」
「・・・大方、美少女だと思ってるんじゃね。ほらほら先鋒なんだから帰るよ」
「あ、ああ」
先鋒。
翠が大好きなことだね、うん。
まあ、構わないさ。
大変らしいけど。
すでに手はうってあるさ。
武が全くない分、智には頑張ったんだ。
さっさと終わらせようかね。
玉:
やあ皆。馬鉄だ。
最近暑いよねぇ。まあ西涼は寒いくらいなんだけどさぁ。
…え?あ、うん連合のことね。
やっぱり手柄は取るさ!
俺弱いから何にもしないけど、手ぐらい打つさ。
さて、種馬だとかそんなのがいるが、俺の嫁には手は出させないからな。俺が生きている限り!
覚えていろよ!御遣いよ!
…ま、次回会いに行くけどさ
次回も楽しみにしててくれ。