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西涼の鉄ちゃん  作者: 坂本 康弘
群雄割拠~西涼と覇王~
16/27

十五戦目「問題児は攻める」

短い、けど勘弁

・・・性的な意味じゃないからね?


「ふっふ~ん♪」


「・・・ご機嫌ですね玉様」


「え☆そうかな?☆」


「・・・はぁ~・・・」


大人の階段のーぼる~♪幸せはここにあるんだ~♪


というわけでチェリーボーイから抜け出した鉄です!・・・すでに数週間前に話しなのだが。


なに?羨ましいだと?


はっ!


翠は可愛かったぞ~!


もう・・・なんというか・・・。


「ぶっ!」


「鼻血ですか玉様!」


「ふがふが・・・あんがと・・・」


「もう、しっかりしてください!これから戦だというのに」


あ、そうそう。今から攻めます。


因みに勢力拡大じゃないからね?


まあ、要するのにね、長安に行くんだよ。


現在、天子様を擁するのは李カクと郭汜なのだが、あまりにも酷い扱いらしく密書が来たのだ。


翡翠さんは「私も出る!」と言っていたのだがご遠慮頂いた。


・・・まあ、代わりに「一日だけ好きにしてもいい」という約束をしてしまったわけだが・・・。


率いるのは八万の西涼兵。


あとで確認したのだが、ローマから流れてきたローマ兵の子孫がいるらしく彼らは優秀な歩兵になってもらった。


五万の歩兵を用意した。


投げ槍を得意とするのだが、地上戦はものっそい強い。


試しに盗賊討伐に言ったのだが・・・被害無しで勝った。小規模とはいえ。


投げ槍で串刺しにしたり弓だったり槍だったり・・・すごかったなぁ。


それはおいといて、長安の二人が内紛を起こしたらしく天子様もわずかな臣下を連れて脱出するおつもりらしい。


すごいな献帝様。


そこで、漢の忠臣と公言している翡翠さんに白羽の矢が刺さったそうだ。


まあ、翡翠さんは体調不良のために翠が名代として西涼軍を率いることになる。


俺は補佐だな。


西涼軍の武将は翡玉と蒲公英。…仮として成公英、馬玩、程銀、張横、李堪を将としておく。


考えていると


「お、おう」


「姫、すでに出兵の準備は出来ております」


「わ、悪いな翡玉」


・・・俺と目を合わせるたびに顔を赤くする翠かーわいー!


ここ数週間はこの調子だ!ふはははははははは!


「じゃあ出発進行ー!☆」


「出発だ!!」


ガチャガチャと武具の音を鳴らしながら進軍を開始する。


長安までは二週間くらいかかる。


…さて、やる、か。


――――――――――――――――――――


目を凝らせば見えるのは長安の城壁。


安定を経由して進軍する馬超軍は長安の前に陣・・・というのには少々みすぼらしいが十万の西涼兵が構えていた。


西涼兵といっても馬超軍とは違い、天水より西部の者や、ならず者、荒くれ者が集まった軍なのだが。


そして我らが馬超こと翠は六万の統制が取れた兵士達の戦闘を立ち、太陽の陽に当てられて彼女の愛槍である銀閃が輝く。


長安を占拠している十万の兵士達の前に立つのは李カクと郭汜の二人。後ろには将であろう人物がたっていた。


・・・みたいな?


おっさんかよ。


我らが翠ちゃんの相手じゃねえ。


というかあの二人は中違いしたんじゃないんだっけ?


・・・あ、そっか。馬超軍が攻めてくることが分かったから、一回仲直りしたのか。


忘れてたな。


・・・ま、どうにかなるだろう。


「んじゃ、翠、手はずどおりに」


翠は単騎、馬を駆けて前に出る。


そして凛々しく槍を李カク・郭汜軍に向けていった。


「逆賊共よ!この錦馬超が天子様より勅命をうけたまわった!すでに天子様はご避難されている!大人しく降伏しろっ!」


おーかっこいいー翠ー。


二人が何か話し合っているのはきっと天子様が逃げた報告が来たからかな。


董承さんは上手くやったな。さすがだ。


すると何人かの将が用意を始めている。天子様の追跡部隊か?


すると、その中の一人のおっさんが単騎で馬を駆けてきた。


「貴様らこそが逆賊!天子様を誘拐するなど、天がお怒りになるだろう!この牛輔が天罰を下してやる!」


うわww厨二病乙www


「おりゃあっ!」


「ぐあっ!」


・・・というか弱っ!


翠に腹を一突きにされて終わったよ?


「投げ槍ーっ!撃てーっ!」


翡玉が指示を出す。


すると先頭に立っていた歩兵・・・多くがローマ兵の子孫である。


彼らが槍を李カク・郭汜軍に向けて投げ始めた。


うわぁ・・・。


弓矢よりも怖いな、あれ。矢の比じゃないよ。


あの恐ろしさに敵軍は瓦解し始めている。


そこに一万の騎兵と五万の歩兵を連れた翠と翡玉が突撃を始めている。


え?俺は今安全な所に避難してますよ?


もう殲滅戦みたいになっているそこに駄目押しを。


「我こそは錦馬超が従妹馬岱なり~!」


伏兵隊を担っていた蒲公英が二万の騎兵を連れて突撃させた。


もちろん指示は蒲公英だけにやらせていない。


程銀など部隊長格から出世した彼女らも参加している。


まだ蒲公英に二万の兵士は難しいからねぇ。


つーか、ローマ兵の子孫の方々強くないですか?


槍の使い方、西涼歩兵より上手なんですけど。


多分、歩兵戦で翠も囲まれたらひとたまりもないだろうな。


ところで李カク・郭汜軍は急いで兵士を纏め始めている。長安に戻って篭城するのか?。


間に合わないなぁ。


とりあえず天子様が逃げる時間を稼げるか?


・・・いや、洛陽まで勢力を広げるために天子様をお迎えしなければならないな。


篭城。










・・・・そう思っていた頃が私にもありました。










なんという予想外。


長安ごと捨てて、天子様を優先したのか、撤退と同時に追撃に回った。


十万いる兵士の内、ほとんどが騎兵だ。


・・・まずいな、進軍速度が速い。


今回は馬超軍は三万しか騎兵を連れてきていない。


幸い大軍なために、天子様五日ぐらいかかって追いついてしまうだろう。


長安から洛陽への距離は歩くとなると・・・・一週間は軽くかかるな。


だから、今頃天子様が洛陽に到着するにはまだ一週間以上かかるだろう。


「玉様!いかかがなさりますか!」


・・・まずは、現状を維持しよう。


「翡玉は兵をまとめてくれ!伝令!馬超と馬岱、各将軍に兵士を纏めて長安に駐留することを伝えよ!」


『御意!』


今更追撃をかけても、歩兵しか討ち取れないんじゃ意味がない。


・・・とりあえず一旦兵士を纏めて、翠と三万の騎兵を連れて強行軍で追撃するか。


天子様に追いつかれる前に追いつかないといけない。


・・・もし何かあったら首が跳ぶからな。


さて、幸い輜重隊は夕方には来る予定だ。


歩兵を使ってあの二人によって荒廃した長安を建て直さないと。


民達に炊き出しは出来る。


よし。方針は決まったことだし、実行せねばな!

うん、忙しい。

暑いですよねぇ。

鉄ちゃん書いていて思ったのですが

「終盤色気無い…」

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