十戦目「問題児は再戦を待つ」
短いけど、勘弁
side馬超
馬を駆け、金属音が鳴り響く方向へ進む。
見えたのは関羽と張飛と趙雲の三人が赤毛の方天画戟を持つ奴と戦っていたところだった。
奴が呂布か。
あの覇気というか強そうな雰囲気がする。
戦っているあの三人は弱くない。むしろ強い。
だが、呂布は軽くあしらっている。
面白い!
「呂布ー!あたしと勝負しやがれー!」
「馬超!?なぜここにいる!」
関羽が何か言ってるけど、無視して馬から飛び降りてそのまま呂布を突きを食らわす。
が
「・・・甘い」
方天画戟で左にずらされる。
あたしはそのまま右に振るうが、やっぱり塞がれた。
銀閃を持ち替えて、振るい、突き、薙ぐ。
・・・やっぱり塞がれるぁ。
「お前、強い。だけど、勝てない」
「だったらやってやる!西涼の錦馬超を舐めるなぁ!」
あらゆる方向に槍を振るうけど、呂布には一撃も当たらない。
むしろ、徐々に反撃されて攻勢に移っているのが分かる。
やっぱり強い・・・!
「ふ、私がいるのも忘れないで欲しいな」
「鈴々もいるのだー!」
「というか、私達が最初に戦っていたのだが・・・」
三人が加勢に来る。
あ、そうだよな。
今は倒すことが目標なんだっけ。
呂布はさすがに四人じゃ分が悪いのか、後ろに跳んだ。
「さて、四人だな。呂布。どうだ」
「お前ら、恋より弱い。・・・四人で来い」
「だとよ、馬超よ」
「いや、あたしに振られても困るんだけど・・・」
すると、呂布の後ろから声が聞こえる。
「恋どのぉー!一旦退くのです!」
「ん、分かった」
「なっ、待て!」
呂布が撤退しようとするところを、関羽が止められるが、趙雲に止められて呂布は撤退した。
周りを見れば徐栄というやつも撤退していた。孔融とかいう奴の陣営だったけど大丈夫なのか?
とりあえず董卓軍は撤退していった。
あーあ。また呂布と戦ってみたいな。
あいつ強いし。
side out
なんとか董卓軍を撃退・・・というかまあ勝手に撤退していっただけなんだけどさ。
少なくとも俺達馬超軍の被害はほとんどないといっても過言ではない。
あとは俺が目をつけた勢力くらいなんだけどさ。
袁術軍とかはかなり被害を受けたらしい。というか、連合軍全体から見れば被害は大きい。
俺は今は、連合軍の修復の指示を出している。
騎兵中心の董卓軍だったから馬防柵の効果は大きかったな。
すでに夜は明けている。
・・・まあ、なんというか、「おーほっほっほっ!」って聞こえるんだが、鶏の間違いかな?
というかさ
「翠手伝ってよぉ~」
翠ちゃんはずっと鍛錬してます。
まさかの翡玉まで(涙)
あの娘達はどうしたの!?
いくら文官の仕事とはいえ全部俺に任せちゃってるんだよ!?
翠も翡玉も力持ちなんだから手伝ってよ!
・・・まあ、それでもほっとくから俺は甘いんだけどさぁ。
そういえば本初が虎牢関攻めるそうだ。
大丈夫なのか?
袁術も一緒らしいけど・・・。
かなり被害があるって顔良さんが涙目で援助をお願いしてたもん。
大変だなぁ。
ただでさえ呂布の猛攻で士気がだだ下がりなのに、烏合の衆。
袁家の兵士が可哀想だなぁ。
まあ、がんばれ。
西涼に引っ越してくれてもいいんだよ?
ちょっと寒いけどさ。
あるぇー?
気が付いたら、もう翌日になってる。
…飯以外翠と翡玉は何をやってたかな?
鍛練に夜寝るくらいだな。
疲れたのか、寝巻に着替えずに寝てしまった。
仕方がないので俺が服を脱がして着替えさせた……はずはないので蒲公英と馬玩と成公英にやってもらった。
まあ、俺がやるわけにはいかないしね〜。
覗きはしたが。
…ゴホン
さて、今日は翠と翡玉は出番が無いからと劉備軍と合同鍛練してくると行ってしまった。蒲公英も半ば無理矢理連れていく感じで連れていかれたけど…。
仕方が無いので俺の部下である成公英と馬玩と兵士何人かを連れて本初と公路の虎牢関攻めを見学させてもらう。
というか見学と言うより傍観だが。
学ぶことなんてないもん。
せいぜい「馬鹿正直に数だけ頼りに戦えば勝てる戦も勝てない」くらいだろう。
つーか軍師の役職上当たり前なんだけどさ。
おおー。
始まったみたいだ。
連合一の勢力を持つ本初が攻めることを聞いた多くの諸侯も参戦。
連合の半分以上の勢力が一気に攻め掛かった。
…大丈夫なのか?
将来警戒すべき勢力は見極めているようだ。
聞こえるのは兵士の怒号と悲鳴。…悲鳴はほとんど連合軍なんだけどさ。
董卓軍も数では劣るが勇猛さを活かして連合軍を押している。
頑張れよ連合。
だがやっぱり数の暴力は辛いだろう。
せいぜい被害出し合って。漁夫の利を貰うから。
あ、【呂】の旗出てきた。
すごっ。人が飛んでるよ。
こええ。
あれは【徐】か。
うーん、呂布を見ると徐栄がショボく見えるなぁ。まあ、名将なのは違いない。
【高】か。
高順だったな。すごいな。陥落するように連合軍を潰してるよ。
対して連合軍の主な将は誰だ?
あれは…えーと武安国か?
他に誰がいたっけ?
思いだせん。
まあいいか。興味ないし。
その後は特筆することは無かった。
まあ、連合軍も董卓軍もそれなりの被害があったということだ。
明日は劉備軍、曹操軍、公孫軍、馬超軍、孫策軍。あと何故か本初と公路も出るらしい。兵士は大丈夫なのか?
まあいいや。手柄は手に入れてるし翠の癖をどうにかさせるか。
被害はあまり受けるつもりはない。
俺にとって乱世はもう来ているのだから。
蒲公英:
やっほ~♪みんな~!蒲公英だよ~♪
いやぁ、本当にお姉様って脳筋だよねえ。蒲公英なら絶対に呂布みたいな化け物と戦いたくないぉ~。
・・・うぅ~そのせいで張飛と戦わせられるんだから~。お兄様といちゃいちゃしたいのに強制的に鍛錬だよ!?蒲公英嫌だよ!あんな脳筋達みたいな人達に勝てないよ!・・・あ、でも星お姉様は別だよ?いい人なんだ。大人!って感じでさぁ。好きな男の人を喜ばせるにはどうすればいい?って聞いたらねえ~いろいろ教えてくれたんだぁ~♪すごいよねえ星お姉様。今まで近寄ってきた男の人は数知れぬ!だって~♪
あ、お姉様が呼んでるみたいだからじゃあね~!
次回もよろしく~♪」