表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
8/13

真の悪役の影

今回も短かったので2話あります!

リリアは決意した。カタリナ様を断罪ルートから救うには、資金流出の黒幕を突き止め、公爵家の弱みを握っている派閥の尻尾を掴むしかない。

前世の記憶を頼りに、リリアはゲーム内の脇役だった人物に注目した。

(確か、財務大臣の補佐官をしていた『マティアス』という男。彼が資金流出先の派閥と裏で繋がっていたはず)

リリアはカタリナ様には何も告げず、ヒロインとしての特権一ー

「誰にでも無邪気に話しかけて良い」という立場を利用し、マティアスに接触を図った。

「マティアス様!カタリナ様のために、ある公爵家の財務状況を改善するプロジェクトを手伝ってくれませんか?」

リリアの無邪気な笑顔と、公爵家という言葉に、マティアスはすぐに食いついた。

「公爵家?それは光栄な。リリア嬢のためなら、喜んで!」

マティアスは、リリアを「操りやすい無知なヒロイン」だと侮り、彼女から情報を引き出そうと近づいてきた。しかし、リリアは前世の「財務分析」の知識とカタリナ様から渡された本物の財務書類を武器に、マティアスの帳簿の存在を徐々に突き止めていく。


追い詰められた黒幕と、リリアの危機

リリアの周到な誘導により、財務大臣補佐官マティアスは、資金流出の不正に用いた裏帳簿の保管場所をうっかり口にしてしまった。リリアはすぐにカタリナ様に報告しようとしたが、マティアスの方が一歩早かった。

「まさか、あのリリア嬢が私を陥れるとはな.....だが、貴様が手に入れた情報など、すぐに揉み消してやる!」

マティアスは、誰もいない王立図書館の奥でリリアを拘束した。彼はリリアを人質に取り、カタリナ公爵令嬢を脅迫するつもりだった。

「貴様がこの情報を公にすれば、公爵家は崩壊する。そして、愛しのカタリナ嬢もただでは済まないぞ」

リリアの口は布で塞がれ、身動きが取れない。恐怖で体が震えるが、リリアの心は燃えていた。

(私はここで死んでも構わない。でも、この情報をカタリナ様に渡さないと、推しは断罪されてしまう!)

その瞬間、図書館の重厚な扉が、勢いよく開け放たれた。

そこに立っていたのは、いつもの冷静な表情を完全に失った、激昂したカタリナ様だった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ