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警戒されるヒロインと、増す推しへの愛

カタリナ様が去った後、リリアの周りにはすぐに攻略対象たちが集まってきた。

第一王子であるエドワード殿下は、困惑と警戒が入り混じった表情を浮かべている。

「リリア嬢、君は.....本当に大丈夫なのか?カタリナ嬢の行為を『歓迎の儀式』などと解釈するのは、あまりにも無邪気すぎる」

リリアは満面の笑みを殿下に向けた。

「殿下、カタリナ様があんなに美しいのですから、その振る舞い全てが高貴な芸術です!あれは、私たち平民上がりのリリアに『汚れても気にしない、強くなれ』という無言の激励に違いありません!」

(ゲームのシナリオでは、ここでリリアは怯えて涙ぐむはず。それを王子が慰め、二人の距離が縮まる。断固阻止!)

「汚れても気にしない......?」

エドワード殿下は眉間に深い皺を寄せた。本来なら「弱き者を守る」ヒーローである殿下だが、カタリナ様を全力で擁護するリリアの姿は、彼にとって「理解不能」だった。

第二王子で、学園で最も優秀な魔法使いであるロドリゴ殿下が、冷ややかな視線をリリアのドレスに向けた。

「茶で濡れたドレスをいつまでも着ているのは、貴族として品がない。着替えなさい。そして、君は少しカタリナ嬢に依存しすぎている。彼女は君の言うような優しい人物ではないぞ」

「ロドリゴ様!」リリアは興奮して一歩前に出た。

「何を仰いますか!カタリナ様のあの高潔なツンは、全て世間の嫉妬から身を守るための防衛本能です!本当は誰よりも努力し、誰よりも優しく、誰よりもスイーツが好きな乙女なのです!私は知っています!」

(原作で裏設定としてしか公開されていなかったカタリナ様の情報を、うっかり口走ってしまった......!)

ロドリゴ殿下は、まるで実験動物を見るような目でリリアを観察した。

「スイーツ好き?.....フッ。おもしろい。君の言っていることが本当かどうか、これから確認させてもらおう」

(ヤバい。攻略対象を遠ざけようとしたのに、かえってカタリナ様経由で興味を持たれてしまった!)

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