嫉妬を超えた、カタリナ様の独占欲
ある夜。リリアはカタリナ様の私邸で、夜遅くまで書類整理を手伝っていた。
そこに、急な来客があるとの知らせが入った。エドワード殿下だった。
「カタリナ嬢。リリア嬢には、少し息抜きが必要だろう。私が共に散歩でも......」
エドワード殿下は、リリアをカタリナ様から引き離そうとした。リリアは、まさかの展開に内心ヒヤヒヤする。
しかし、カタリナ様は書類を置くこともせず、冷ややかな視線を殿下に向けた。
「殿下。リリアは今、私の重要な秘書です。彼女は私と共にいることが、最も幸せだと申しております。それに、彼女は他の男には興味がない」
「なっ!?」
「殿下が彼女の純粋な心を利用して、私の傍から引き離そうとすることは、許しません。
リリアは、『私だけのもの』です」
カタリナ様の言葉には、一寸の迷いもなく、圧倒的な独占欲が込められていた。リリアは、その迫力に内心でガッツポーズをした。
エドワード殿下は、カタリナ様の言葉に顔を真っ赤にしたが、
それ以上何も言えず、引き下がっていった。
殿下が去った後、カタリナ様はリリアを振り返った。
「リリア。貴様は本当に、私だけのもので良いのだな?」
リリアは、カタリナ様の真剣な瞳を見て、にこやかに頷いた。
「はい!カタリナ様こそが、私の最高の推しですから!」
カタリナ様は満足そうに微笑んだ。
その顔は、もはや悪役令嬢の冷たさではなく、愛しいものを手に入れた者の至福に満ちていた。
そして、カタリナ様はリリアの手を取り、彼女が最も好む地味な焼き菓子をそっと差し出した。
「さあ、リリア。今夜はまだ長い。貴様と二人きりで、ゆっくりと過ごそうではないか」




