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番外編・ロドリゴ殿下の観察と、新たな興味

ロドリゴ殿下は、エドワード殿下のような未練がましい感情は抱いていなかった。しかし、リリアとカタリナ様の関係には、学術的な興味に似た感情を抱いていた。

「カタリナ・エスペランサ。あの鉄壁の女が、リリア・ヴェルジェにあそこまで心を許すとはな」

ロドリゴ殿下は、魔法の実験室で、新たな魔導具の開発をしながら、二人の観察記録を読み返していた。

記録にはこうある。

・『カタリナ嬢は、リリア嬢が持ってくる焼き菓子 (特に人気の低いもの)を、嬉しそうに食べる。ただし、リリア嬢がいない場所では絶対に食べない』

・『カタリナ嬢は、公務中にリリア嬢の意見を必ず確認する。表向きは「確認」だが、ほぼ*『決定』として採用されている』

・『リリア嬢が他の生徒と話していると、カタリナ嬢の魔力が微量ながら不安定になる。まるで、嫉妬しているかのように』

ロドリゴ殿下は、フッと笑った。

「面白い。あれほど『愛など無用』と言っていたカタリナ嬢が、リリア嬢には依存している。

リリア嬢もまた、カタリナ嬢を『推し』と称して、他の男には目もくれない」

ロドリゴ殿下は、かってリリアに「カタリナ嬢はスイーツ好き」と言われたことを思い出し、

あの日のリリアの言葉は全て真実だったのだと悟る。

そして、彼の心には、ある一つの仮説が浮かび上がっていた。

(この二人は、もしかすると、この国で最も強固な絆で結ばれた二人なのではないか?恋愛などという陳腐なものではなく、もっと深く、精神的な.....)

ロドリゴ殿下は、静かに結論を下した。リリアとカタリナ様の関係は、彼がこれまでに見てきたどのような人間関係よりも、興味深く、そして攻略不可能なものだった。

彼にとって、リリアはもはや恋愛対象ではなく、学問的な探求の対象となっていた。

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