表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
11/13

番外編・エドワード殿下の困惑と、募る執着

全ての騒動が収束し、カタリナ様が悪役ではなく国の英雄となった今、エドワード殿下の胸には言いようのない複雑な感情が渦巻いていた。

(リリア嬢は、私ではなく、あのカタリナ嬢を救った......?なぜだ?彼女はもっと、私のようなヒーローに守られるべき、可憐な存在だったはずだ)

リリアは現在、カタリナ様の私設秘書として、常に彼女の傍らにいる。本来なら殿下の婚約者候補として、王子の隣に立つはずだったリリアが、今は「エスペランサ公爵令嬢の忠実な従者」として、カタリナ様の輝きを一層引き立てる役割を完璧にこなしていた。

ある日、エドワード殿下は、カタリナ様と共に公務をこなすリリアの姿を目撃した。

カタリナ様が難しい顔で書類を読んでいると、リリアはすぐに「カタリナ様、この部分、紅茶が冷めないうちに確認いたしますか?」と、淹れたての温かい紅茶を差し出した。カタリナ様はそれを受け取り、無言で一口飲む。その様子は、まるで長年連れ添った夫婦のようだった。

「あのリリア嬢が.....カタリナ嬢の好みを把握し、そこまで尽くしているというのか」

エドワード殿下は唇を噛み締めた。カタリナ様は、リリアが淹れた紅茶以外は、ほとんど口にしないらしい。

リリアのあの無邪気な笑顔が、今や殿下には「自分(エドワード)を拒絶するための完璧な仮面」のように見えた。

(どうすれば、あのリリア嬢を、私の傍らに取り戻せる......?)

エドワード殿下の心には、諦めきれない執着と、カタリナ様への静かな嫉妬が渦巻いていた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ