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転生先は、推しを断罪する役目のヒロイン
眩しいシャンデリアの光が、大理石の床に反射している。この重厚で華美な空間が、今の私にとっての「現実」だった。
(嘘でしょ.....よりによって、この世界で一番地獄を見る役に転生しちゃったの!?)
私は今、乙女ゲーム**『恋する学園と秘密の魔法』**のヒロイン、リリア・ヴェルジェになっている。ふわふわの亜麻色の髪に、大きな翠の瞳を持つ、愛らしくもどこか天然で空気が読めない、王道のヒロインだ。
そして、リリアの運命は、攻略対象である王子たちと恋に落ちること....ではない。
リリアの最も重要な役割は、悪役令嬢カタリナ・エスペランサ公爵令嬢のプライドを打ち砕き、最終的に彼女を学園から追放、断罪へと追い込むための道具となることだ。
「リリア様。ご気分が優れませんか?」
侍女が心配そうに尋ねる声に、私は首を振った。
気分が悪い?いいえ、『最高』に気分が悪い!
前世でこのゲームに狂うほどハマり、カタリナ様推しだった私にとって、この運命は耐え難い。クールな美貌、誰にも見せない努力、不器用な優しさ一一全てが最高だったカタリナ様が、最終章で主人公(私)によって追い詰められ、泣き崩れるあのスチルは、何度見てもトラウマだった。
推しが、この私によって、断罪されるなんて、絶対に阻止してみせる!




