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ん???
いやいやいやいや
これはない
あの仏野郎やりやがった!
俺の願いをフル無視しやがったぞ。
なぁにが俺の願いを叶えるだ、そもそも人ですらねえじゃねぇか。
なんなら生き物ですらねぇ。
マジで火って何?
いろんなラノベ読んできたけど、火に転生してるラノベなんてなかったぞ。
せめて魔物とかほかにあっただろ。
もう実態すらない。
なんでよりによって火なんだよ。
燃えることしかできないじゃん。
あとあたりを照らすこととか
使えねぇな
ああ、そうか、
きっとこれは夢だ。
うん夢、これ夢だわ
現実なわけない。
きっと目を閉じたら、次開けたら豪華な天井が見えて○っぱいのでかいクッソ美人な母親が俺に声をかけてくれるはず だ。
目を閉じる。目を開ける。
そういや俺、火なのに目あるんだな。
変わらなかった。
俺は火のままだし、○っぱいのでかい母親はいない
あれ待って俺もしかして消えたら終わりじゃね。
一旦落ち着こう。
転生してそうそう消えるなんてダサすぎる。
とにかく周りの様子を確認しよう。
といっても正面しか状況はわからないが、
正面から見える光景はとてもボロボロだ。
腐ってんのかなって思うくらい壁や床はボロボロだし、敷かれている絨毯は色褪せている。
奥にはベットらしきものがあるがそれ以外は分からなかった。
なぜなら俺自身の明かりしかこの部屋を照らすものはないからだ。
部屋を観察しているとガチャとドアの開く音が聞こえる。
どうやら人が入ってきたらしい。
「お母様、ごめんなさいごめんなさい。私が悪かったです。だからどうか許してください」
「全部あんたのせいよ。わたくしがこんなに惨めなのは。どうしてあんたなんかが生きてアヴィンが死んだのよ!これも全てあんたを庇ったからよ。
この人殺し!!あんたが死ねばよかったのに!!」
聞こえたのはまだ幼い少女のか細い声と怒りの困った声で少女を怒鳴る女の声。
その声と同時に俺が見るのは息を呑むほど美しい青みを帯びた銀髪の少女と少女と同じ髪を持つ女だった。少女は泣きながら女に許しをこい女はそれに対して怒るばかりだ。
「反省するまで、部屋から出さないから」
「お願いです。それだけはやめてください。
私が悪かったので反省するのでやめ…」
少女の言葉を最後まで聞かず、少女の手を振り払い、女は部屋を出て鍵を閉めた。
少女は俯きながら女が出て行ったドアに向かってごめんなさいごめんなさいお願いだから出してくださいと言うが女の靴の音だけが聞こえた。
少女は涙を拭うと暖炉の前に歩いてきた。
俺の目の前に座る。
少女は俺がみてきた中でトップクラスくらいのビジュアルだった。
背景に花が咲いたように錯覚するほどに少女は綺麗だ。
青みを帯びた銀髪は神秘的で、髪は肩の長さくらいで綺麗に切り揃えられている。ハーフアップをした髪には銀髪に合う青色のリボンがつけられている。アーモンド型の大きな目は髪色とは正反対の濡羽色の瞳。
目元は先程泣いていたからか少し腫れている。
桜色の形のいい唇。真っ白なきめ細かい肌。白いけど顔色が悪そうには見えない、神秘的な白さだ。全てのパーツがとても完璧だがその配置も完璧だ。きっとこの少女のことを美少女というのだろう。
少女の着ているものは中世ヨーロッパをほうふつさせるような服だ。
襟には細かなレースが付いている。また黒の紐をリボン結びにしたようなものが襟の下に隠れている。
胸の下あたりからコルセットのようなものがあり、真ん中に銀のボタンが二つ縦に並んで付いている。
コルセットからふくらはぎの真ん中にかけて黒いロングスカートが膨らんでいる。
足元はストラップが付いている黒のパンプスを履いている。全体的な印象としてはどこかのお嬢様のようだ。
さてどうしたものか。
俺は少女に声をかけるべきだろうか。




