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006_この世界について(一般常識編)

説明回です。

しばらく説明が続きます。

006_この世界について(一般常識編)


晩御飯を済ませた列人と百香は現状の確認をする事にした。


「まず、確認したいんだが百香はいつ転生した?」


「今日、あなたと合う少し前、馬車の中でだけど。」


「と言うことは、ほとんどこちらの事は知らないのか?」


「モニカとして生きた17年間の知識はあるから全くと言うわけではないけど。」


「でも貴族のお嬢様だから、これから必要な平民の知識はほぼない、と。」


「まあそうね。ぶっちゃけこの子の知識はあまり宛にしていないわ。」


「わかった。じゃあ俺からこの世界の一般常識について話す。」


「うん、お願い。」



そう言って列人は飲み物を自分と百香の前に置き話し始めた。

まずこの世界(惑星)の名前はアナシス、国の名前はフラム王国。

文明レベルは中世くらいで剣有り、魔法有り、モンスター有り。

所謂王道ファンタジーの世界。


一年の長さ、暦の呼び方、時間については地球とほぼ同じ。

月、週についても太陽暦と同じで仕事は週に1回休むのが一般的。


通貨の単位はクレトで1クレト=約1円くらいだが、食料品が安く、その他の家具、衣服、金物といった物が高い。

具体的にはじゃがいもが1つ5クレトで売っているがフライパンは最低でも1万クレトかかる。

衣服の新品についてはオーダーメイドが多い為、10万クレト以上かかり既製品があったとしても5万クレトはする。

従って普通平民は古着を1万クレト程で購入し、あとは補修しながら使っていく。

布はそれなりに手に入るが服を作る技術料が高い。


識字率は7~8割程度。

親が働いていれば初等教育を受けさせる程度の収入は十分に見込める為、よっぽど生活が困窮していなければ、読み書き、算術程度は習う機会はある。

2~3割は孤児だったり、生活困窮者だったりするのだが。


この国は王政で貴族制度があり、主に政治中枢は王族とそれを補佐する貴族で固められている。

平民が理由もなく貴族に危害を加えれば、死罪もあり得るが、貴族が平民を殺しても罰金程度で済むことも珍しくない。

(ただし貴族側によっぽど非があればその限りではない。)


治安機構として騎士が存在し、主に貴族出身で意思決定をする上級士官、

現場を指揮する貴族、平民が半々の下士官、

現場で実際に働く一般兵に別れており、警察機関もこれに含まれる。


平民の仕事としては、農業、畜産業等の一次産業、職人、加工業といった二次産業、商業、サービス業といった三次産業、それとは別に魔石屋、魔道具屋等の魔法にちなんだ商売がある。


また魔物退治や市民の困り事に対応するハンターという職業もある。

ちなみに列人はこのハンターを生業としている。


「まあ、一般常識はこんなもんかな。」


平民の細々した事以外はモニカの知識にもあったことである。


「次は俺の過去も交えてこの村を取り巻く状況を説明する。」


「うん。」


飲み物を一服して列人は語り始めた。

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