047_閑話_その頃ヒロインは
本日5話目です。
今回は『アナスト』のヒロイン_アメリアの話です。
047_閑話_その頃ヒロインは
私は『学園』の春休みを利用してバンの街へ来ていた。
この街に来た目的はある人物を探してだ。
『放浪の名医_ゲオルグ』これから発生するコルト病を防ぐ為の重要人物。
何故私がこんな事を知っているかと言うと、私には前世の記憶があり、この世界が前世で先生とプレイした『アナスト』にそっくりだと気づいた為である。
今回私は前世の記憶を頼りに疫病対策をしているわけだが、あまり会いたくない学園の知人に会ってしまった。
「ご機嫌よう。アメリアさん。こんなところにどういった御用でしょうか?」
「ご機嫌よう。ナタル様。ハンターの仕事と人探しでございますわ。」
「あらあら、平民の方は大変ですわね。春休み中もお仕事だなんて。
しかもハンターなんていう野蛮な事をなさっているなんて。」
この子は学園の同級生で第一王子のギルバートのファンらしく、平民の癖にある程度話をする私を快く思っていないようなのだ。
まあ、私は前世で80年生きていたし、結婚もしていたから今更あんなお子様にときめかないのだけど。
「ハンターには野蛮な方が多いので、アメリアさんの様な女性は特に気をつけてくださいませ。」
「ナタル様。お気遣い感謝いたしますわ。」
「ええ、構わなくってよ。
特にコル村のエレメンタルズにはお気を付けくださいませ。」
「・・・エレメンタルズ!」
「ええ、そこのアカサカ=レットとトウリ=モモカという冒険者がとても野蛮でしてよ。
先日私にその2人が恫喝してきましたのよ。」
なんでここでエレメンタルズの名前が、赤坂列人さん、桃梨百香さんの名前が。
しかも悪事を働いている。この子の話しを鵜呑みにするわけじゃないけど、真相の確認が必要ね。
「・・・それは大変でございましたわね。
私も事情があってハンターをやめるわけには参りませんが、そういう方がいるという事で注意いたしますわ。」
「ええ、そうしてくださいませ。それではご機嫌よう」
「ご機嫌よう。ナタル様。」
エレメンタルズのことは気になるけど、まずはゲオルグ医師だ。
こちらは人命がかかっている。
エレメンタルズについてはその後で調べましょう。
もうヒロインとか気にしないで学園やめちゃおっかな。
いけない、なんとかノーマルルートで魔王を倒すところまではいかないと。
はあ、私に炎の力があればなぁ。
アメリアは前世のエレメンタルズを知っています。
赤坂列人と桃梨百香の名前を聞いて驚いたのはその為です。




