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034_幼馴染は問い詰める

本日6話目の投稿です。


これにて騎士団の話は一段落です。

034_幼馴染は問い詰める


漢達が決意を新たにしていた頃、列人の家では、


「アルくん、正座。」


「フィオ、いきなりどうしたんだ?」


「アルくんひどい、お嫁さんの私に隠し事なんて。

私の旦那様としての自覚はあるんですか。」


「ねぇよ、んなもん。」


「どうしたの?フィオちゃん、列人が隠し事って。」


この場にいるのは森から戻ってきた列人と百香、先ほど乱入して来たフィオの3人である。

ちなみにマリアはお弁当売りで席を外している。


「じゃあ、アルくん私の質問に答えて下さい。

アカサカ=レットってなんですか。」


この瞬間、場の空気が凍りついた。

だがフィオはお構いなしに列人を問い詰める。


「マスターとヴィルヘルムさんは知っているみたいでした。

アルくんにとって、とても重要な秘密だと言うことは分かりました。

それこそ軽々しく口にできない事情があるんでしょう。

それでも言って欲しいんです。

私は頼りないですか?役立たずですか?

私だってアルくんの為に何かしたいんです。」


フィオは半ば泣きながら、列人に叫んだ。

列人は居住まいを正しフィオの目を見ながら


「わかった、今から話すからよく聞いてくれ。」


「・・・お願いします。」


列人の顔はあまりに真剣でフィオは思わず息を飲んだ。


列人は自分の前世の記憶の事。

百香との関係。ヒーローの力。

思いつく限りの話をした。

そして


「最後に2年前の炎の魔人についてだ。」


「ちょっと列人、その事は・・・」


「百香、彼女は当事者だ。彼女が聞く意思があるなら秘密にするべきじゃない。」


「・・・・」


「これから話すことは特に秘密にしないといけない事だ。

バクラにも話していない。君にこの事を話す事で君を危険に晒すかも知れない。

俺達の関係が終わる可能性だってある。それでも聞きたいか?」


「・・・アルくん、さっきからなんでそんなに他人行儀なんですか。」


「え!」

(アル、どうして母さんって呼ばないの?)


「私はアルくんのお嫁さんです。例えアルくんが認めなくてもそうなんです。」


「・・・」

(アル、私はあなたの母親よ。例えあなたが認めなくってもね。)


「全部話していつものアルくんに戻って下さい。

フィオって、お前って私の事を呼んでください。」


「・・・・」

(あなたに別の記憶があったとしても、あなたは私の息子よ。)


「列人、フィオちゃん、あなた達・・・・」


2人は気づいていなかった。

自分達がボロボロと涙を零している事に。

百香は無言で2人にハンカチを差し出す。

2人はその時初めて自分達が泣いている事に気づいた。


わずかに無音の時間が流れ、最初に口を開いたのは列人だった。


「悪い、フィオ。どうも今から話す内容にビビっていたみたいだ。

まあ、適当に話すから聞き流しといてくれ。」


「ふふ、なにそれ、ビビるような内容を適当に話すんですか?」


「うるせえ。」


いつもの列人の口調に戻った事にフィオは安堵した。


「ええっとな、ぶっちゃけあの『炎の魔人』の正体は俺だ。」


「え!」


本当に適当に爆弾をぶち込んできた。


「あれな、『変身』って言うんだけど、大量の霊力と引き換えに能力が数倍に膨れ上がるっていう、ヒーローの奥義みたいなものなんだ。

それで、2年前にあのデカ物を消し炭にしたのも俺なんだ。

こんな事国にばれるとやばいだろう。だから秘密にしないといけないんだ。」


「・・・・・」


あまりの情報量の多さにフィオの頭はついていけなくなっていた。


「ただ消耗が激しすぎるから、今後はやる予定はない。

秘密を隠す上では安心だな。」


「・・・アルくん」


「はい?」


フィオの雰囲気が変わった事に列人は気づいた。

具体的には百香がお怒りになられた時に近い雰囲気だ。


「アルくん・・・正座。」


「はい。」


列人は素直に正座する。


「いくらなんでも適当すぎです!」


「・・・いや、だってそれはお前がいつも通りに話せって。」


「うるさい!だいたいアルくんはいつもそんなんだからさっきの騎士隊長さんみたいに偉い人を怒らせるんです!」


その後、騒がしくギャーギャーと喚き合う2人。

そのいつも通りの光景に頬を緩ませる百香だった。

もうお気づきだと思いますが、列人は母親のマリアに自分の正体を話しています。

その話自体は考えてありますので、いずれ文字に起こしたいと思っています。

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