002_ヒーローの再会
3話目投稿です。
列人視点です。
002_ヒーローの再会
ガシャーーーーーーーン!!!!!!!!!!!!!
遠くから爆発する様な凄まじい音がした。
街道のほうだろうか?
事故にしては音が派手すぎる。
事件か?あの街道は俺の村でもよく使うし、厄介事なら確認する必要がある。
俺は音がした方向に向かうことにした。
元ヒーローとして村の生活に関わる事を見過ごす事はできない。
少し走るとそこには横転した馬車と殺された騎士らしき人物、10名程のゴロツキと少女が1人。
どう見ても少女が襲われている。
「あなた達は何者ですか!私がローゼスベルク公爵家の者と知っての狼藉ですか!」
「それはよかった。お前で間違いないようだ。個人的には恨みはないが仕事なのでな。」
あ、これでゴロツキ共は黒だと確定。元ヒーローとして少女を助ける事にするか。
まずは後ろからゴロツキ共に近づき、
・・・・・・シュッ、バサッ、バサッ・・・・・
素早く3名の首を跳ねる。
ヒーローが後ろから卑怯だって?そもそも勝手に殺していいのかって?
相手は犯罪者ですし、この世界って盗賊は即デストロイが鉄則ですし。
相手の目をこちらに向けて、少女を保護する事優先ということで。
「一部始終見せてもらった!白昼堂々、女性一人を複数人で襲うとは見下げた輩だ。
ハンターチーム_エレメンタルズ所属 赤坂列人が地獄に送ってやる!」
よし取り敢えず注意は引けたか。ゴロツキも少女も呆然としている。
・・・・・・シュッ、バサッ、・・・・・
その隙にゴロツキの首を更に2つ跳ねる。
「テッメー!よくもやりやがったな!ただで済むと思うなよ!!!!」
残り5名のゴロツキ共が金切り声を上げながら襲ってくる。
こいつら全然ダメだわ。
ゴロツキ共が間合いに入った瞬間、居合の要領で首を飛ばし、1分もしないうちに全滅させる。
それから要救助者である少女を確認する。
肩よりも長い金髪に、大きな青い瞳の整った顔立ち。
上等な衣服を着ており、華奢な身体ではあるが女性らしい部分はしっかり主張している。(所謂巨乳)
公爵家の者と言っていたし、政敵にでも襲われたか?
面倒事の匂いしかしないが、助けた以上保護しないわけにはいかない。
意を決し声を掛ける事にした。
「立てるか?俺は赤坂列人。ひとまず君を保護する。なんと呼べばいい。」
呆然としながら少女は名乗った。
「桃梨百香。」
え!桃梨百香!