119_依頼を受けよう
しばらく続いていた日常回は終了です。
再び物語が動き出します。
ここまで読んでいただいた方には耐性があると信じていますが、一応注意書きします。
今回列人がいつもの様に飛ばします。
119_依頼を受けよう
秘密基地の拡張工事が終わった次の日
秘密基地の設備の整備を終えた列人と、引越しを済ませた百香、亜美の3人が談話室で話をしていた。
「そういえば、俺達ってハンターだよな。」
「そうだけど、どうしたの列人。いきなり藪から棒に。」
「俺達って最近依頼受けてたっけ。」
「私達は列人お兄さんからの依頼を受けているから、まあ受けているって事になるかな。」
「あなたが最後に依頼を受けたのって確か『砂漠の荒鷲』の時よね。」
「あれって私達がこっちで初めてあった日だよね。
かれこれ1ヶ月とちょっとくらいになるのかな。もっと長かった気もするけど。」
「でもなんでいきなりそんな事聞いたのよ。」
「俺の今の貯金、10億切っているんだ。」
「「はぁ!!」」
列人の発言に百香と亜美は思わず驚愕の声を上げる。
列人の貯金は先日まで100億クレトを超えていたのだ。
こんな短期間でどうして減ったのか、その点について百香と亜美が問い詰める。
「ねえ、列人。そんなに一体何に使ったの?」
「もしかして、列人お兄さん。ハイエナどもに毟り取られたの。
それだったら言って。そのハイエナどもを地獄すら生温い目に合せてあげるから。」
「いや、亜美ちゃん。違うからね!ちょっと落ち着こう。目がやばいよ。」
「じゃあ、なんでそんなにお金を使ったの。
まさか、フィオさんという者がありながら他の女に貢いだとか。」
「ねえよ!フィオが居ながらとか他の女とか色々気になる単語があるけど、そんなんじゃないから。
フィオの端末買ったり、基地作ったり、グレートサイクロン号を改造していたら、いつの間にかなくなってたんだ。」
「・・・ああ、そういえばこの基地作るお金って列人から出てたんだったわね。」
「・・・・あれってよく考えたら公共事業だよね。そりゃお金も掛かるよ。」
「そういうわけだから明日ギルドに依頼を受けに行く。
希望者は明日ハンターギルド前に集合だ。」
こうして列人は久しぶりにハンターらしい仕事をする事になった。
次の日の朝
今回の参加者は亜美、ギルバート、ジーニアス、ミランダだ。
百香、バクラは不参加、ギルド職員のフィオは当然来れない。
百香は村の子供アルトに剣の訓練の約束をしていた事と村の防衛の為、
バクラはメリッサとご先祖様への墓参りに行く準備をする為である。
ギルドに集合した5人は早速フィオに依頼を確認する。
「おはようございます。アルくん。確か昨日言っていた依頼ですね。
何件か良さそうなのを見繕っておきましたので、ご確認お願いします。」
「ああ、おはようフィオ。じゃあ、早速見せてもらうよ。」
「?」
「どうした?フィオ。」
今のやりとりにフィオは不思議そうな顔で列人を見つめる。
それが気になり、列人は思わずフィオにどうしたのか確認をする。
「だって、いつもの『仕事中は呼び名で』っていうのがありません。
一体どういう事かなっと思いまして。」
「・・・フィオ、お前今までわざと間違えていたんだな。」
「はい、旦那様とのコミュニケーションは妻の勤めであり至福の時です。」
「・・・いや、大した意味はないけど。別に最近はそこまで拘る必要もなくなったからな。」
列人はフィオが旦那様云々言う事に関してはスルーし、質問に答える。
百香が来る前の列人は自分が赤坂列人である事を自覚する為、せめて仕事中だけでも列人と呼んでもらうようにしていた。
だが、百香に亜美といった前世での知り合いができてからは、その必要性が薄れてきた為、そこまで拘らなくなった。
フィオはこの言葉を受け、おかしな方向に話を進める。
「なるほど分かりました。つまりアルくんは今すぐ私と挙式したいと言う事ですね。」
「はぁ!なんでそうなるんだ。」
「今の発言はつまり私と仕事上の関係ではなく常にプライベートな関係でありたいと言う事を示唆しています。
それはつまり夫婦ということです。」
「・・・すげえなフィオ。今の発言でそこまで妄想を膨らませるなんて。
俺も流石にそこまでの発想はなかったわ。」
「フィオさん、夫婦でいちゃついてないで早く依頼書見せて。時は金なりだよ。」
「おい、亜美ちゃん。夫婦ってなんだよ。俺とフィオの間にそういった事実はないぞ。」
「レット、いい加減現実を認めなさい。すでに包囲網は完成しているのよ。」
「ねぇ、ミラ、何。その包囲網って。いつの間にそんなものが出来上がっているの。」
「え!レット気づいてなかったの。これは酷い鈍感だね。僕だって気づけたのに。」
「研究バカ、テメーにだけは言われたくねえよ。あんまり舐めた口聞くとレベッカ焚きつけるぞ。」
「レット!人には婚約者がどうのと言っておいて自分はその体たらくか!恥を知れ!」
「・・・おい、ギル。ガチ切れすんなよ。こいつらのは妄言だからな~。」
列人達が一通り騒いだ後、隣の受付の男性職員が咳払いをしたので話はそこで一旦終了。
ギルドはみんなが利用しています。騒いではいけません。
フィオが提示した依頼書を確認する。
「えっと、どうやらコル村周辺の依頼はないみたいだな。
一番良さそうなのが『イグニの街』の調査依頼かな。
ちょっと知り合いが発行しているみたいだし。」
「イグニの街って言うとここから60キロほど離れた街だよね。
調査の内容は?」
「ああ、亜美ちゃん。最近モンスターが原因と思われる家畜の死亡事件が起きているそうだ。
今回はその原因の究明とできたら退治が依頼されている。
どうやら家畜は大型のモンスターに食われている可能性が高いらしい。」
「正体不明の大型モンスターか。報酬は?」
「1人10万クレトとモンスター素材だな。物にもよるが素材は買取時に色を付けてくれるみたいだ。」
「移動方法は?」
「走っていく予定だよ。ギルも走るのに慣れておかないといけないしな。」
「えっと、僕は飛翔魔法による索敵だよね。」
「はぁ、また自分が非常識になった事を自覚しないといけないのね。」
「レット、走るのに慣れる言うのはどういう意味なんだ?」
「気にするな。俺達に合せて走ればいいだけだ。」
「「・・・・・」」
列人と一緒に走る事の意味をイマイチ分かっていないギルバートに対して、ジーニアスとミランダはなんとも言えない表情で黙り込む。
「じゃあ、フィオ。この依頼を受領って事で手続き頼むわ。」
「分かりました。アルくん。お気をつけて。」
「ああ、行ってくるよ。じゃあ、みんな、出発だ。」
列人の合図と共に荷物の準備を済ませ、村の入口まで移動。
今回移動するに辺り、みんなには1つずつインベントリリュックを持たせている。
このインベントリリュックには『岩』が入っている。
『岩』の重さは列人と亜美が10トン、ジーニアスとミランダが1トン、ギルバートが200キロである。
今回は長距離移動なのでこいつらにしては控えめである。
それから今回は依頼報酬が少ないため(一般基準で言えば十分高額だが)道中で狩ったモンスターは全て回収することにした。
ちなみに列人は素材入れ用に生もの専用のインベントリリュックを新たに購入しそれも持っている。
「じゃあ、行くぞ、狩りは基本俺と亜美ちゃんは手を出さないのでお前ら3人で頑張ってくれ。
できるだけ素材を傷つけないように倒すこと。」
「具体的にはどうすればいい?」
「ギルの場合は首を一撃で跳ね飛ばすとかかな。
あまり色々な場所に攻撃せず、一撃で仕留めろ。」
「狩りをしないって、じゃあ君達は何をするのさ。」
「お前らが仕留めたモンスターを解体、回収をする。」
「ああ、そうね。私達には無理だからお願いするわ。」
流石に王侯貴族にモンスターの解体は無理である。
その事については列人も無理強いするつもりはない。
別にモンスターの解体ができなくても生活に支障はない。
道中の打ち合わせも済んだので早速出発となった。
移動時の陣形は先頭に列人、真ん中にギルバートとミランダ、後方に亜美、ジーニアスは空中で索敵。
ちなみに移動速度は現在100キロでイグニの街まで何事もなければおよそ40分で着く。
初回にも関わらずこの速度についてきているギルバートはなかなか非常識に染まってきたと言えよう。
しばらく進むとジーニアスの索敵にモンスターが引っかかった。
「ジーニアスよりレットへ、前方1キロに敵影あり。
オークとハイオーク、オークキングの混成。数およそ50。」
「ジーニー、索敵遅い。せめて3キロ手前くらいで把握しておけ。
ちゃんと視覚強化の魔法使っているのか!」
「レット、普通は1キロ手前でも早いほうなんだよ。
それに常時視覚強化は結構キツいんだよ。」
「口答えするな!返事は!」
「サー、イエッサー!」
「ミラとギルもボーッとするな!戦闘準備!」
「「サー、イエッサー!!」」
「・・・・・」
列人の怒声を受け、ジーニアス、ギルバート、ミランダが戦闘準備に入る。
この様子を亜美が何とも言えない表情で眺める。
知ってのとおり、列人は平民でギルバートは王族、ジーニアスとミランダは貴族である。
先日まで『学園』にいて身分社会を体験していた亜美としては何とも複雑な心境である。
「じゃあ、まずは僕が牽制するよ、『ストーンシューティング』×50」
ジーニアスが無詠唱で石を使った射撃を50発凄まじい勢いで放出する。
その全てがオーク達の頭部に命中、オーク45体が即死、残りのハイオーク4体とオークキング1体も昏倒している。
「・・・・ゴメン、やりすぎたかな?」
「「・・・・・」」
ジーニアスが『牽制』でオークの群れを壊滅一歩手前まで追い込む。
忘れてはいけない。ジーニアスはあの土木工事現場の補強魔法を一人で行ったのである。
魔法の操作及び威力は以前と比べ物にならないくらい上がっている。
それに気づかずいつもの調子で魔法を使えば、オーバーキルになるのは当然である。
先日まで一緒に土木工事をしていた人物が起こした惨状にギルバートとミランダは言葉を失う。
「ほら!敵は残っているぞ。追撃!」
「「!!」」
動きが止まっていた2人に列人が攻撃を怒声を浴びせる。
それで我に帰った2人が矢に放たれたように残りのオークに向かって突撃する。
先にオークの元にたどり着いたのはギルバート。
『フレイムラッシュ』
ギルバートは炎の剣で次々にハイオーク4体を切り裂き、列人の忠告通り首への一撃で確実に仕留めていく。
この光景に一番驚いているのはギルバートである。
ハイオークは一般の騎士が1対1でようやくまともに倒せる相手である。
ギルバートは『学園』でも上位の実力者だったとは言えるが、一瞬でハイオーク4体を始末できるほどではなかった。
そんなギルバートを尻目にミランダがオークキングと対峙する。
『エキストラブースト』
ミランダを自らに全能力強化魔法を掛けてオークキングの懐に飛び込む。
『ブヒヒヒ!!!』
オークキングが豚のような叫び声をあげながらミランダに対して、手持ちの棍棒を振り下ろす。
ミランダはその攻撃を自分の棒を使って受け止める。片手で。
「喰らいなさい!!」
そしてそのままオークキングの棍棒を跳ね上げ、オークキングの体勢を崩す。
その隙を突き、ジャンプ一番オークキングの頭上に飛び上がり棒撃を叩き込む。
オークキングは頭蓋骨が吹き飛び絶命。
忘れてはいけない。今のミランダは20トンの荷物を持てるようになった生粋のゴリラである。
そんな人間が自分の本気もわからず全力で生き物をぶん殴ればこういった光景になるのは火を見るより明らかである。
ミランダは自分が起こした惨状にまたしても唖然とする。
そんな様子を無視して列人が次の指示を3人に飛ばす。
「よし、俺と亜美ちゃんがオークの解体をするから、お前らは周囲の警戒。亜美ちゃん、始めようか。」
「うん、列人お兄さん。はい、これナイフね。」
「・・・・凄い手際だな。」
「「・・・そうね(だね)。」
「ほら!3人とも警戒だよ!」
「「「はい!!!」」」
喜々としてオークの解体を始める亜美の手際に、呆れながらも見入ってしまう3人に亜美が叱責する。
それに素直に従い3人は警戒を始める。
途中でウルフやゴブリンの群れが襲ってきたが問題なく撃退。
この時3人は列人達が血の匂いを撒き散らしてわざとモンスターを集めている事に気づく。
「おい、ジーニアス、ミランダ嬢。このままだと延々とモンスターと戦い続ける事になるぞ。どうする。」
「そうだね、今度モンスターの群れが来たら、死体も残さないくらい徹底的に破壊しよう。」
「それなら私は魔力強化の魔法を2人に全力で掛けるわ。」
「いや、待て。それだと素材を残さなかった事でペナルティが付くかもしれない。
まずゴブリンの群れが来たらジーニアスがそれを全滅させ、私が死体の表面を焼いて血の匂いを防ぐ。
それから魔石を抜いて死体を素早く処理する。これで行こう。」
「そうね。ゴブリンの素材は魔石だけだからそれが一番安全ね。
他のモンスターが来た時は諦めてなるべく温存して戦いましょう。」
「そうだね。依頼の集合時間は昼前だからまだ余裕があるけど、へとへとで街に着いたら依頼に差し障る可能性があるからね。」
この後、再びオークの群れとキラーホークの群れがやって来たがこれも問題なく撃破。
そして待望のゴブリンの群れがやって来た。
『ブーストマジック』
『ストーンシャワー』
『ファイアバード』
『ブーストスピード』
ミランダが2人に魔力強化の補助魔法をかけた後、ジーニアスが石の雨を降らせゴブリンを全て絶命させる。
その直後ギルバートが鳥の形をした炎でゴブリンの傷口を全て焼く。
ミランダは全員に速度強化魔法を掛け、3人は急いでゴブリンの心臓にナイフを突き立て魔石を抜き取る。
「仕上げだ。『ガイアクラック』『ロックレイン』」
ゴブリンの死体を速攻で処理する為、ジーニアスが地割れの魔法と岩を降らせる魔法を使い、全てのゴブリンの死体を地の底に葬り去る。
たかだかゴブリン相手に随分と豪勢な魔法の使い方である。
「よし、レット、片付いたぞ。さっさと移動しよう。」
「ちっ、気づかれたか。もう少し粘れると思ったんだけどな。」
「でも列人お兄さん。いい感じに素材が集まったよ。結構いい額になるんじゃないかな。」
「そうだね。オークが結構いい値段するし、一人頭1000万くらいかな。」
「・・・お前ら、訓練とか言いながら金策に利用してないか?」
「一石二鳥だろう。もう成果は十分だしこれからはモンスターを無視して街まで一気に行こう。」
責めるようなギルバート達の視線を全く意に介さず列人は街へ急ぐように指示を出す。
だがやはりというべきか途中でトラブル発生。
索敵のジーニアスから報告が入る。
「4キロ先で盗賊に襲われている馬車発見。レット、どうする。」
「!」
「ちょっと、列人お兄さん。」
報告を受けた列人は一気に加速、全員を置き去りにして馬車の方へと向かう。
亜美が思わず制止しようとしたが間に合わない。
この時の列人の時速はおよそ500キロ、他のメンバーが追いつける速度ではない。
場面は変わって襲われている馬車
上等な貴族が乗るような馬車を数人の盗賊が取り囲んでおり、護衛2名と御者と貴族の娘らしい少女が対峙していた。
「ヒャッハ~~~!!
そこの馬車、今すぐ金目のものと女を置いていけ。」
「俺達は紳士的だから素直に言う事を聞けば男は逃がしてやる。」
「ついでに女の方も紳士的に相手してやるよ。
すぐに天国の気分を味わわせてやるからありがたく思うんだな。」
「そうだぜ。俺のグレートソードが火を吹くぜ。」
「ハァハハハハァ~~。
お前の粗末なショートソードはお呼びじゃねえんだよ。」
「あなた達。こんなことをしてただで済むとお思いで!!
わたくしはバンの街の領主_シドニー=アンスバッハの次女エリー=アンスバッハですわよ。
わたくしの父に掛かればあなた達なんてすぐに縛り首ですわよ!!」
「おお!それは怖いな。じゃあ、そうならないためにお前は人質だな。
その間はしっかり俺達にご奉仕してもらうから楽しみにしてろよ。」
「しかしガキのくせにけしからん乳をしているな。
これは大人のお仕置きが必要だな。」
シュバ!ゴトッ!
馬車に辿り付いた列人が出会い頭に盗賊の一人の首を跳ね飛ばす。
ちなみに首を飛ばされたのは先ほど少女の胸について言及していた盗賊である。
こんな時でも巨乳好き殺すマンの本能が働いている。
「さっきから、聞くに堪えない汚らしい言葉は吐き散らかしやがって。
テメーらみたいな屑どもにこの世界の空気を吸う資格はねえ!
このエレメンタルズ_赤坂列人が全員息の根を止めてやる!!」
「なんだ!テメーはいきなり「はい!死ね!」」
シュッ!ゴトッ!
盗賊の一人が何か喚こうとしたのでそいつの首を一瞬で跳ねる。
うるさいので黙っていて欲しいものだ。
「やりやがったな!!野郎どもやって「はい!さよなら!」」
シュッ!ゴトッ!シュッ!ゴトッ!シュッ!ゴトッ!シュッ!ゴトッ!
瞬く間に盗賊ども全員の首と胴体が泣き別れする。
この間1分にも満たない。
「「「「・・・・」」」」
「君達、大丈夫か?怪我は無さそうだな。馬は・・・よし無事そうだな。」
「列人お兄さん、いきなり一人で走り出さないでよ。」
「あ!ゴメン。緊急事態だったから。」
列人が要救助者の安否を確認していたところに亜美が合流し、開口一番に抗議の声を上げる。
そこへ助けてもらった少女が列人に声を掛ける。
「あの、助けていただいてありがとうございました。
わたくしはシドニー=フォン=アンスバッハ伯爵の次女エリー=アンスバッハと申します。
もしよろしければお名前をお伺いしてもよろしいでしょうか。」
「ああ、これはご丁寧に。俺はハンターチーム_エレメンタルズの赤坂列人。
こっちは同じチームの亜美ちゃんだ。」
「・・・・初めまして、亜美です。」
「まぁ、レット様と仰るのですね。
是非とも助けていただいたお礼をしたいのですが。」
「いや、そういうのは結構です。それよりこの後はどうするつもりですか?
襲われたすぐ後だ。イグニの街まででいいなら送るが。」
「まぁ、なんとお優しく紳士的な方なのかしら。
わたくしたちもイグニの街に向かう途中でしたの。
助けていただいた上に図々しい申し出ではありますが、是非ともお願いいたしますわ。」
「そういうことだから、亜美ちゃんもいいかな?」
「・・・・別にいいよ。他のみんなも疲れてきてるし、馬車のペースくらいならちょうどいいでしょう。」
「亜美ちゃん、なんか怒ってない?」
「・・・別に、列人お兄さんがまた女の子を口説いてたってフィオさんに報告するからね。」
「違うから!それ濡れ衣だから!」
この後、他の3人と合流し馬車を守りながら無事イグニの街に到着した。
あらかじめ言っておきます。
どうやら列人はエリーを名乗る少女に好意を持たれている様ですが、ハーレム展開はありません。
列人はふざけているようでクソ真面目ですので、そういう展開は絶対起きません。




