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009_問題点の洗い出し作業

説明回です。そろそろ物語を進めたい。

009_問題点の洗い出し作業


「ここからが本題なんだけど、私の転生先であるモニカ=ローゼスベルクは、主人公のライバルキャル、所謂悪役令嬢なの。」


「ぶっふぅ~ww。悪役令嬢www」


「そこ!草生やすんじゃないわよ。ぶち殺すわよ!」


先ほどと打って変わっていつもの列人に戻ったので、百香もそれに乗ることにした。


「・・・話を戻すわね。

この子、モニカは全ルートで主人公と敵対し、ラスボス目前の中ボスとして再登場するの。

そしてクリアした場合、全ルートで死亡確定なの。」


「どういう流れでそうなるんだ。」


「まず、馬車で襲われて殺されそうになったでしょう。

魔封じのチョーカーを付けられているから抵抗も出来ず命からがら逃げ出すんだけど、今度は山賊に捕まって辱めを受けそうになり奴隷として売られそうになるの。」


「おい!待て!俺より遥かにヘビーじゃねえか。

百合ちゃんも子供のくせにとんでもないゲームに俺達を誘いやがって。」


「一応R15だし、実際には辱めを受けていないんだけどね。あくまでも未遂よ。

それから百合ちゃんは19歳だから、子供扱いすると怒られるわよ。」


そう注釈を加えながら、百香は話を続けた。


「山賊に襲われそうになった時、恐怖から魔力が暴走して魔封じを破壊する程の魔力が覚醒するの。

その後も死ぬような目に何度も遭いながら生き延びて、ある地方の洞窟で魔王の封印を見つけるの。

そして自分をこんな目に合わせた者達に復讐する為に魔王の封印を解き、自分は魔王の側近となるの。」


「で、最終的には魔王共々返り討ちにあうと、いくらなんでもひどすぎだろう。

冤罪で修道院送りにされる途中に殺されかけるは、売られかけるは、魔王の封印にたどり着く程放浪させられるは、制作会社はこの子になんの恨みがあるの。」


「ちなみになんだけど、私が転生したモニカとゲームの悪役令嬢は別物だから。

こちらのモニカは特に悪事は行っていないけど、悪役令嬢の方は、主人公への嫌がらせもきっちりやっているし、まじで暗殺しようとしたから。

『暗殺者アルフレット』を学園に引き込んだのも悪役令嬢だから。」


「自業自得じゃねーか。俺の怒りを返せ。」


声を荒げる列人を尻目に百香は淡々と話しを続ける。


「まあ、今の説明でわかったと思うけど、私についての死亡フラグもほぼ解消されてはいるわ。」


「じゃあ何が問題なんだ?」


「まず、この魔封じのチョーカーね。

このチョーカーって見る人が見れば魔封じの道具ってわかるの。

私が術を使った時に魔法だと誤魔化せないのが一点。

そこから術やヒーローの事が漏れる可能性があるのが一点。

魔封じされるのは犯罪者がほとんどだから、騎士団に捕まる可能性があるのが一点。

そこから馬鹿王子にモニカの所在がばれる可能性があるのが一点。」


百香は首に巻かれた黒い革製のチョーカーを指差しながら説明する。


「つまり、そのチョーカーをまずなんとかしないと動きが取れない、と。」


「それから馬車が襲われて私が行方不明になったからそのうち捜索隊が出ると思うの。

私が列人の家に居る事がばれると列人が誘拐犯にされる可能性があるわね。

そうなるとマリアさんが巻き添えを食らうわ。」


「やっぱり俺の心配はしてないのね。」


「どうせ騎士団が来ても締め上げるんでしょう。

暗殺ギルド壊滅させたみたいに。」


「いや、国家権力相手にそこまでしないからな。

せいぜい平和的に話し合って(脅迫して)それでもダメなら少しじゃれあって(ぼこって)

お互い納得する形(こちらの要求は全て通した上)でお帰り願うだけだ。」


「十分物騒だわ。あなたこっちに来て行動がヤクザになってない。」


「まあ、とりあえずチョーカーをどうにかすれば、なんとかなりそうな事はわかった。」


「はぁ・・・どうしてそうなるのよ。」


能天気な列人に百香は呆れるつつ、その日の話し合いは終わり疲れた身体を休める事にした。

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