1話
「よ、ようこそ勇者様?」
見知らぬ女性から声をかけられる
「あのーここどこですか?」
なんだここ?俺はおかしくなってしまったんだろうか
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大広間から場所をうつし個室で話をする
話をまとめると
さっきの女性はお姫さんで名前はアンというらしい、異世界から勇者が来るというお告げをきいたらしく準備してたとか
この世界は『アルファナ』というらしくこの国は『マサラ』と呼ぶらしい
俺をよんだ理由はわからないとか、魔王はいないらしい、残念?なのか?
「大変申し訳ないのですが、あなたは元の世界へ帰ることが現段階ではできません」
「..........え?」
元の世界へ帰れない?てことは俺の青春は?まさかできないとかないよね?
帰れないことにショックをうけた俺は頭が真っ白になった
「とはいってもそのまま放り出すのはさすがにかわいそうですので、って陸斗さん!」
日本でのキャッキャウッフフな俺の青春は?
青春できなくなったことにショックをうけた俺は倒れてしまった
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んここは?たぶんお姫様の膝枕?そう願いたい
「やっとおきたかい勇者さんよ」
おれはベットの中にいて
目の前にはふくよかなおばさんが立っていた
「ここはどこですか?」
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もう一回話を整理しようか、うん
倒れた俺は城下町のとある宿屋に運ばれたとか
「で、そこにあるお金が俺の全財産か」
「金貨20枚もよ!なんならおばさんが欲しいところだわ」
「これで何日過ごせますか?」
「んーもって三ヶ月ってところかしら」
三ヶ月なら約どのくらいだろう、日本円で三十万もしないってところか
まったく人の人生をなんだと思ってるんだ、
人生といえば俺の青春は......
まったく人の人生をなんだと思ってるんだ、
そんなことより勇者召喚ってほとんどが能力最強だよね、ってことは俺も!
「あのーこの世界って自分の能力ってわかるんですか?」
「それなら教会にでもいくといいわ、サラーこの人を教会まで連れてってあげてー」
呼ばれて出てきたのは赤髪の女の子だった
うん、可愛い、こんな可愛い子に案内されたらチップあげまくってしまう
「ほら勇者さんついてきて」
「あ、ごめん」
ぱっと手をにぎられて、ついはにかんでしまう
まわりからみたらやばいからきをつけよう
「こっちこっち」
教会は宿屋をでて左に曲がってすぐのところだった
「悩める子羊よ、我が協会になんのようだね」
なんだこいつ顔面殴ってやろうか!
「あの、能力を見て欲しいのですが」
「おう!そうでしたか!ならばここへてをのせてくださーい」
まじでなんだこいつ
牧師に言われたとおり石版に手をのせた、すると頭に文字が浮かびあがった
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名前、アカバネ リクト
種族、人間
レベル、1
体力、15000
魔力、15000
アビリティ
《聖魔法Lv1》《剣術Lv1》《鑑定Lv1》
称号
《勇者》《剣の才》
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強いのかな?
でも日本では剣道やってたおかげか《剣術》ってのがあるな
「では、診察料として金貨1枚で勘弁してやりましょうか」
「は?聞いてねえよ、ボゲ」
「兵隊さーん、こいつ診察逃げ仕様としてマース」
診察逃げってなんだ?でももし捕まったりしたら俺の青春は本当の終わりを告げてしまうかもしれん
コイツうざいけどしかたない
「ほらよ」
「ふっ最初からそうすればいいものを」
こ、こいつ!いつか、ぜってー殺す
銅貨100枚=銀貨1枚
銀貨100枚=金貨1枚