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15話 乱戦模様

『くっそ、聞いてねえぞ! なんだよ(・・・・)アレ(・・)!?』


『判らん! まだ動けるか!? 動き止めたらすぐに水平射撃が来るぞ、とにかく蛇行してかき回せ!』


『了解っ、うちの嫁が初撃防御で防御膜吹っ飛んだときに過大負荷で気絶しちまってる、再給弾も無理で発砲不能!』


 白髪白眉ながら眼光の鋭さは衰えないまま、最前線指揮官役を受け持つ聖神軍団親衛隊の副官グロールが、同じく壮年から老年に差し掛かりつつある親衛隊長のルースに直接念話通信で指示を飛ばしている。


 役職上はグロールが下だが、聖神軍団は母体が実力第一主義の傭兵団であるため、戦場に出れば形だけの役職に拘らずその場の状況でこういった運用も有り得るのだった。


 ――現在地はディルオーネ王国の中間都市ロウズの東五キロ付近、エイネールからかなり南西に進んだ中間位置で敵騎馬隊をわずか二台の戦車のみで蹂躙中、だったが。


 ロウズの街は更にディルオーネ王国奥地のフレン、トーティの街と近く、援軍が到着しやすい平地の地形であり、急速に増員しつつある敵歩兵からの「初めて受ける射撃の脅威」に予想外の苦戦を強いられていた。


 ……銃棍および大砲の高威力弾頭生成技術自体が、製造に関与するクーリ公国、アゼリア王国、ドワーフ王国の三国独占技術となっており、特に射撃に用いる弾丸の製法はクーリ公国の独占技術で同盟内にすら秘匿されており。


 本来ならば技術流出したとしても、高威力弾頭である重力弾の生成には重力魔法の使用者が不可欠で、重力魔法を自在に扱う基礎である<重力渦>の魔法技術が聖神軍団独占術式であるので、他国が民間の狩猟用途や冒険者用の銃棍、大砲をかき集めて運用したとしてもその威力は著しく劣り、その程度であれば装甲代わりの防御膜術式を貫通出来ない……はず、だったのだ。


 しかし現実は、さほど高威力ではないはずの、射撃の熱を持った状態で溶けた鉛が、低高度の山なり軌道で発射され空中で分解しながら降り注いだことで、高速で移動する戦車の進行方向の広範囲へ落下する散弾の形ですっぽりと覆い尽くしてしまい。


 高速移動を繰り返す戦車故に、自らの速度でその空間弾幕内に突っ込んだことで、落下速度プラス自らの持つ速度で高熱の鉛の豪雨を浴びた状態になってしまったのだった。


『しっかし、いつ以来だよこんな苦戦、15年前の砂上艦以来じゃねーのかァ?』


『懐かしき名を出すものだ。――だがあのときはアルトリウス王とスサノオ様にお助け頂いたが、今度こそは我らだけでやらねばならん! 15分耐えろ、交代が列車から下車して直接急行中だ!』


『こいつら、戦車相手の戦い方を相当研究してるぜェ? 南に向かわせた女王親衛隊のガキどもは大丈夫かね? それに、大将と正妻様は動いてんのかァ?』


『先に祭壇の炎を潰さない限り団長どのは出て来れない!』


『かーっ、そうだったぜ!? 目が良すぎんだよ大将はァ!!』


 ……暗黒神として名高いタクミだが、唯一の弱点として「燃え盛る炎に近寄れない」というものがあり、ディルオーネ王国は産油国であり拝火教が国教で、国土内の全ての街の中央に露天した天然ガス塔に炎を燃やし続けることが宗教儀式となっているのだった。


 これにより、六王神騎の一、最強の魔道騎として知られるタクミはエイネール~セレスティア間のロウズに近い地点に暫定構築した戦時鉄道駅付近から動けずに居た。


『正妻クルルさまは展開全軍を同時指揮中でお忙しい、こちらからの支援要請でお手を煩わせるわけにはいかんのは解るだろう?

 ――聖神軍団唯一命令に従い、交代の四機と騎馬隊到着まで敵砲撃部隊の弾頭を消費させる、傷が増えるのは我慢するんだな!』


『まったく毎度毎度苦労させてくれるぜウチの大将はよォ?!』


『人身不殺の神に付き従う不運を嘆く前にまずは責務を果たすのだな!

 大砲の相手は任せる、適当に射程内で蛇行しておけ!

 こちらは距離を取ってロウズの外壁に突入し、貫通出来れば炎尖塔の強行偵察を行う、出来れば消火までやりたい、頼んだぞ!』


『名付け親が何を責任逃れしてやがる、こりゃ麦酒ビール一本貸しだからな!』


『一本と言わず一樽進呈してやろうさ!』


 歴史に残る大戦闘のひとつである15年前のアバートラムの決戦の折、敵方としてタクミの前に立ち塞がったグロールが不殺の誓いを立てるタクミを『不殺の神器』と名付けたのが最初で、暗黒神として覚醒した現在もこの誓いは継続しており、そのタクミに付き従う聖神軍団以下の配下にはこの誓いは「命令ではなくお願い」の部類だが、団員はそれの遵守を自らに課しているのだった。


 タクミの第四婦人タギツが医療を修めて後は、生半可な損傷でも拠点に戻りさえすれば治癒可能とあって、聖神軍団は定員が殆ど死傷しないことで著名な部隊でもあり、死傷しない部隊であるが故に団員の練度が究極に達している強兵としても有名である。


『――解ってると思うが、もし範囲弾幕張られたらなるべく進路変えて速度落とさずに突っ切れ、速度落とすと次の弾幕でもっと落下物が多くなるからな!』


『了解した!』


 返答しながら、少々距離を離した並走状態からお互いの目線をぶつけ合い、どちらからともなく首肯し合うと、お互いの進路を同時に逸らせてそれぞれの目的へ向かい始める。


「――すまんなセラス、此度ばかりは」


「何言ってるんですかもう、気弱な。団長に言いつけちゃいますよ?」


 故意にルースの向かう方向から距離を離しながら、後席をやや振り返って告げたグロールに、若々しい女性の怒ったような声が返事を返した。


「いつだって必ず帰ったじゃないですか? 今回もきっとだいじょうぶ、私たちは神々の使徒なんですからね」


 高速移動中の戦車内であるため、後席に座るグロールの妻、セラスは前席の夫の肩に片手を軽く乗せただけであったが、気持ちはそれだけで十分に伝わっていた。


 グロール58歳、セラス32歳という26歳差で軍団内でも年齢差最大ながら、仲睦まじさでは団内随一というおしどり夫婦の二人である。それ以上の言葉は要らなかった。


 ただ、意を決したグロールの双眸が、遠方に見え始めた急速に迫り来るロウズの街の外壁を睨みつけただけだった。



――――☆



「忌々しいクーリ公国め! とうとうなりふり構わず侵略して来おったわ!!」


「……まあ、時間の問題だったよねー。五年前の大公タクミの帰還から一転して兵器大国になって領土広げまくりだったしー?」


「なにゆえそのように落ち着いておられるのだ、始祖王よ!? 此度の戦、宣戦布告と同時にエイネールが陥落、敵軍は既にロウズまで五キロと迫っておる! 新興国とはいえあの武装は侮れませぬぞ!?」


 口から泡を飛ばして絶叫を繰り返す、ほとんど半裸の褐色の肌を金糸をふんだんに使った民族衣装で纏い、豪奢な金銀と宝石で飾り立てた王冠を被ったディルオーネ王カシス・フォン・ディール16世は、始祖王、と呼んだハイン・ディールオンの端正な顔を睨みつけた。


 が。ハインは何処吹く風といった風に、にやにや笑いを貼り付けて端正な美貌を三枚目風に崩してしまいつつ、王の居室の室内調度をふむふむと鑑定するように眺めながら片手間のように応じる。


「そんな危険な情勢でー、中部国境の一部反乱部隊がムーンディア王国国境を越境して南部に戦域を広げちゃうとかー、もう手がつけられないよねー」


「中部軍の造反は予想外ではあったが、密かに教えて頂いていた大砲系技術は有効に侵攻を止める役割を果たしている、それには感謝する。

 しかし! 六王神騎までもが参戦するとは聞いておらんぞ、ムーンディア王国国境に双剣騎ミリアムの姿を確認、と報告があった!

 あれは神々の戦で使用する神騎であろう、何故にヒト族の戦にあのような神が出て来るのだ!!」


 絶叫、と言っても過言ではない大音量を発して広々としたディルオーネ王城内の王の間の空間を怒りに震わせた王に、ハインは小首を傾げてみせる。


「何を今更? この国は当初から炎神(・・)カグ(・・)ツチ(・・)を祀(・・)る国(・・)、炎神カグツチに穢れを送るために、真逆の立場となるアマテラスの神国の対になるように建国されたんじゃなーい?

 アマテラスとカグツチの光と炎の属性が嫌いな暗黒神が戦いを仕掛けて来ても何もおかしくなくなーい?」


「炎は穢れを集め、光は穢れを浄化する対原理が世のことわりであろう!? 始祖王よ、始祖はそのように説いて建国したのではないか!!」


「900年も前のことを言われてもなあー? アマ公もそう思うよなー? まあ君は覚えてないんだけどさー」


 隣に並んでハインと同じにその視線の先にある巨大な、ハイ(・・)ンに(・・)そっ(・・)くり(・・)の初(・・)代国(・・)王の像(・・・)を見上げていたアマテラスが、突如投げかけられた自身への言葉に怯えたものか、ハインの下穿きの一部を掴んでそのすらりと長い足の陰に隠れ、相変わらず唾を飛ばしてヒステリックな絶叫を続けるディルオーネ王の視線から逃れる。


「こんな子供になった光の神を怯えさせちゃダメだよー、神罰下っちゃうよ君ー?」


「民草のためを思えばこその軍備増強と国境儀式の導入に国土安定の尽力、なぜそれを今になって神々ご自身が否定為されるのか!?」


「あー、それはまあー、君たち人間に責任はないというかー、不幸な巡り合わせというかねー?

 こうして責任の一端を担う僕達がここで理由を説明する役割を持ってここに来ている時点で察して欲しいというかさー?」


 苦笑、と呼ぶには少々語弊がありそうな、あくまでにやにやと状況を面白がっているような笑顔を貼り付けていたハインが、唐突にその笑顔を全て消し去り、淡々と語る。


「北東のヒノヤギハヤ神聖帝国が現在の炎神カグツチの国で、この国の役割はもう終わってる。

 ――カグツチは魔物を使役して、全人類を滅ぼすつもりでじわじわと領土を西に広げてるところだからね。

 だから、この国から拝火教儀式を通じて送られる炎と穢れはカグツチ封印中は存在維持に役立ってたし、それがアマテラスが完全に狂ってしまわない楔でもあったけど。


 ……現時点ではそれが人類を滅ぼす手助けになってしまっている、ということだよ」


「なっ?! バカな、カグツチさまは世の穢れを焼き尽くし浄化する崇高な神であろうに、何故人類に敵対すると!?」


「――たかだか900年でほんとに人間の伝承というのは歪んでしまうものなんだなあー、というのを再確認しちゃったよ僕はー。


 この国が作られたのは、アマテラスに喧嘩を売ってアマテラスを滅ぼして全世界を灰にしようという考えを持った狂神カグツチを消滅させてしまわないようにした安全弁にしか過ぎないよー?


 カグツチが居ないと世に穢れが満ちて人類はお互いで抗争を始めて自滅する、でもカグツチが居るとカグツチは人間を全て滅ぼそうとする、なんでかってカグツチは死の女神イザナミの忠実な使徒だから。


 そして、生の神イザナギの息子で使徒のアマテラスがこの子ね?


 僕はこっち側のアマテラスの神器だから、世界のバランスを司るピースメーカーなのさー」


 だからこそ、世界の表側でディルオーネ王国を建国してカグツチが消滅しないための構造を作り、その裏側で穢れを生む盗賊ギルドの長として混沌の世界を維持してきたのだ、と続けられた話の内容に、既にディルオーネ王は絶句するばかりだった。


 宗教的価値観の全否定がその国教を作った始祖から行われた上に、国家の存続価値すら否定されてしまっては、敗戦しろ、と言われているに等しい。


 確かに、クーリ公国は永世中立国で傭兵国家でもあるアゼリア王国の属国であり戦闘経験そのものはどのような歴史を持つ国家よりも戦争慣れしており、事実現状はディルオーネ王国軍は戦線の全域で押されて敗走を重ねており。


 クーリ公国が不殺国家であること、強力な攻撃能力と指揮能力を持ち、神々自らが全土を治める神国のひとつであることもよく知られた事実である以上、数日もすれば国民や正規兵からも難民化や脱走兵が続出し始めるだろう。


 その程度の戦略眼はディルオーネ王も持ち合わせていた。


「では、余は……、ディルオーネ王国最後の王として、余は如何するべきか……?」


「いや別に最後でなくてもいいよー。ころころ国が変わるのも神々としては困りどころだからねー。

 実際のところ、神々もずーっとこっちの世界に居るとは約束出来ないからねー、こっちにもこっちの都合があるんでー。


 まあ、かなり難しい部類になるからこういう方法を了承なく取っちゃったのはほんっと僕らみんな申し訳なかったなー、と思ってるんだけどー。


 ――拝火儀式を全土でやめるように通達して欲しいだけなんだよー。こういう強硬手段を取っちゃった以上、隠れ拝火教になるのは目に見えてるから避けたかったんだけどねー」


 絶望の色で顔色を染めたディルオーネ王に、更に言葉を続けるハイン。


「棄教しろなんて言わないよ? 人間が宗教を変更するには多大な労力が必要なのは僕らみんな理解し切ってるから。

 でも、ちょっと緊急性高いし、もし必要なら北の同盟なラハト王国への退路を確保してもいいよー。


 でも、国王が国土離れて一端亡命する以上、南部地域の国境線が割譲で変化することは避けられない、と思って欲しいなー。

 国民の奴隷化や略奪とかは全力で罰するから、そこら辺が落としどころじゃないかなー、と僕らは思ったりなんかしちゃったりして?」


「……仕組んで居られたのだな、初代王よ? 銃や大砲の情報自体が攻め込ませる大義名分のひとつか。

 国家として隣国の脅威に備え対抗技術を持つことは当然のこと、それを逆手に取ったな?」


「冷静になってくれて何より。ここは僕の母国でもあり僕の作った僕の国でもある、絶対に護ることは約束する。

 でも、それ以上にカグツチを止めないと不味いんだよー?


 あれは900年間に増えすぎた人類を狩り尽くそうとして血に狂った狂気の神になってる、人間はもう美味しい餌にしか見えてないからね」


「……人類の繁栄すら、神々に取っては管理事項のひとつにしか過ぎないのですな。余にとっては棄教の可能性もそう遠くはなくなりましたぞ」


「いずれ別の宗教に鞍替えするのも悪い方向性じゃないと思うよー。

 元々大きな産業がなくて貧困に喘ぐ国民の方向性をひとつに纏めるための国策のひとつにしか過ぎなかったんだし。

 利権を貪る神官系統を敵認定することを宣言してくれれば、より簡単になるねー。一部の神官は既に暗殺済なんだけどね」


 恐ろしいことをさらっと述べる盗賊ギルド直属暗殺忍者団の主、盗賊ギルド初代統主ハイン・ディールオンを、何やら諦めたように見つめたディルオーネ王は、しかしややあって意を決したように宣言した。


「なるほど、確かに、此度の戦、我らに非があろう。しかしただでは終われん!

 余は北方の勇ラハト王国からの同盟軍を待ち、クーリ公国ほか西方諸王国連合に反旗を翻した国家に徹底抗戦する!

 それが諸王国連合の旗手、宗主国ディルオーネ王国の務め!」


「……うん、そう言ってくれると思ってた。さすが列強の代表、カシス・フォン・ディール16世」


 唐突にハインとアマテラス、そしてカシス王しか居ないはずの王の間に女の声が響き渡り、カシス王は周囲を見回す。


 その眼前に、忽然と空間に溶けていた、としか思えない様子で揺らめくように実像を濃くして現れた中年と少女の二人の女忍者が、カシス王の双眸にまっすぐに視線を向けていた。


「いつ以来かな、直接会うのは? うちの旦那のことを信じてくれてありがとな、あのとき生まれた子はこんなに大きくなったぜ」


「……初めまして、です。フープ・アヴァロン・アルトリウスの娘、サクヤと申します」


「なんと……? アルトリウス王国后シェリカどのと、その娘サクヤ姫か。大きくなった、生まれた日にアルトリウス王都アヴァロンで会ったきりだったが……、いやそれはいい、なぜここに?」


 確かに、アルトリウス王フープ・アヴァロン・アルトリウスは建国前は西方諸王国連合の対フィーラス帝国派遣軍の総司令官であり、現アルトリウス王国領土は旧フィーラス帝国領土と神国領土の過半を占領した結果であり。


 その対フィーラス帝国戦の戦費は全て返済済とはいえ、アルトリウス王国が建国戦争の諸経費を負担したディルオーネ王国に恩義を感じるのは当然の結果ではあったが。


 困惑の表情を浮かべたカシス王に、シェリカ、と呼ばれた中年の女忍者は両手を腰に当てて大声で宣言した。


「アルトリウス王国建国に際して多大な助力を下さったディルオーネ王国に対し、アルトリウス王国は諸王国連合参入を決定した。

 よって、同盟国締結と同時にアルトリウス王国軍は参戦、ディルオーネ王国に敵対する全国家に宣戦を布告、ディルオーネ王国と共に戦うこととなろう。

 ――既に、我が夫アルトリウス王は全軍を率いてムーンディア王国南部に集結中である、その数三万!」


「……実のところ、北のクーリ公国とドワーフ王国、ムーンディア王国とも別の協定があるので、全軍40万のうちのたった三万ぽっちだけなの。でも、アルトリウス王国は全土に軍事高速鉄道が敷設済なので、必要になれば全軍集結までに二日も掛からないの。……無言で耳を引っ張るのはやめて欲しいの、母様」


 余計な呟きを続けた娘のサクヤにぴくぴくと片眉を上げつつ、シェリカはその耳を無言でつまみ上げるに留めた。


 ――新しすぎる鉄道技術に興味を示さず鉄道敷設許可を降ろさなかった他国に先駆けて、アルトリウス王国は全土に軍事高速輸送鉄道線路を敷設した国家であり、これにより国土内の安定と経済が大幅に加速し、15年前はほとんど全土が砂漠だった国土は農耕と流通と二次加工分野の複合商業国家として急成長している国家なのだった。


 その申し出を断るはずもなく、ここに、世界最大の版図を持つアルトリウス王国の西方諸王国連合参加が決定し。


 それは同時に、大陸西方と南部の全国家が戦争状態になる、大陸大戦の勃発でもあった。



マストドンに登録したらまる2日ほど執筆が進まなかったとか言えない。

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