封印の部屋
俺と零、そして、零のお婆さんは、封印が解かれ、
何も無い部屋にいた。
「零のお婆さんは、ここに入ったことはあるんですか?」
と、俺が言ったら、
「お婆さんでは無く、華子さんと言いなさい!!」
と、零のお婆さんもとい、華子さんに怖い顔で怒鳴られた。
怖い。ギャップが激しすぎる。
「あ、ゴメンナサイね、私たっら、ついつい…。アハハハ」
と、上品に手を使って笑いながら、誤魔化す、華子さん。
「さて、質問に答えるわね。無いわ、だって、この部屋は、ココには無かったんですから」
「無かった!?ソレって、どういう意味です?」
と、俺が言うと、零が
「刃!意味なんて無いよ、だって、本当に、設計上ありえない部屋だから」
と、言った。
「ありえない?という事は、ココは、ドコなんです?」
「んー、正直、分からないわ、だけど、これだけは言える。
「ココは、何やらの形で、現実的に隠された部屋だとはね。この建物は、何百年も前に建てられたけど。設計図は、まだあるの。設計図とこの建物を確認した結果、まったく一緒だったわ。建物のはしからはしまでの距離もね。
「つまり、どう考えたってありえない。こういう言うしかないわね」
と、華子さんが言った。
ありえない、か…。
だったら、どうやって?悪魔は、見つけたんだ?
隠されたこの部屋を。
俺達は、封印の部屋を出て、リビングに居た。
ちなみに、この建物は、和風の豪邸だ。
「刃!これは!?」
と、零が急に叫んだ。
なんだ?と俺は思い、零が見ている窓を見た。
そしたら、悪魔がそこには、見えていた。
電気を帯びた刀をもって。