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争いが始まる
そしてデスゲームが始まった。
荒野は無限に広がっているわけではなく、オーロラのような柵が正方形に荒野を囲っていた。
地面は段差が少々あり、身を隠す程度なら十分な場所もあった。
そして静脈を破る鐘が荒野に鳴り響く
その瞬間とある近くで悲鳴があがった
「うらぁぁぁぁ!死ね死ね死ね死ね死ね死ね!」
そこにはあの机の上にあった斧を持った大男が何人かを斬り殺していた。
「なんだよ…、なんなんだよ…。」
龍は戦慄した。
無理もない、いきなり近場で人が無残に斬り殺されていって怯えるなという方がおかしい。
しかしすぐに臨戦態勢をとり、呪文を唱えにかかる。
(やらなきゃやられる、この世界はもう法なんて無いんだ)
龍は冷静だった。
頭をすぐに切り替えて本をあける。
「比較的火力の低い呪文はな詠唱が短いけど、強い呪文程長いのか。ありがちなパターンだ、とりあえず一番初めのライトニングってのを唱えてみるか。」
ライトニング
雷属性
紫電光放つ
「雷よ、敵を穿て!」
ブレスレットが光手から紫電光が迸る。
その紫電光は彼の右腕に当たった…。