β’化け物と謎の人と能力者《ゾーイ》
金髪のそいつの話によると、つまりこういう事らしい。
・さっきのやつは化け物であり、今、世界中に現れている。
・化け物は基本透明で接触すると、見えるようになる。
・化け物の色は何を養分に成長したかで変わる。
・色によって、気性が異なる。
・化け物は頑丈で口の中にロケットランチャーを入れるくらいで、倒せるか、倒せないか。(このロケットランチャーは、木を10本ほど消し炭にした。)
・他に倒す手段は、能力者の能力しかない。
・パニックの発生を防ぐため、情報規制が敷かれている。
「は……?」
ダメだ。
理解できない。
「突然の話で驚くのは分かる。でも本当なんだ。」
まさか、でもそれは信じたくない。
最悪な想像が頭をよぎる。
「さっきのやつみたいなのが世界中にいるのか?」
「そうなるね。」
「で、お前はそれを倒して世界中いったり来たりしているということか?」
「有り体に言えばまあ。」
最悪の想像は現実のものだった。
嫌な予感がする。
俺の嫌な予感は当たりやすいってみんなが言っている。
思わず、俺は叫んでいた。
「頑張れ!!応援してるから負けるなよ!!」
「君にも、手伝ってもらうよ。」
ああ、嫌な予感っていうのはこの事か。