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その配信は【閲覧注意】~ダンジョン死亡配信録~  作者: にとはるいち


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4/20

第3話 配信開始

<コメント>

・お、始まった!!

・きたーー!

・今日も新宿?

・ルーシーかわいい

・待ってました〜

・ルーシーすこ

・またスライム映すだけ?笑


 配信を開始して、すぐにコメントが流れてきた。いい感じだ。


「今日も新宿ダンジョンです!」


 私はテンションを上げて言う。


「えー、今回の配信テーマは『初心者でもできる第三層攻略』です!」

「……みんなもダンジョン攻略しよう」


 ルーシーはいつも通りのテンションだ。


 そんな感じで、いつも通り配信が始まった。


 私たちはまず、第三層の特徴や出現する魔物について、カメラに映しながら説明した。

 途中、スライムやダンジョンラットといった雑魚モンスターが現れたので、難なく討伐した。


 ……うーん、正直、あんまり撮れ高があるとは言えない。ルーシーも同じことを思っているみたいで、少し退屈そうな顔をしていた。

 そこで私たちは、三層の奥の方まで進んでみることにした。


 奥の方では、コボルトの群れと戦った。

 スライムなんかと比べたら難敵ではあったけど、あんまり良い画が取れない……。


<コメント>

・初心者攻略って需要ある?

・雑魚敵ばっかやな

・ルーシーかわいい

・今なんか扉なかった?

・意外と平和やな


 コメントの流れも悪くなってきている。やっぱり、撮れ高を意識するならもっと深層に行くべきなのかな?

 でも、深い層ほど危険が増す。今の私たちの実力じゃまだ早いかもしれないし……


「アリサ、今のコメント」

「え、なに?」


 ルーシーが急に、配信チェック用のスマホを見ながら言った。


「『扉』がどうとかって」

「見逃してたかも……」


 確認すると、確かに「今なんか扉なかった?」というコメントがあった。


 そこで私たちは、録画を確認してみた。

 すると、先ほどの戦闘シーンの途中で、崖のようになっているダンジョンの壁面に、黒い扉のようなものがあるのが映っていた。

 この辺りは何度か来たことがあるけど、こんな扉があるなんて情報は聞いたことがない。


「何これ……」


 私は本能的にゾクッとした。


「これ、レア部屋じゃない?」


 ルーシーは無邪気に笑っている。


 私たちは顔を見合わせた。


「行ってみる……?」


 私がルーシーに聞くと、彼女は「うん」と子供のように返事をした。


<コメント>

・確かになんか映ってる

・なになに?

・ちょっとこわい

・罠部屋だろどうせ

・行け!

・これは一体…?

・お宝部屋の可能性も


 コメントが少し盛り上がりはじめた。

 撮れ高が欲しい私たちは、録画に映っていた場所へ向かった。


 そこは、さっきコボルトたちと戦った場所だった。

 戦闘時は気づかなかったけど、確かに、黒い扉が壁面にあった。実物は異様な存在感がある……。


「なんでこんなところに扉があるんだろう? 三層の情報には無いよね……」

「アリサ、『転移』って知ってる?」

「転移?」

「深層の魔物とかオブジェクトが、浅い層に突然出現する現象だよ」

「そういえば聞いたことあるような……これもそうってことかな」

「そうかも。ダンジョンって自由だよね」


 ルーシーは笑って言った。


「ルーシーどうしよう、入るべきかな」

「せっかくだし、入ろうよ。お宝とかあるかもしれないよ」


<コメント>

・入れ

・ヤバくない??

・気になる

・ルーシーかわいい

・やめた方が……

・撮れ高欲しいなら入るべきでしょ

・ごーごー


 コメントにも促され、私たちは扉を開けて中に入った。

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