俺には荷が重すぎる
う〜ん、これが転生ってやつか
案外俺は地頭がいいのかもしれない
こんな状況になっておきながらも冷静な自分を誇りに思った
先ほどは思わぬボーナスに取り乱してしまったが腹も満たされ段々と頭が冴えてきた
どうやらこの国はクラウド王国と言うらしい
自然が豊かで主に観光業や製紙業などで成り立っている
国王でもあり俺の父親でもあるゼルドは民からの信頼も厚く武の心得もあるそうだ
俺はこの国の第一王子として転生した
つまり次期国王は俺になるわけだ、これは転生成功なんじゃないか?
金、女、地位、全てが手に入る!!はずだった、、、
俺が16歳になった日に父は隣国との戦争で命を落とした
国の命運を分ける戦いだっただけに軍や資金の損失は莫大なものになった
「サノス‥国を頼む…」
執事のルドから父の最後の言葉を知らされた
父との関係は良好だった
俺は父を慕い父も俺に愛を注いでくれていたと思う
稽古もよくつけてくれたな、、、
でも、でもだよ、いきなり崩壊寸前の国の王なんて荷が重すぎる〜〜〜!!!
聞いてた話と違いすぎるだろ!!こっからどうすりゃいいんだ〜〜!!
「サノス様、このルドが何でもお力になります。まずはこの国を再建いたしましょう!」
なんで執事の方がテンション上がってんだ!!
ひくに引けない状況、落ち着け、こういう時こそ落ち着くんだ。
どうやってここから逃げる?逃げたところでどうやって生きてく?あ〜お姉さんとイチャイチャしたい。
だめだ、何も策は思いつかない
そうこうしてるうちに王になる為の儀式が行われ民の前で演説をする羽目になり今に至る
民の泣く顔、期待に膨らむ顔、俺を神のように崇む者、その期待の眼差しが重すぎるんだ
だがこう言う時自分でもびっくりするぐらい虚勢がポンポン出てくる
営業のスキルがこんなとこで役立つなんて
「我は22代目国王のサノスである!!父が倒れ今この国は崩壊の一途を辿っている、資金は乏しく隣国に対抗する軍も満足に用意できない、だが俺は諦めない!必ずこの国を再建する!我が父が残してくれた素晴らしい国と民こそ今の俺の宝だ!絶対に奪わせはしない!皆も力を貸してくれ!!この窮地を乗り切りクラウド王国を誇りある国にしていこう!!!!」
「おおおおおぉぉぉぉ!!!!!!サノス様バンザイ!!!!!」
おいおい何言ってんだ俺は思ってもないことをベラベラと
ついつい調子に乗ってしまった
もう逃げられない。
あーもうこうなったらヤケクソだ!やってやるよ国王!!
国を再建し絶対にハーレム生活送ってやる!!!




