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【短編】雑用から戦闘まで何でもこなせるのに追放された。なので新しい仲間を見つけて無双冒険する

作者: 鍵っこ@楓三郎
掲載日:2023/01/25

こんな話をだれか書いてほしい。

未開の土地から、古代の遺跡であるダンジョンから、ドラゴンがいるという伝説の山から、あらゆるところへ冒険してお宝を見つけ出す、それが冒険者。

そんな冒険者に憧れ、鍛錬に鍛錬を重ねて念願の冒険者になりパーティーを組んで早1年。

俺は今、仲間から追放されようとしていた。


「ノウバン、お前を追放する!」


「なんでそんなひどいこと言うんだよ!?俺たち仲間じゃなかったのか!?」


とある宿屋の一室。そこで俺は3人の仲間に囲まれていた。

今、追放の宣言をしたのはリーダーのジャック。皆を率いる兄貴分で、前衛の頼れる重剣士だ。

決してそんなことを言うやつじゃない。


「あんたがいたら迷惑なのよ。私たち、分かるでしょ?」


そう吐き捨てたのは、魔法使いのハーツだ。気の強い性格で、ズバズバ意見を言うのがハーツの長所でもあり短所だ。最近、ちょっと太ってきたのが悩みらしい。


「僕たち、ホーリーナイツにあなたはふさわしくないんですよノウバンさん」


冷たい声で宣告してきたのはイスア。パーティーの参謀役であり、偵察から罠解除までなんでもこなす凄腕の斥候だ。この3人と俺がいれば伝説のSランクも夢じゃない。俺たちならどこへだって冒険できるはず。そうじゃなかったのかよ。


「おい、みんなして…冗談だろ?そう言ってくれよ!!」

3人は黙って首を振る。こいつらのこんな顔ははじめて見た。本気だということが伝わってきた。


「せめて、理由を教えてくれ…」


「理由!?あんたのせいで私の体は!」


「言うなハーツ!まあいい、納得したなら持っていけ。お前の装備と金だ」


ハーツが何か言うのを強引に遮って俺に荷物を渡してくるジャック。

俺はそれを受け取るとふらふらと出ていった。


「ジャック、やはり少し冷たかったのでは?」


「言うなイスア。俺たちが弱かったからこうなったんだ。それにあいつの旅に俺たちは足手まといなんだよ…」


「あいつのせいで、私の体重は…。それに明日から何を食べて生きていけば………」


背後で元仲間たちの声が聞こえるが、中身が入ってこない。

俺は茫然と宿屋をでて町を彷徨った。なにがなにがダメだったんだ…。

冒険者の基礎として野外での炊事、洗濯、掃除、野営をマスター。

その後は前衛と後衛ができるように弓術と剣術を鍛え鍛えた。残念ながら魔術の適正はなかったが、決して足手まといでなかったはずだ。

特に炊事はいつも皆が喜んで食べていて自信があった。最近だと宿の食事もとらずに、俺の料理だけを食べていたじゃないか。野営だって高級宿にも負けないぐらいだって言っていたのに!


役割だってかぶってない。重剣士のジャックが守り、俺が攻め、ハーツが魔術で火力を担当し、イスアが敵の弱点を見抜き指示を出す。完璧のチームワークを発揮していた。


そうだよ考えれば考えるほどおかしい。やっぱりさっきのは冗談だったのでは…?

そう思っても、俺の肩に食い込む荷物が現実を直視させてくる。この中には装備と金が入っているらしい。ちらりと覗くと金貨が装備の下にこれでもかと詰め込まれていた。

そこまでして、俺を追放したかったのか。悔しいことは悔しいが、はああああああああ。

深いため息が出る。だからといって復讐する気にもならないし俺はこれからどうすればいいんだ。


とにかく今日は酒を飲もう。金はあるんだ。飲みまくって、忘れよう!

俺は適当な酒場に入ってとにかく高い酒と高い料理を注文した。景気がいいなと絡んでくるやつもいたが、相手をするのもめんどくさかった俺は、話しかけてこないこと条件にひたすら酒をふるまった。


「ノウバンさん、景気、よさそうですね…」


そんな俺に辛気臭い声で話しかけてきたやつがいた。誰だと思って顔を上げると、俺でも知っている有名冒険者だった。ただ、どんよりとした雰囲気が全身を覆っており少し怖い。が、酔ってる俺にそんなものは通じない。


「お前は、不死身の聖女クフィカ!なんでここにいるんだ?追放された俺をあざ笑いに来たのか?」


「ノウバンさんが追放?私もなんですよ!?お話を聞いてください!!」


不死身の聖女クフィカは回復魔法のスペシャリストで自身も仲間もどんな傷だろうが一瞬で回復して、敵を撲殺していくスタイルで有名だ。彼女の可憐な容姿と相まって聖女なんて2つ名がつけられている。

そんなクフィカは俺のトゲトゲした声など気にも留めず怒涛の勢いで話し始める。

なんでもクフィカも追放されたらしい。

結構な強敵に出くわしたらしく、仲間も自分も首がちぎれて、胴体が真っ二つになっても回復し戦っていたら戦闘後、もう嫌だと、パーティーメンバーに泣かれながら追放されたらしい。


「ひどい、話だな」


「そうですよね!わたし、一生懸命やっていたのに!!」


クフィカの出来事は他人事だと思えなかった。

俺たちはこの出会いに乾杯し、愚痴を吐きに吐きまくった。


こうして俺たちはなんだかんだでパーティーを組むことになったのだ。

その後もなんやかんやで追放された仲間が見つかり、俺たちの冒険が始まった!

続けば、ハーレムギャグ勘違いコメディ珍道中になります。

文章書くって大変。

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