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世界変動 ~Y.Tsekaihendou~  作者: 深内 学
第一部 第一章 ー全ての始まりー 
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7修行の理由

努力は大事

「どうしてなんですか?」


「まあ、そんなに焦るな」


「早く言ってください」


「だから焦るなって。落ち着いて」


ボリアマは椅子をどこかから出しお茶を作り玲奈に渡した。自分は紅茶を。そして一口飲み息を吐いてから話を始めた。


「今から9か月後の1月1日。この地球を支配するスキルが展開される。そのスキルは地球上にいたら回避不能のスキルだ」


「どうしたらいいんですか?」


「地球から離れること。それかスキルが展開される前にスキルを破壊するか、そのスキルを展開するやつを倒すかだ。それは全て一筋縄ではいかない。つまり修行して力を手に入れるしかない」


つまり、普通のスキルでは回避不可能のスキルを、応用、進化させて回避可能にさせるのだ。それをするには沢山の時間と発送、分析をすることだ。10000時間の法則を知っているだろうか?その分野が達人レベルための時間である。なので10000=1日のスキル練習がm時間とする×n m=5時間とするとn=2000つまり約6年。mが変わるほど年数が変化し続ける。


「だから玲奈と界野を呼んだんだ」


「他の人でも良かったのでは?」


「お前らじゃないとこの宇宙を救えない」


「どういうことですか?」


「それは言えないな。私のスキルで手に入れた情報を言うことはあの子に禁じられている」


「???」


玲奈はボリアマの言葉に疑問を感じていた。何故自分たちで無ければならないのか。そして理由を他人に言うことができないこと。一番の疑問はあの子?というものが何かに関係しているということだ。玲奈はまだ分からないことばかりなので一旦保留し修行に専念しようと考えた。


「まあそんな感じでお前らを修行に呼んだ。修行といえるのか分からないが」


玲奈は頭に?を浮かばせながらボリアマの一言を聞いた。それに気づいたのかボリアマは


「修行ではあるんだが.....」


「あるんだが何ですか?」


「いや..オドバロと界野が相手になるかどうかなんだよな」


「界野が強すぎるってことですか?」


「いや界野の方が強かったら私は君たちを呼んでないからwww」


「そりゃあそうですね」


「あいつは強すぎるからな」


「ボリアマさんよりもですか?」


「いや私よりは弱いがこの宇宙で2番目の強さだ」


「2番目ですか....」


玲奈はそれを聞いた瞬間、もっと疑問が湧いた。どうして宇宙で強すぎる生物が私たちに修行をさせてくれるのか。それほど脅威なくらいのスキルが展開されるのだろうか。そう思うと出来るだけ速く強くなる必要があると思った。


「なぜ私たちを強すぎる存在(モノ)と一緒に修行をさせようと考えたのですか?」


存在(モノ)ね。あいつは人に近いがな...まあいい。理由は強いやつと修行させたほうが成長が速いかなと思ったから。そんだけ」


「簡単な答えですね」


「よし。理由と雑談は終わり。修行の続き。始めよ」


「分かりました」


ボリアマとの話のおかげで少しは痛みが軽くなった。深呼吸を一度しスキルの海へと潜っていく。膨大な知識の文字が飛び交う海を深く深く潜り続けていく。まだ地は見えない。玲奈は周りを見ながら文字を見ていた。意味不明な文字ばかり。スキルなのだろうか。一つ一つの文字は一つ一つのスキルなのではと玲奈は考え始めた。すると脳への痛みがはしってきた。


「ここでですか」


もう少しでこの海の終着点が分かるところだったのに痛みが玲奈を襲う。やはり深く知りすぎると脳への痛みが強くなっていくようだ。


「そろそろ限界ですね」


もう少し痛みを我慢していると地は見えてきた。しかしまだ自分の力では到達できない。意識を現実に戻した。


「どう?何か分かった?」


「まあまあですね」


「まあまあとは?」


「まあまあということです」


「そのまあまあが分からん」


「そこは察してください」


ボリアマはまあまあを察そうとした。まあまあとは、何か。普通の上なのだろうか。それとも下か。上だとしたら、いい成長だと思った。だが下はどうだろう。それだったら、そんな成長していないということ。それだったら、未来がやばいと感じた。


「頑張れって褒められたいってこと?」


「そういうわけではないですけど」


「んじゃあどういうことなの?」


「もういいです..」


玲奈は諦めた。というか説明不足な気がするが。それはここだけの内緒。


「あっそう。まあ、何度もするといい。何回もしたら強くなる。私の修行はそんだけ」


「戦いはしないんですね」


「えっ、もしかして本気を受けれる...ということかな?」


ボリアマは恐ろしい目をしながら玲奈を見た。玲奈はその目をみて背中が凍るようだった。まるで強者が弱者を食べるような。まさに弱肉強食。ボリアマは腕の骨をぱきっと音をさせながら玲奈に近づく。


「待ってください。わかりました何で戦わないのかわかりました」


「あっそう。おかしいな。微小な力しか出してないのに」


「ほ、本気ではない?」


「そりゃあそうだろ。本気出すわけないじゃん」


「じゃあ何のために?」


「何を?」


「微小な力を出したことです」


「ああ。まあ気分かな」


「気分であれですか...」


背筋が凍るような目はとても本気といえるようだった。しかし、それは微々たる力であった。玲奈はボリアマがどれだけの規格外かを知った。


全宇宙を統べているだけある。玲奈は本気を見たいと思った。だが、このレベルで怖気ずいていたら本気なんて見ることなんて必ずできない。


ボリアマこそが自分の目指す目標であり、越えなければいけない壁である。

しかし本能的に超えられないことは理解していた。


目指すところは頂点。

その意志でいかなかければ越えられるものも越えられない。


「今後もお願いします」


「修行をかい?」


「はい」


「まあいいけど」


強くなるにはボリアマを最前列で見て知る必要があると思った。どんな些細なことであっても、決して無視してはならない。そう誓った。強くなり、向かってくる敵を討つため。そして界野をサポートするために。


「ではもう一度」


「おう。頼んだ」


玲奈は何度もスキルの海へと潜った。地に到達することは出来ず次々と意識を戻す。何回も何回も。文字は獲得しながらも特に進展はない。まだ玲奈の力では文字をスキルへと変換することができないからだ。10回目が終わったときボリアマがこう言ってきた。


「休憩するか」


「いいえ。まだできます」


「それはわかってるんだけど。どうだオドバロと界野のところに行かないか?」


「理由は?」


「私はオドバロに負けていることが二つある。一つ、先手が打てる。あいつは頭がいい。筋肉、呼吸、関節、癖などで相手の思考が分かる。それによって次の動きの先読みが常時出来る。つまり先手が打ち放題。因みにスキルではなく自分自身の才能だ。二つ、防御力。あいつの防御はかたすぎる。攻撃が通ったとしても、防御が高すぎてカウンターを簡単にくらう。どうだ面白そうだろ」


「二つあるんですね。でも面白そうですね。観察できますね」


「観察してみろ。凄すぎるから」


「では行きます」


「よしレッツゴー」


ボリアマと玲奈はオドバロと界野の元へと歩いて行った。その頃俺はボリアマが言っていた修行の理由をオドバロから聞いていた。


「やばいだろ」


「...あと9か月あるしな」


「いや一筋縄ではいかないぞ」


「できなきゃ地球終わるんだろ」


「だから頑張れ」


「望むところ」


「よし。修行再開だ」


「さて、いっちょ未来で地球でも救うか」


「三日坊主じゃだめだぞ」


お読みいただきありがとうございます。

言っておきますがボリアマは違う方向の先読みをしてきます。

動きの先読みではなく攻撃の先読みですね。

行動を読むのではなく相手が攻撃をしてくるときに避ける、ほうの先読みです。

また防御力は攻撃が"当たれば"の話です。覚えてください。"当たれば"です。


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