37解錠Ⅱ
どうやって次の38話に繋げようか試行錯誤の結果こうなりました。
少し変な形になっている気もしますが自分の力ではこれが限界でした。
俺と加藤は朝食のサンドイッチを先生から受け取り、部屋で食事をする。
「そういえば界野はどっちにしたんだ?」
「ん?ああ公園か神社の話?」
「そう。俺様は神社にしたけど」
「前から思ってたけど加藤に俺様は似合わない気がするんだよね」
「え?」
「あっごめん。話変えちゃった。俺も神社だよ」
加藤はサンドイッチを食べるのをやめて俺を見てきた。
「何でそう思ったんだ?」
「何か気持ち悪くてさ。加藤って超ハイスペックな体格してるから俺様もわかるけど、優しさがあふれ出てるしっていうか...何というか俺様は加藤に何か合わないなって思ってさ」
そういうと加藤は一人で笑い始めた。
「やっぱり?そうだよなww自分でも合わないと思ってたんだよねww」
「いつ頃からそういい始めたの?」
「中学生くらいかな。かっこいい言葉を使いたくなったんだよね」
(ちゅ、中二病だーーー)
俺の心の中でその叫びが出た。
加藤もそんな時期があったとは。
俺は中学生時代よく覚えてないけど多分俺も憧れていたはず。
「前は一人称は何だったんだ?」
「普通に俺だったよ。俺様って使っている奴に憧れて使い始めたのが元だし」
「俺の方がしっくりくるな」
「俺もそうだと思ったけど誰も言わないから気にしてないと思ってたよ」
(まあそれと関係なく顔も体も性格もいいからな。そりゃあ人は寄ってくる)
「これを機に戻してみたらどうだ?」
「そうだな。俺様呼びもこれで終わりか」
「そっちの方が人は寄ってきそうではあるけどね」
「ん?何か言ったか?」
「何も。集合時間が近づいてる。もう行こう」
「まだ食べてないんだけど」
「食べながらいけばいいんじゃね。俺もそうする」
俺と加藤は市賀島に行くことになった。
大体電車で3時間かかる。
だから公園組よりも早く出なければならない。
俺たちの部屋の階は三階なので一階に行く必要がある。
一階に集まってから博多駅に出発という感じだ。
エレベーターは使ってはいけないらしいので階段を使って一階に降りた。
続々と神社組が集まっていた。
神社組が集まっている場所の近くまで行き出発を待っていた。
「朝早いのね」
そこにいたのは夜空だった。
「神社組は朝早くないといけないらしいんだよね。もしかして夜空も神社組か?」
「いいえ、私は公園よ。日課の帰り」
「日課?」
「ええ、軽いランニング。6時30分から三十分くらいね。もっと長くなる時もあるけど」
「それは、軽いランニングとは呼ばないと思うけどね」
「そうなの?」
「まあ俺はそんなこと考えることもなかったからね。明日からやってみようかな」
「そうするといいわ」
話を済ませた後俺と加藤は博多駅へと向かう。
勿論神社組全員だ。
俺は加藤が隣にいると女子たちが来そうなのでそっと距離を置くことにした。
案の定女子たちがきた。
俺はそこから逃げるように後ろにさがっていった。
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夜空視点
公園組は東平雄公園でスポーツが出来るらしい。
私はテニスにした。
難しいみたいだからやってみようと思ってね。
私と同じ公園組はホテルから公園に向かっていく。
東平雄公園は、テニスの全国大会でも使われているコートで水はけがいいらしい。
天候が悪くなってコートがぬれても、すぐに乾くので使いやすいという口コミを見た。
今日は雲一つないまでとはいかないけれどいい天気ね。
もう秋なのに太陽が明るく地球を照らしている。
勿論、私たちのいる福岡県にもね。
テニスが出来る時間は二時間くらいでそれが終われば昼食をとるみたい。
昼食が終わった後は基本的に公園内を自由に行っていいらしいけど、午前にしてたスポーツをしてもいいみたい。今のところ私は午後もテニスをしようと考えているけどね。
----移動中----
東平雄公園に着いた私たちはするスポーツごとに分かれることになった。
陸上やテニス、他にもプールなんて人もいるとか。
しおりを配られる前に運動着やタオルを持ってくるように言われていたけど何でしおりを前々から渡さなかったのかしら?普通はしおりは一週間前くらいには配られているはずなのにね。
多分うちの学校が特殊なのね。
運動会で修学旅行を決めるくらいだからね。
さてと、テニスをしましょう。私は持ってきた運動着に着替える。
ちゃんと日焼け止めも持ってきたし体を動かしやすい伸縮性のある服を選んだからね。
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界野視点に戻ります。
電車の中でゆらゆらと揺れながら俺は外を見ていた。
海がずっと見えるのはなんとも新鮮な感じだ。
俺が知っている人で神社組なのは加藤、有村、最賀、宇里、六田、千澤くらいかな。
知っているだけ友達なのかどうかわからない人もいる。
あと一駅で目的地に到着する。本当は市賀島は見えるのだが、そこまで歩かないといけないのでもう一駅行って歩く距離を短くする感じだ。
駅間の距離は短いのですぐにつくだろう。
まあ電車にいる時間は今までで一番長い。なぜなら二時間以上電車の中にいるからね。
そう思うとこの駅間はただの散歩みたいな感じだ。
外をちょこっと見ただけで駅が見えてきた。
駅についた。やっと地面に着く。しかしここからが地獄だ。
「また、こっから歩くのか~」
ある生徒がため息をこぼしながら言っていた。
他の生徒もつれられてため息をついた。
まわりを見てみるともう無理みたいな顔をしている人が多かった。
電車に乗るだけってのも案外きつい。宇里はいつも通り元気そうだけど。
ぞろぞろと列を作りながら俺たち神社組は市賀島へと向かう。
「宇里は元気だな」
宇里は我先にと先頭に立って歩いている。
加藤は女子たちに囲まれながら歩いている。
千澤は友達と話しながら歩いている。
俺はどうだろう...一人だ。
そういえば有村と六田を見ていない。最賀もだ。
一人称俺様の二人の声が聞こえない。俺より後ろを見てみると、有村と六田、最賀のほかに二人を入れた計五人が話している。
その二人はどちらも女子で高校生ぽかった。
見た感じ有村を知ってそうな感じがした。ちょっぴり知りたい欲が出たので、歩くペースを遅くして最賀のとなりに陣取る。
「最賀、あの二人は誰だ?」
俺が小声で話すと、有村と六田と他の二人に聞こえないように話してきた。
「有村って小学生の頃は福岡県にいて、中学生のときに東京に来たらしいんだって。だから小学生の頃に友達だった二人だって」
俺は有村の方を見つめてみると他の二人と目が合った。
軽く会釈されたので会釈しかえしておいた。
有村がそれに気づくと、
「この二人は俺様が前言っていた友達だ」
「初めまして白井蒼です」
「倉崎緑です」
あくまで第一印象だが白井さんは人当たりがよさそうな人だった。
倉崎さんはよくわからない。ミステリアスな人という言葉が合う人だ。
そういえば有村に名前は言われていたな。
「上竹界野です」
最賀も六田も自己紹介をしたらしく最賀からの情報では六田は白井さんに惚れているらしい。
あくまで最賀視点ではらしいけど。だから六田は静かなのか。
ちらちら白井さんを見ている気がする。
「有村、」
「おい界野、くごーでいい」
「お、おう」
俺が有村と言おうとするとくごー呼びが気に入ったのか呼び方を変えるように言われた。
それもそうだし俺がありむ、じゃなかった。くごーの友達みたいになった。
界野って下の名前で呼ばれるし。
くごーからしたらもう俺は友達に入るのかな。
俺的にはくごーは俺とは赤の他人的な感じかと思っていたが違ったらしい。
くごーにとっては昨日の敵は今日の友的な感じか。
学校でのくごーはもっと仲のいい人としかつるまない奴だと思っていた。
他人のことをよく知れる。人間関係は大事だな。
そういえば俺がくごーに対してふと思ったことを聞こうとしてたんだった。
「くごーって市賀島に興味があるのか?」
偏見だがくごーはスポーツが出来るらしい公園組の方がいいと思った。
明らかにスポーツ系だと思っていた。
しかし神社組にいるのは何の理由が、と聞きたかった。
まあ一方的な主観なのでくごーのしたいことを決めつけているみたいで申し訳ないが。
「本当は公園組のほうがよかったさ。けどあっち行ったら嫌なことが起こる、みたいな感じがしてな。俺様の勘みたいなやつだ。あと蒼と緑に会う約束もしてたし。どうせ二人に会うならそういう感覚を持った状態は無くしておきたいしな」
「そうなのか」
一瞬誰も話さない時間が流れた。
最賀が何か話をしようとくごーの方を見た時...
「お、おい、あっち見てみろよ」
最賀の声は震えており、何かやばいものを見ているような感じだった。
最賀は自分の見ていたその光景に指をさす。
最賀が指を指した方向は、公園組が行く東平雄公園だった。
雨の予報は無かったはずなのに黒い雲が福岡市を覆っている。
まるで誰かを狙っているかのように。
「あんな雲初めて見た」
俺も初めて見る。
あんなにも光を通さない、何もかも飲み込むような黒は。
「公園組の人達は大丈夫なのか?」
くごーがぽろっとこぼす。
俺も心配だ。そういえば夜空は公園組と言っていた。
ここにいない人たち全員が公園組だ。
ということは伊達も公園組か。大丈夫だろうか。
見ている先に稲妻がはしる。局地的豪雨なのだろうか?
「多分、俺様の嫌な予感の正体だと思う。雨だけなら心配は無いけどそれだけじゃあ無い気がする」
「あったとしてもこっちからは何もできないじゃん!..見てるだけしか....」
最賀は唇を強く噛む。
「心配しても仕方ない。何か起きるかまだ決まってない。何があっても今はどうもできない。とりあえず市賀島まで歩こう」
友達を大切にする気持ちはよくわかる。しかし俺らからは何も出来ない。
それを理解している最賀とくごーは心配しながらも市賀島へと歩いていく。
白井さんも倉崎さんも理解しているみたいだ。
「こういうときのためのスキルだろ....」
歩きながらくごーは小さく言葉をこぼし続けていた。
俺はその光景をちらっと見ている中瞬きをする。
すると本来この状態では出ないはずのスキルの詳細が感覚ではなく視認することが出来た。
上竹界野 17歳
「麻1,2,3,4,5,6,7,8,9,東,南,西,北,白,発,中」「未知空間」「虚空」「時空平線」「引力・斥力」「状態変化調整」「虚魔空間力」「82D382A282F182B9"82F1」
お知らせ
麻2解錠「束縛」獲得。
麻3解錠方法 麻2解錠
麻1「消滅」の100%解放
麻2「束縛」
最大六本の鎖状の物体、もしくは鎖状の不可視の物体をこの世界に顕現させることが出来る。
破壊不可能、使用者の意思で距離制限の範囲内であれば自由に顕現できる(一本目)距離制限は3000km。
お読みいただきありがとうございます。
補足させていただきます。
本来はこの方法ではスキルの視認は出来ません。別にあります。
先生の言ったのも感覚で理解できるだけなので視認じゃないです。
これ、瞬きで出たのではなくスキル自体が界野に視認させたんです。
この理由を説明すると物語の根幹に入っていってしまうのでこれ以上は話せないですが。




