3配下
少し体が楽になった。
もう少し時間が経てば治りそうなので気にしないことにした。
「おなかすいた」
俺は食堂の扉を開けて、おいしそうな学食を探す。
「お、来た来た。おーい界野」
「悪い悪い遅くなった」
「全然いいよ」
全員メニューを選び終わっており、机の上にはご飯が置いてあった
「俺たちを待たせて餓死させるつもりか?」
「そんなことする必要ないだろ。先食っといてもよかったのに」
俺は、食堂のおばちゃんに注文した。
「ざるうどんを一つ」
いつも食堂に行くときは、このご飯一択である。
「で、」
「天かす大盛ね」
「あ、あと」
「ネギ少量」
「もう一つ、、」
「つゆ二人分、ざるうどん二人前ね」
こんな風におばちゃんから、覚えられるほどである。
「完璧ですね。俺が言いたいことを当てるなんて」
「あんたみたいな、食堂に来るときに、天かす大盛で同じご飯を頼むのはたった一人だけだよ」
「それって褒め言葉ですか?」
「変人だよ変人。天かす大盛は、ここにきてあんた一人だよ。あんな油たっぷりなやつを大盛で頼む奴なんていやしないよ」
「そうですか?」
「そうだよ。でも天かすを食べてくれるおかげで、天ぷらとか揚げた後に残る天かすの廃棄率が低くなっているのはありがたい」
「そりゃあどうも」
「へい、ざるうどん二人前おまち」
俺は四人のもとに飯を運ぶ。
もうみんな食べ始めていた。
俺もそれに続くように食べることにした。
「いただきます」
つゆにうどんをつけて天かすと混ぜながら食べる。
俺の好きな食べ方だ。
俺の好きな食べ物ランキングでざるうどんと天かすは五位に入るくらいだ。
おいしくいただき、二人前のうどんを瞬時に食べる。
一人前が食べ終わった後、つゆを全部飲んで、口を潤す。
そしてもう一人前食べる。
そして食べ終わった後、しっかりと手を合わせる。
「ごちそうさまでした」
食べ終わった、皿を食器を返すところにおいて食堂を去った。
全員食べ終わっており、みんな教室に戻っていた。
何かの話をしているようだった。
「何の話をしてんの?」
「夜空がつかんだ情報を聞いてただけだよ」
「報道で分かったことが、一つあるわ」
「何だ?」
「意味不明な影が写真として載っていたの」
「意味不明な影?」
「そう。ざっと十人ほど。身長も服も何もかもが違う。それは幽霊とか宇宙人とかの噂がある」
「で?その正体は?」
「単刀直入ね。正体は未だ不明。でも規則性がある」
「規則性?」
「アメリカに二人、ヨーロッパに二人、東南アジアに一人、オーストラリアに一人、アフリカに二人、ロシアに一人、中国に一人。これで気づくことない?」
「何言ってんの?」
「ああ、違う。えっと、全部外国ってところかな?」
「そうね。だから日本に一人いると思うわ」
「そうか?日本かどうかはわかんないだろ」
「わかんないわよ。もしかしたら近くにいるかもしれないわ」
「よし、もう授業だ」
こうなると夜空が、オカルトにいってしまうかもしれないので止めておいた。
席に座って外を向く。
すると有村が誰かと戦闘?喧嘩?していた。
何をしてるのだろうか。
みんなは授業に集中している。こんなに外見る奴あんまりいないしな。
もう少し見てみることにした。
有村ともう一人、ここの生徒ではないことはわかった。
もう一人の人は、有村と同じような身長だった。
体は細そうだった。がりというほどではないが、細かった。
喧嘩しているように見えているのだが一方的に、有村が殴られているようだった。
するともう一人の人のスピードが上がった。
スキルを使ったのだろうか?
とりあえず、止めに行こうと思った。
「すいません」
「何だ上竹君」
「トイレに行ってもいいですか?」
「いいぞ」
俺はトイレに駆け込むようなふりをする。
そしてトイレの中に入った後、窓を開ける。
「ここは二階だよな」
俺はこっから飛ぼうと考えた。降りるといった方がいいか。
俺は窓のふちに足をかけて降りた。
さっき使ってみた「重力切り替え」を使う。
何事もなく無事に着地する。
そして、有村の行った方向へと向かう。
裏庭かな?
俺は裏庭の方向に向かって行った。
すると有村ともう一人の人がいた。
これは、喧嘩ではなく戦いだろうか。
死ぬ気で戦っている気がする。
なぜなら、もう一人の人が、有村を殺そうとしているように見えるからだ。
俺は、もう一人の人を止めに行くために動いた。
「重力切り替え」を使って、もう一人の人を、運動場に弾き飛ばす。
俺は、「重力切り替え」を使って、運動場へと向かう。
「誰だお前は?」
「上竹界野」
「そうか。なぜ首を突っ込んできたのだ?」
「そのままいってたら、殺してるだろ?」
「ほう、殺すつもりはなかったのだがな。面白いから戦っただけだ」
「面白い?」
面白いという感情を、そいつは言ってきた。
何を考えているのかわからなかった。
「そう、面白いからだ。一対一の戦いは、個人の力がすべてだ。だから自分の力を出し切って戦う。こんなに面白いものは対人戦においては一対一しかない」
「おまえが、戦闘狂ってことだけはわかった」
「そう思っても貴様は何もできないだろう?」
「随分の自信だな?」
「我を誰だと思っている?」
「名前も知らないし、誰かも知らないよ」
「そうだったな。まだ自己紹介をしていなかったな」
そいつは、仁王立ちをして思い切った声で言った。
「我は神の配下の一人、アジストである」
「神?」
アジストというやつから出た言葉は、神という言葉。
さらに配下?何を言っているのだろうか。
「そう神だ。お前らとは身体能力もスキル能力も違う。我ら配下にも勝つことなどできない」
「やってみないとわからないっという言葉を知らないのか?」
「やってみても変わらない」
俺は、アジストの方向へと、足を持っていく。
そして、俺の攻撃、つまり拳のアタックが効くかどうかを調べることにした。
俺はアジストに向かって、拳を入れる。
「ふむ。今さっきの相手の方が、攻撃は重かったぞ」
俺は、攻撃した後のカウンターのことを考えて、「重力切り替え」で後ろに下がった。
「危険を察知したのか?もう一秒ほど止まっていたら殴っていたところだったぞ」
「危険を察知したんじゃなくて、考えただけだ」
「無駄口をたたく暇があるのか」
それを言いながらアジストは、俺に向かって拳を突き出してきた。俺はギリギリ体を傾かせて避ける。
休む暇はなくどんどん拳が飛んでくる。
俺はただ回避に専念しているだけ。回避しかできない。
俺も攻撃をしたいがその反撃が取れない。
こういう時はスキルの出番だ。
「重力切り替え」くらいだ。俺が今使える最大限を出せるのは。
それをうまく使って攻撃を当てていかないといけない。
「重力切り替え」で、アジストを押し出して、そのあと、一歩踏み込んで攻撃を当てる。
体を全部使って、さらに当てる時だけに力を入れる。
「少し、重くなったな。だがダメージはない。お前程度だと勝てない」
何度も同じように「重力切り替え」使って、少しずつ攻撃を重く強力にしていく。
「ワンパターンだと相手に、緊迫感など与えられないぞ」
慣れられてきた。
でも、このワンパターンは、アジストに癖をつけるためだ。
「重力切り替え」を使わずに一歩出すと、超近距離で攻撃が可能になる。
それをアジストに向けて当てた。
「少し響いたな。仕方ない」
「これを何度も当てていければ勝てる」
そう思っていた。
「スキル「密閉空間」」
透明に近い、丸い球体のようなものが出てきた。
それを飛ばしながら、アジストは向かってくる。
これはやばそうな雰囲気がある。
でもアジストがいいタイミングで向かってくる。
避ければ当たって避けなければ、大ダメージどっちを選ぶか。
「考えている時間などない」
手から球体が出てきた。
そして俺に触れた瞬間、球体が巨大化して、俺を閉じ込めた。
お読みいただきありがとうございます。
スキルを増やしていくので、どっかで閑話を出します




