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世界変動 ~Y.Tsekaihendou~  作者: 深内 学
第一部 第一章 ー全ての始まりー 
28/44

28本気

遅れました。二週間ぶりです。

怠惰にならないように頑張ります。

伊達が速く走っている。前へ前へと足を出して手を振っている。とてもきれいな走り方だ。


「この後に俺が走るのはきついな」


俺は走り方がどんな感じなのかわからない。けど、自分はうまく走れていないと思う。人の目を今日はいつもよりも気にしている。


人の目を気にしすぎているのは集中できていない証拠だ。俺は視覚への情報を完全に消した。


目の前を暗くして、自分を整理していく。他の生徒の走り方をうまくつなぎ合わせていき自分の走りへと変える。


伊達は全速力で他の走者を抜いていく。今三位から一位へと上がっている。


「さてアップをしよう」


体を動かして体の動きを確かめる。伊達が全速力で、走っているところに保護者の方と、ほかの生徒たちが見ているところで声をかけてきた人がいた。


「お前は走りを見ないのか?」


ふと言われた方向に顔を向けてみると、


「上竹界野くん?」

「は?誰だ?」


何か知らん奴に声をかけられて意味が分からない態度をとっているとそいつはため息をついた。


「香裏駄切だ。よろしく」

「ああ。一組の人か」


よりにもよって性格が一番悪い香裏駄切が俺の横の走者だった。筋肉のつき方や肩の柔らかさを見てみるとあまり速い走りは出来ないと思う。


けど俺の位置はアンカーの前である。なぜかこうなった。宇里達が本気出したら速いだろ的なノリでアンカーの前にしてきた。


俺男子の中で中盤くらいの速さですけど。


香裏駄切の後ろには見知らぬ人がいた。赤組には、分からない生徒もいるようだ。次からは全員のデータを取っておく。


まあ全クラスの中の一人なのでわからない生徒もいて当然だが。よし全員覚えておこう。


自分の反省をしながら、伊達を待つ。そして俺が走るとき赤組の走者と同じくらいのスピードで伊達も来ていた。


赤組も速いな。学年ずつに走者が分けられているが、一年、二年、三年の順で走って行っているので、三年に一位の状態で渡したい。


完全なる協力だ。走る走者は三人ずつということで、それが一、二、三のすべて行われている。最終的に勝てばいいが、二年として弱いところは見せれない。


本気出すか。俺の本当の走りは陸上競技場で測ってみたところ、、、、、


「界野頼んだ」


伊達は俺に頼んできた。アンカーは加藤だ。加藤はものすごく速いのに俺に任せてきた。


「俺に頼んで大丈夫か?」

「お前が本気を出してくれると信じてるからな」

「、、、」


俺は伊達からのバトンをとり足に力を入れる。友達に言われてしまった信じているといわれた。

やるしかない。


「当然だ」


ただそれだけをの言い残して俺は全速力で走っていく。香裏も俺のスピードについてきている。


「やはり只者ではないかったか」


香裏の言葉を聞き入れず俺は走っていく。もっと速くもっと速く少しずつ加速していき香裏を離していく。


それでもまだ加速し続けていく。俺の50mは7.86秒。本気で走ってもこのタイムは変わらない。


だが、俺の100mになってくるとどうだろう俺の足は距離が長くなるほど加速していく。常に速くなる。


加速し続ける。俺の足の限界まで。腕を振り自分の体を前に動かしていき二位と10m離す。そしてバトンを加藤にへと届けた。


少しブレーキするのに時間はかかったが、いい走りができたと思う。てなわけで加藤が走り終えた後、三年生にバトンが渡された。


勝負は互角の争いで一歩でも遅くなればこの戦いに参加できないくらいに白熱していた。


俺たちはこの戦いをただ見ているだけの傍観者になっていた。さっきまで走ってたのに。もう汗はひいた。


逆に手汗が凄くなっていた。手に汗を握る戦いということだ。


「どれが勝つと思う?」


最賀がやってきた。最賀は青組である。青組は今最下位だ。でも誰もあきらめていない。赤も白もそして青も。


「わからないな。けどこういう戦いを見ている奴らは幸運だな。こんなものを間近で見えるなんて。走っている奴は感じている。どれが勝っても誇れるくらいのいい勝負だと思う」

「そうか。、、、そういえば界野、本気で走ってたじゃん」

「ん?まあな。伊達に任せられたからな。あいつ友達の中で一番競争心あるし」

「そうだなwやっぱり熱血系に言われたら心動かされるか?」

「そうなのかもしれないな。まあ俺も本気で走ろうと思ってたし」


最賀は、ということは50m走は手を抜いていたのか?というような心の声を駄々洩れにしながら俺と話をしていた。


「あ、三年のアンカーたちだ」


最賀がそういって指をさすと、俺も指をさした方に目を動かす。赤の三年の人は野球部の人だろうか?


体つきが一人だけ違う。青はテニス部かな?足が鍛えれているし。さてと俺らの白のアンカーは、、


「生徒会長、、、」

「な、驚いたろ。生徒会長でありながら勉強はいつも学年一位、運動もすべて上手くできる完璧人間だよ」


俺らの学年で言ったら千澤高希だ。あいつも完璧人間に近い。美黒もそんな感じがするが運動は出来るのかは知らん。


生徒会長は一番速かった。他の人を侮辱しているわけではなく別格だった。赤も青も俺と走れば勝つことは簡単だろう。


でも生徒会長は頭一つ抜けていた。ものすごい走りではなく陸上選手のようにきれいな走りをして

ぶれない。


体幹がいかれている。完全ぶっちぎりで白組が一位をもぎ取った。

勝ったようだ。一位になった。そしてリレーは終わり。集合がかかった。


「皆さんお疲れさまでした。今日はさぞ楽しかったでしょう。私も手に汗握る勝負を見れたので良かったです。では皆さんお待ちかねのMVPを言っていきます」


一年生、二年生、三年生の順に一番活躍した人を選ぶ。


「一年生は、天王洲広也(てんのうずひろや)君。二年生は、上竹界野君、三年生は、希乃介君」


やっぱり三年生は生徒会長だった。一年生の人は知らない。二年生は、、、


「えっ俺なの!?」


大きな声が出てしまった。全学年の目が俺に向く。すいませんとお辞儀をする。


「三人ともこちらに」


校長先生の前に俺はたった。


「第39回クラス対抗リレーMVPはこの三人になりました」


全学年から大きな拍手が起きる。一人ずつにMVPと書かれたメダルを貰い紙を貰った。修学旅行の行先の志望が出来る紙だった。


そして運動会またの名を体育大会が終わった後、俺たちは教室へと戻っていった。何で俺になったのかわからなかった。


MVPは加藤や伊達な気がするのだが。どちらも速かったし。


「よくやった界野」

「おめでとう」


伊達も加藤も俺をほめてくれるだけだった。MVPは俺だ。お前なわけがない!とか言うやつはいなかった。


俺は服を着替えて、家へと帰ることにした。一斉下校なので多くの人が迎えに来てもらっていたり歩いて帰ったり自転車で帰ったりなど。


門はいつもより狭く感じた。


俺の家族は要るのだろうかと思ったら、手を振ってくる人がいた。母だった。俺は走って母のもとへと行くと全員いた。


父も母も妹もそしてレナも。


「お疲れ様。久しぶりじゃないか?あの走りは」

「やっぱばれた?」

「今日はわかりやすかったわよ。誰でもわかるものあれは」

「お疲れ様です」

「お疲れ、兄ちゃん」


普通に見てきていたし迎えに来てくれていた。俺は家族そろって歩いて帰ることになった。


屋上にて

「???様」

「どうだ。MVPにはなれたか?」

「申し訳ありません。できませんでした」

「問題ない。(お前など期待はしていない)グリカゴンを送るまでだ。修学旅行の行先でな」

「誰を狙うのですか?」

「まずは邪魔な存在のクラス最高の人間だ。先田日々喜。そして、、、、」


俺の家

俺は帰った後疲れがどしんときて布団の上にごろんとした状態で脳の思考を休ませていた。


「今日は疲れましたね」


レナは俺に声をかけてきた。もう俺の意識は眠気でなくなりそうだ。


「だな。レナは何かしたのか?」


「スキルの進化の最終確認ですね。昨日、寝落ちしてしまったみたいで完成するのが遅れてしまいました」


「そうか、別に気にしてないよ。事実、俺も忘れてたし」


「そうですか。けど界野が言った運動会までには完成しきれませんでした。運動会の間でしたし」


「いや、レナはよく頑張った。レナの言う一か月以内ってのはできてたし」


「やっぱり覚えていたんじゃないですかww」


「今、思い出しただけだよ」


「そうですか。じゃあ界野も疲れているでしょう。早く寝てください」


「ああ、風呂と歯を磨いたら寝るよ」


「わかりました。じゃあ界野の母にも言っておきますね」


「おう」


レナはそういうと俺の部屋から出た。


「少し寝ようかな」


俺は、眠かったので少し寝ることにした。仮眠っていうやつだ。

俺の意識はそこからない。けどなぜか唇には柔らかい感触があったのだけは覚えている。


俺はその感触が何だったのか考えながら、風呂に入り、歯磨きをして眠りについた。


???様の最後の言葉をぜラスは思い出していた。

「誰を狙うのですか?」

「まずは邪魔な存在のクラス最高の人間だ。先田日々喜。そして、、、」

「上竹界野、、か」

お読みいただきありがとうございます。

運動会(体育大会)編終わりです。

次は修学旅行編です。その前にあと二話は何か違うものを出すかもです。

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