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世界変動 ~Y.Tsekaihendou~  作者: 深内 学
第一部 第一章 ー全ての始まりー 
27/44

27才能

ちょっと遅れました。

教室へと戻っていった俺は、アジストと戦った時に体操服で動いたことをすっかり忘れていた。


生徒会長にばれてしまっただろうか。そのネガティブ思考が俺の頭の中をめぐっていく。まあ昼からは全員体操服だしいいかな。


教室ではリレーに燃えている人が大半だ。ちなみに体育大会は色で分かれている。白、赤、青である。


その色に対して体育大会専用の体操服が配られる。俺たちは白だ。全てコンピューターの乱数で色を決めているらしい。


点数みたいなのは無いけど、リレーで全学年一位になれば修学旅行先を決めれるという権利が与えられる。


俺は勝っても負けてもどっちでもいい。でも修学旅行先は決めてみたいという夢がある。なのでしょうがなく勝つしかない。


だがクラスで速い人が集まってしまうとそいつらのチームがぶっちぎってしまう。なので学校側も対策はしっかりしている。


これも機械の力で、秒数を均等にするようにしているのだ。すごい。


「よし、準備できた。リレー頑張ろうぜ」


俺のチームには伊達と宇里がいる。最賀は違うチーム。


「準備してもまだ野球があるからリレーはもうちょい後だぞ」


宇里が伊達に対して正論をぶつける。


「ああ、なんだ。備えあれば三文の徳って言うだろ」


「何言ってんだ。それをいうなら備えあれば患いなしだろ。何早起きは三文の徳と組み合わせてるんだよ」


この言葉の通り伊達は脳筋である。言葉が分からなくても伝われば何も問題がない。そんな考え方のやつである。


宇里は真面目なのだろうか。ツッコミ担当的な立場である。まあ俺たちの友情をつなぐような存在だろう。


宇里はすごい能力も持っている。例えば前説明した尋常じゃない反応能力。他にも体を使うことに関しては学年で群を抜くほど。


本人は自覚無いけど。天才というやつなのだろうか。いや才能か。元からあった才能がある。


「時間だ。運動場行くぞ」


俺は宇里と伊達に言った。俺が先に行くと尾行するかのようについてきた。


「あのな。尾行みたいなのは要らないんだ。それをするなら話しながら行った方がましだから」


「「へいへい」」


あ、あと一つ宇里と伊達は兄弟なのかと思うほど、意気投合しすぎる。お互い考えていることが筒抜け感がある。


俺は全くわからないけど。感覚でわかるのか理論でわかるのかそれかどちらもか。どういう風に意気投合をする結果に至るのかわからなかった。


だから全くわからないという言葉である。


「それでさ、俺は勉強してきたんだよ暗黒物質についてな、、、」


「いや暗黒物質についてだろ。知識が浅すぎるだろ。大体ケプラーの三個の法則を使うとだな、、」


「うわあすごいね」


逆に話されると面倒くさい言葉が出てくる。伊達もよく暗黒物質を調べたな。宇里は知識多すぎ君かな?


まあ俺もわかるけど。この話の中に入ったら、話が二時間以上続いてしまう。


何か暗黒物質の話になっているところで運動場についた。全学年が列で綺麗に並んでおり、直線が引けそうな感じだった。


これを見ていると何かの芸術作品のような気がした。白の体操服を着ている列に並ぶ。


すると全員がそろったのか、先生がマイクをもって話す。


「さあ、最後のリレーも野球も楽しんでください」


そこから話があったが俺はそんな言葉を耳に入れ出してを繰り返した。


「絶対勝つぞ!」


「「「「おお!」」」」


いつの間にか色で掛け声が出始めた。俺たちのチームも負けじと声を出す。


「ここで優勝して、学年MVPを全学年奪い取るぞ!!」


「「「「おお!!!!!」


ん?あれ俺考え方間違っていたパターンですか?もしかして優勝したチームの中で学年一人ずつがMVPに選ばれるというやつか。


独り勝ちではないらしい。俺らのクラス一人でもMVPになれば決めれるという感じだ。


んじゃあ俺頑張らなくてもいいやん。皆に頼むか頑張って。


「もしかして界野、手を抜くとかじゃないよな?」


「え?」


「違うよな??」


俺の行動を見抜かれて脅迫されたんですけど。怖いわ人間って。怖い生き物だわ。


「そんなわけないじゃん」


冷静な声で、落ち着いた声で返す。


「そうだよな界野じゃあるまいし」


「そうだよ俺じゃあるまいし、、、、、、俺じゃね?」


「まあ頑張れ目指すは優勝。たったそれだけを見とけ」


え、主人公ですか?イケメンが言うセリフやん。まさか未来はモテル男になる感じか?


「全力を尽くします」


俺は頭のスイッチを切り替えて、野球の準備に向かう。


野球はあっという間に終わってしまった。準備に行った俺は準備が終わった後レフトに立たされた。


伊達が剛速球で詰まらせて、宇里がボールを後ろに飛ばさない。

俺は自分のところに飛んできたやつを取っただけだった。


一人でボソッと言う。


「二人強くね?」


俺何もしてないし。いやボールキャッチしたし、一塁に進んだわ。

結局、二人が凄い活躍したっていう結果になった。


すげえ、野球がたった八行くらいで終わってしまった。

この作者、話を伸ばすことが全然できてねえ。


俺は野球が終わったので、三年生の野球のために俺たちは退く。

三年生の野球が終わればリレーにうつる。


その間、俺たち一年生と二年生は休憩って感じだ。

また一人でいる人がいた。そう、水幸さんである。


「また一人?」


俺は水幸さんに声をかける。


「麻利は、他の女子としゃべってるから...」


「一人ってのも意外ときついだろ」


「慣れているので」


「そ」


俺は一人すぎるのも嫌だし、大勢いすぎるのも嫌な半々な人間なので水幸さんを尊敬する。


「一人のときは何を考えてるの?」


「何も考えてないです」


「じゃあ、ぼーっとしてるってこと?」


「はい」


苦手な授業中の俺と同じことしてるんだな。

ぼーっとするのも悪くないからな。


俺はいつの間にかぼーっとしてるんだけどね。

これは無意識だからよくわからん。


「去年ももしかしてこんな感じにしてた?」


「はい。大体一人なので」


「夜空も話してくれたらいいのにな」


「麻利は頭もいいし、顔もいいし、コミュニケーション能力があるから人が寄ってくるの。話そうとしても麻利は、優しいから話にのっちゃうし」


「でも水幸さんも顔はいいと思うけど」


眼鏡はしているし、髪も片目隠していてよく顔とか見えないけど、夜空より劣っているとは思わないんだよな。


「そうですか?言われたことないんでわからないです」


「俺一人の視点から見ると、夜空と比べても劣ってないと思うよ」


「ありがとうございます」


俺はどういたしましてと言ってその場から離れた。

でも何で水幸さんは、嫌われたくないと思うのだろうか?


顔は夜空と同じくらいなのに、、、

自信っていうのが、大きな理由かな?


多分、一歩踏み出せていないから自信がつくられずにとどまったままの状態なのだろう。


止まっているだけでは何も始まらないのに。

自信...ね。


全ては俺の想像に過ぎない。本当かどうかも嘘かどうかもわからない。だがきっとわかる日が来る。そんな気がした。


「ではリレーの開始です」


時間が経った後ついにリレーが始まった。ピストルの音とともに初めの選手がスタートする。運動場の周りには沢山の保護者がいる。


やっぱり保護者がいた。レナもいるかもしれない。俺は首を振って確認はせず脳の片隅に置いてリレーに集中することにした。


続々とリレーのバトンが次の人次の人へと渡っていく。


「さてと、行きますか」


俺は立ち上がる。伊達のあとである。伊達がスタートダッシュを華麗に決めて加速していく。やっぱり速い。


「俺も頑張らないとな」

お読みいただきありがとうございます。

次は運動会最終話です。お楽しみに。

私もいつの間にかぼーっとすることはよくあります。

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