26全て計画通り
出来るだけ早く投稿していきます。
俺は、アジストの懐に入るために地形を使う。大体の地形は同じだが、森から出るところだけ段差が少しだけある。
それを使っていく。まずはアジストの「密閉空間」を「麻1(消滅)」で相殺しながら森の端付近まで誘導していく。
アジストも遠距離戦法の「密閉空間」をあまり使わなくなってきた。肉弾戦というのは本当のことらしい。
まあ俺もそのつもりだったし。逆に好都合。スキルを使いすぎて体もだるくなってきたし。無駄に体力を使わないように最短最小で体を動かす。
アジストは前回も見て思ったが、力を出すときと出さない時がわかりやすい。大振りな時は強い破壊力を持つが小さな動きだとあまり強くない。
だから俺が考えるのは大きな大振りの後に来る攻撃を、理解したうえで攻撃を当てるということだ。カウンターだ。
アジストを見ながら木の上に上りアジストが追ってくる前に今いる場所の確認をする。森の端に近づいてきた。
あと200mちょい。俺はアジストが追ってくる前に地面のある方へと戻っていく。追われた方が俺にしか視点がいかないので小さな罠にもはまりやすい。
「そろそろ仕掛けていくか」
俺は、アジストの方へと直で向かう。戦いにおいて先手を取るのは大事なことだ。人間の反応には限界がある。
しかしアジストは神の配下。反応速度は人間の域を簡単に凌駕している。それも承知の上で真っ向勝負。
俺は拳を振り上げる。アジストはそれに対応しようと構える。たった数ミクロの差で決着は決まる。
「くらえ」
アジストはその攻撃を受け流し反撃しようとする。しかし、、、、
「!?、、、」
アジストは驚き俺とは森の外方面へと向かっていく。何が起こったかわからずアジストは飛ばされながら混乱していた。
そう俺は寸前で攻撃を完璧に止めて、バスケのドリブルの技のごとくアジストの背中側に回り込み足に力を入れて力を放出したのだ。
「よし作戦通り」
俺は木を加速用に使う。猿のように動く。とても身軽に体運びをする。アジストがこっちに来るのも時間の問題だろう。
さてと、端に移動するのは俺の方が速い。
端にはくぼみがある。応用性がありまくりの場所なのだ。
まあ、何個も手を考えてきたが使えるのは一つくらいだろう。
アジストに危険と思わせたら終わりだし。
あと、60m程度。
少し風が強くなっている。後ろにアジストが来ている。
高速で移動してくるアジストに応用性の高いくぼみを見られては困るので、アジストにそれを悟られないようにアジストを牽制しよう。
アジストの位置を、確認して攻撃を準備する。
俺の背後の斜め右上らへん。もう近い。
「よし、攻撃に移そう」
木の陰に身を隠し、アジストの動きを予測する。
あともう一秒、、、、
「そこだ!!!」
俺は拳を突き上げてアジストにアッパーを入れ、
「あれ?」
れてなかった。
アジストは、俺の思っていたところの1m離れていたところにいた。
読み間違えた。
「見つけたぞ」
アジストは俺に大きく拳を振る。
「未知空間」で防御する。反動がでかい。
地面にたたきつけられる。
次のアジストの攻撃を、受け身と同じ要領で転がる。
アジストの拳は、地面に強く叩きつけられる。
俺もその隙を見逃さずに、間合いを詰める。
アジストはそれに気づき素早く体勢を戻す。
その瞬間には、拳は懐の少し前に存在している。
アジストに拳の打撃が入る。
アジストは口から血を吐き出す。
前よりも弱くなっている?
ならこの好機を逃すわけにはいかない。
もう一発打撃を入れようとすると、アジストは一歩引く。
俺はその場所に入れない。
上手い場所だ。俺が近づけば間違いなく反撃をくらう。
だから俺は、くぼみの方へと移動する。
アジストはその俺を追う。
くぼみが見えてきた。
アジストもそれに気づいたのか一層集中力を底上げする。
俺は速度を上げて、くぼみの場所に向かう。
何かを察知したのかアジストも速度を上げる。
くぼみに足をのっけた瞬間アジストの目から俺が消える。
くぼみを押しアジストの後ろに俺はつく。
「俺の方が一枚上手だ」
アジストはその声に気付き後ろを振り向く。
振り向いたとき、アジストは大きく拳を振る。
つまり力を入れている。
だが大振りの攻撃は隙が出来る。
姿勢を低くし、アジストの拳を上へと流し、胴体に攻撃を入れる。
おまけでもう一発、反撃を入れる。
アジストは、その一撃のあとその場に倒れる。
「もう終わりだ」
「....図に...乗るな..よ」
アジストは核スキルが破壊されているようだった。極限開放には核が弱くなるという性質があったのだろうか。
アジストの体には核みたいなものがあったし。
核を体外に出すことで力を上げたのだろう。
それにより核のエネルギーを底上げしたとかかな。
そのような考えをしているときに、
アジストは最後の力を振り絞りこう言った。
「 支配スキル「人門」」
スキル「人門」十数個ある支配スキルの一つであり、地球に住む人だけに使える技である。
このスキルは上のものつまりに神に対して絶対的な服従であり地球の住む人を好きに殺せるし洗脳することだってできる。
「死ね」
アジストがそう俺に言った。何言ってんだこいつって思いながら、俺は瀕死のアジストに近づく。
「なぜだ?なぜ、なぜ通用しない?お前はここの、、、地球の人間じゃないのか?」
「本当に頭おかしくなったのか?」
「おかしい、おかしい、ありえない、ありえない、ありえない、、、、」
ぶつぶつとアジストはしゃべり始めた。頭打ったのかな?
「よくわからんが俺の勝ちだ」
アジストに渾身の一発を当てた。するとアジストの体が透けてなくなっていった。
「まさかお前はあの方の支配を、、、、、」
それがアジストが消える前の最後の言葉だった。最後は俺もよくわからず脳が誰かに操作でもされたのかな?と思った。
あの方の支配っていうのは何なんだろうか。さらに聞きなれない「人門」っていう言葉が出てきた。
世の中にはよくわからないスキルがあるもんだ。
アジストを倒した後よくわからん支配スキルとかいうやつが頭に残ったままで俺は頭の中の靄が晴れないでいた。
森から出て、教室へ戻ろうと外を歩いているとレナがいた。
「あれ?レナじゃん」
少し汗が垂れている。走ってきたのだろうか。そんなに急な用事頼んだっけ?
「「重力切り替え」の進化ができたのでその報告に」
「ああなるほどね」
今はもうアジスト倒したから使わんよって言おうとしたが流石にレナが頑張って進化させたスキルなので言わないようにした。
「んで、そのスキルの名前は?」
「決めていいですよ」
「はい?」
レナによるとスキルを進化するとき名前をとって能力だけを残しそれに加えてほかのスキルを融合させていくらしい。
つまり、そのスキルは名前のない「重力切り替え」の進化版的な感じだ。
「その前にそのスキルはどんな能力があるか聞かせてくれ」
「わかりました。そのスキルは物質を引っ張ったり離したりできます。空間も同様にできます」
重力を自由自在に操れる的な考え方でいいのだろうか。ならばかっこいい名前を付けたい。
「そうだなぁ、、、」
俺の頭の中で数々の候補が浮かぶ。
「作用、反作用」、「反発、吸収」、「引力、斥力」、「重力操作」などなど。
出来るだけ候補を出した結果自分なりに一番良さそうなのは、、
「「引力 斥力」でお願い」
「わかりました」
「引力 斥力」である。電荷とかクーロンの法則とかが浮かぶが別にそれに基づいてというわけではない。
能力にぴったりな名前だと思ったからだ。
「では、名前を付ける作業に入りますので時間をいただきます」
「はいよ」
レナも内向的な性格で温厚だがコミュニケーションが出来るようになって出会った時よりも生き生きとしているように見えた。
レナも成長した。やっぱり誰でも努力すれば成長できるんだな。
レナも頑張って名前を付けているので俺もなんかしたくなってきた。人が何か作業をしていると自分も作業がしたい。そういう気持ちにならないだろうか。
ちなみに俺も作者もなる。
時間が少し経過すると、レナが名前を付けるのに成功したらしく、「受け渡し」で俺のスキルの場所に「引力 斥力」を入れてくれた。
「ありがとうレナ」
「いえ、私は何もしてないですよ」
何もしていないのは俺なのですが、とツッコミを入れたかったがいやいや頑張ってるよとレナに相槌を打っておいた。
「まあとりあえず、運動会も午後の部がもうそろそろで始まるからレナまた家で会おう」
「そうですね。わかりました。また家で会いましょう」
そして俺はレナから離れていき教室へと向かった。
そういえば運動会って親が午後から来るって先生言ってたけどレナとか来るのだろうか。
さっき家で会おうとか言ったのに。
「もしレナが来たら恥ずかしすぎだろ」
誰も聞いてないところで俺は顔を赤らめる。
お読みいただきありがとうございます。
最後の界野の言葉の意味はさっき家で会う話をした瞬間なのにレナが運動会を見に来たら会う話をした俺、恥ずかしすぎという意味です。(直訳)
他にも言ってることがわからないとなった時は感想で送ってください。
次話は一週間後です。




