25リベンジマッチ
遅れてしまい申し訳ありません
俺は教室へと戻り、弁当を食べることにした。とその前に服を着替える。どうも午後からは体操服での活動らしい。
面倒くさいと思いながらも仕方なく体操服に着替える。他の男子生徒も着替えている。着替え終わった後、弁当の準備をする。
今日の弁当は俺の手作りの弁当だ。時間があったので少し作ってみたのだ。俺の好きなものばかりの盛沢山弁当だ。
二段ある弁当箱に上には玉子焼きや、トマト、野菜炒めなどが入っている。下の弁当には、白飯やその上にある焼き肉のたれ、それと豚肉だ。
俺は弁当箱から箸を取り出した。俺は両手を合わせた。
「いただきます」
という合図から俺はご飯にへと手を動かす。他の生徒たちも弁当に手を動かしていた。ちゃんと一口ずつしっかりと噛んでいく。
はじめてにしては上出来な弁当の手作りだった。約十分ほどで俺は飯を食べ終わった。俺は弁当をカバンの中にしまった。
午後の部まで時間が空いているので少し学校内を動くことにした。少し屋上にでも行くかなと思いながら屋上へと行く。
そういえば生徒会長は、アジストに会ったのだろうか、まあ配下の誰かと会っている可能性もある。
「何か嫌な予感がするな」
ただ単に言ってみたかっただけである。そう簡単に配下が顔を出してくるわけがないだろう。
そんなことを考えながら屋上で言ってみたいことを考えていた。弁当をもう少しゆっくり食べればよかったと後悔した。
萎えた感情を発散するために空を見上げる。空を見上げていると風が吹いてきた。思ったより強い風だ。
別に“風が呼んでいる”というような中二病てきな考えをしているわけではない。
「風速何mあった?」
ふとこぼれてしまったこの言葉だが俺は違和感を覚えていた。
何か風強すぎじゃね、、、、、と。
もしかしたらもしかするとアジスト来たんじゃね、、、と俺の本能が叫んでいるような気がしたのだ。
決まったわけじゃないが戦っているのは間違いないと思った。とりあえずその戦いの場所を見つけることにした。
音を頼りに俺は戦いの場所を探しに行く。近づけば近づくほど音が大きくなるというドップラー効果を使う。
まあ音を聞けば誰でもわかるけどね。校内をウロチョロしながら、音が大きなほうへと動いていく。
少し時間が経った後音が近いところまできた。学校の裏にある大きな森からしてきた。ちょっと不気味。
音が何か止んだ。すると上空から大きな光が落ちてくるではありませんか。ああこれ主人公とかが覚醒する予兆だわ。
そう思いながら、音が止んだ場所へと走っていく。すると声が聞こえてきた。
「使いたくなかったが見せてやろう。我らが神の配下の最終手段“極限開放”を」
アジストの声だった。やはりアジストは、ここに来ていた。んじゃあ戦っていたのは誰なのか。俺はちらりとアジストの視線の先を見る。
「生徒会長ですやん」
こういう時はどうすればいいのだろうか。アジストとはもう一回再戦してぶっ倒したいが生徒会長に見られるのはちょっと嫌だ。
今後面倒なことに巻き込まれそうだから。被害妄想が過ぎるだろうか。俺はそんなん関係ない。被害妄想して何が悪い!
おっと生徒会長がアジストに倒されてしまう。俺はどうすればいい。かっこよく登場してみるかな。
試行錯誤をしているとどんどんアジストが生徒会長の方へと向かっていく。わずか1秒で俺は候補を五つ出す。
一つ、生徒会長の目の前に立ってアジストと戦う。
二つ、後ろからアジストを攻撃して不意打ち倒し。
三つ、知らんふり。絶対ない。
四つ、人を呼ぶ。時間無い。
五つ、、、、、、、、何とかする。
大体適当に思いついたものである。上から二つはいいのに最後らへんに、適当になった。
アジストが生徒会長を攻撃を仕掛けようとした瞬間、落ちていた木の棒をアジストめがけて投げて、それに合わせるように俺も動く。
アジストに木の棒が当たった瞬間、アジストの体で俺が見えなくなる瞬間に、上へとアジストを吹っ飛ばす。
つまり作戦は適当!シンプルイズベスト。
すかさず足に力を入れて木の上へと飛ぶ。そういえば体が思ったように動く。アジストを飛ばしすぎた。
流石に宇宙二位との対戦だ。そんな体強くなるのかどうかは知らんが。物理法則に反している気がする。
生徒会長の視点から少し外れた位置にいる俺はアジストの方を眺めて、次に動く最適解を自分の中で考える。
アジストは、下を見ながら着地点を把握する。俺に気付いたのか俺の方へと着地をしようとしている。
俺は木を使って、森を縦横無尽に動いていく。アジストが木の上に着地すると、ドスンという大きな音を立てていた。
前よりも足の力がつくられている。何かアジストが生徒会長に対して言っていた極限開放が何か関係しているのだろうか。
「速っ」
アジストは木を地面のように使い、バウンドをしながら俺に向かってくる。さすがにこれ以上は速くできないと思う。
「久しぶりだな。成長しているようだ」
「そりゃどうも」
軽く返事をして、アジストに背を向ける。森の端が見えてきた。俺は木の間をくぐって、地面に降りる。
それにアジストも同じように木の間をくぐって俺のところに来る。そして何かを投げてきた。
多分、「密閉空間」だ。まあ俺レベルになれば「密閉空間」を見ることなんて造作も、、、、、
「見えにっくっ”!」
空気と「密閉空間」が同化しすぎて、目を凝らさないと見えない。
「密閉空間」は中からだとものすごく硬い。俺は「密閉空間」を避けながら、木の棒を投げる。すると、空間が見えて束縛されているように見えた。
触った瞬間、一瞬で空間が硬化するのだろう。柔らかそうな見た目してんのに急に硬くなる。空間って恐ろしい。
外からだったら意外と脆いかもしれないので、木の棒を入れた空間を試しに蹴ってみる。ばり痛かった。空間系統だし当たり前かな?知らんけど。
極限開放の力なのだろうか。全ての力が均等のレベルで強くなっているから倒すのが難しくなっている。その動きについていけてるのが俺的に驚きだけど。
近づければ、俺にだってアジストに勝てることは出来る。せっかくの地形をうまく使う機会が無い。
今こそアジストに「麻1(消滅)」を見せる時だな。、、、だが簡単に手の内を晒すわけにはいかない。
「消滅」は、できるだけ能力のことをばらせない。対応される可能性がある。それは全てのスキルでいえるが今はこの能力しか「密閉空間」を封じる手がない。
前のテログループの一人で少し試した弾丸ほどの小ささで「密閉空間」を相殺することに。
「密閉空間」が消せるかはこちら的に賭けではあるけど。
「こっちも反撃だ」
俺は、「密閉空間」に「麻1(消滅)」を当てる。
相殺できてる。消滅出来てる。あとは、、
相殺するほどもっと微小に、アジストの目では見ることの出来ない原子レベルまで調節をし続けた。
その回数わずか四回。原子レベルにまで到達。他の視点から見ると、「密閉空間」が自ら消えているようにしか見えない。
「貴様、何かしているな?」
アジストも自分の使った「密閉空間」が消えていることを察知したのだろうか。
「何もしてないけど、、、」
何も分かりませんっていう風にしておけば、少しだけ俺のスキルの能力の察知を遅らせることができる。
「前戦った時よりも、身体能力は上昇し、脳の思考力も上昇したか」
「そりゃどうも。完全に既視感」
まあこれで遠距離戦ではなく近距離戦に持っていくことができた。あとはこの地形をうまく使って攻撃を当てていくしかない。
狙うは心臓、核だ。
「「密閉空間」は封じられたと考えればいいのかな?」
「どうだろうな」
「ならば肉弾戦だ。どちらが強いか勝負しようじゃないか」
俺はもう一度頭の中にある地形を整理した。大きく息を吸い大きく吐く。
「望むところだ。リベンジマッチといこうじゃないか」
お読みいただきありがとうございます。
次話もお楽しみに。番外編とか作者の思う登場人物の性格とかも書くことがあるかもしれません




