23運動会、午前
俺は学校へと向かっていった。運動会のために、みんなが集まっていた。運動会はみんなの楽しみのようなものなのだ。
「がんばりますか」
俺は教室に行く。宇里も伊達も最賀も全員揃っていた。夜空はいつもどおりクールだった。冷静ということだ。
「おっ、界野遅れずに来たな」
「俺が来ないとでも?」
俺のことを、気にかけてくれていた。
「来ないと思った。遅すぎて」
「お前ら早すぎな。俺もいつもの時間に行ったんだけど」
「遅すぎだろ。そりゃ運動会だし燃えるだろ」
俺は外を見た。すると運動場の方に目がいった。旗がたくさん上がっていた。運動会の準備が出来ているようだ。
体育館にもバスケができる場所がありそうなので、服を運動服に着替えることにした。運動会だけは、私服の運動服でいい。
「界野、服気にしないんだな」
「何の事?」
俺の服は、青い服だ。みんなは運動服に似た白い服を着ている。俺はそんなことを気にせずに一人だけ場違いな青である。
勿論女子たちは別室である。そんなことは置いておいて、運動の時間が近づいてきたので、席へと座る。
「ついに運動会が始まりましたね。では頑張ってください。午後の部は絶対に勝ちましょう」
「「「「「はい」」」」」
クラスのみんなが声を上げる。みんなの目が燃え上がるような炎のようだ。
「さてと行きますか」
「そうだな」
俺たちは体育館に行って、バスケをすることになった。もうだいたいのメンバーは揃っているようだった。
「思ったより少ないんだな」
「そうだな。まあ何人が相手であろうが全力だけどな」
「がんばれ」
「もっと心を込めて言ってくれないか?」
俺たちは体育館の地面へと足を運んでいった。今は練習中、つまりアップのようなものである。俺らもアップをしておくことにした。
因みに俺は、動くアップはしていない。みんなは運動の下準備的なものだが、俺はアクティブストレッチ。体を動かしやすくしているのだ。
体を故障させるのが一番あってはいけないことなので入念にするのはいいことだ。ざっとストレッチは済ませてしまったのでとうとう体を動かすことになった。
オドバロとの修行で体の身体能力は向上しまくっているのでいいのだがなんせボールを使った競技なのだ。
ならどうしてバスケなのかと言うと何か楽しそうだったから。
それ以上も以下もない。楽しそうに優劣は決められないのだ。
スポーツは楽しんでなんぼだ。
本気でスポーツにかけている奴もいるけど結局は最初は楽しいというところがほとんどだと思う。
無駄話はさておきそろそろバスケの試合?だ。運動会というのだろう。運動会というか体育会系の行事だ。これは体育大会と名付けておこう。
我ながら完璧な名前だ。俺は宇里たちの元へと行く。
「絶対勝つぞ。手抜いたら潰す」
「誰に言ってんだ」
「最後に来た人」
「、、、、、あ、俺か」
試合開始のホイッスルが体育館に鳴り響く。俺はその音に少し耳を塞ぎながら相手を見る。相手は二組、千澤高希だ。
千澤はあらゆる思考を思い浮かばせ、動きを複雑にし俺たちの動きを手玉にとっていく。学年別ではないこの午前の部は一年もいる。
もちろん三年生もいる。だが一番秀でているのは千澤だ。どちらにとっても一番強い。俺はその動きに惑わされる。
数秒でドリブルで俺たちを躱してレイアップを決めてくる。勉強もできるし運動もできるって最強じゃねえか。
そんなことを思う暇もない。次は俺たちの攻撃だ。仲間がドリブルをして宇里へとパスをつなげようとするが樋澤に奪われてしまう。
何故か俺の方へ向かってくる。俺は身構えることもなく千澤の出方をうかがる。次は惑わされないようにするためだ。
千澤は重心を左足へと移動させる。俺は左からの動きだとすぐに思いつくが重心が完全にかかっていないことに気づく。
これは偽の動きであると判断した俺はすぐに千澤の右からのドリブルを速攻で反応して防いだ。俺はそこからボールを奪う。
バスケットゴールまで少し距離があるのでダメ元でスリーポイントシュートを決めようとする。俺の手から離れたボールは重力でゆっくりと落ちていきゴールへと直行する。
とまでは良かったのだが千澤からボールをとれたのはそれっきりなかった。
ギアを一段階あげたのか格の違い?ってやつを見せられた。
他の一組と四組は宇里や最賀や伊達の活躍でらくらく勝てた。香裏駄切はおらず、四組の中心四人はいなかったので緊張もしなかった。
「おつかれ」
俺は宇里や最賀、伊達にブドウ糖配合の○塚製薬の飲み物を渡す。
「ありがとう」
「負けちまったな」
「勝てたかもしれないのに」
「そうかもな。千澤強かったな」
「あいつバスケ経験者だってよ」
「そりゃあうまいわ。ボールが手にフィットしてる感じだったし」
「手も足も出なかったな」
「界野一回だけ覚醒してなかった?」
「してないよ。たまたま入っただけ」
「あれは圧巻だったわ。自分を褒めた方がいいぞ」
「お、おう褒めておく」
しかし一度だけの俺の出番だったと捉えることもできる。まあ俺も頑張ったし自分を褒めておこう。
俺偉い。
宇里も最賀も伊達も頑張っていたのだが千澤に全員ぼこされた。
だが食らいついて点を取りに行っていた。
俺たちが休憩していると千澤がやってきた。
「「「主役のご登場だぜ」」」
三人が息を合わせたように千澤を主役にしている。俺が主人公なんですけど!そんなことは気にしないのが俺の能力。
「試合たのしめたよありがとう」
千澤は三人に手を差し伸べる。いいやつかよ。三人は千澤が優しすぎて恨めない気持ちになっているようだった。
俺は千澤を放っておいて他のところにへと足を運ぶことにした。
「君!」
何か俺に言ってきたような気がした。俺は後ろを振り向く。すると千澤が俺を見ていた。
「何ですか?」
「君、僕のフェイクに気づいたでしょ」
何のことか分かっていなかったが試合の内容を思い出していくうちにあの重心の違和感に気づいていたことだろうと思ったのだ。
「一応」
「やはりそうなんだな!やっぱり聞いてみるのが一番だと思ったんだ」
「そっか」
「すごいな。バスケ経験者なのかな?」
「バスケは初めてかな」
「それであれか。才能あるよ君」
「ありがとう」
「そういえば名前は?」
「上竹界野」
「わかった。また何か機会があれば話そう界野」
千澤は俺たちの元から去っていった。すぐ下の名前で呼んできた。
思ったよりぐいぐい来る人だったんだな。
「よし、俺らも午後の準備に向けて弁当でも食うか」
「「「そうだな」」」
俺たちも教室へと向かっていった。その頃、、、、、教室の屋上
希乃介は、敵の出方を伺っている。神の配下がどのように動いているのかを見ている。すると、運動場に一人の人間が出てきた。
人間の形をした神の配下であると思ってしまったのでその人の元へと向かうことに。
「誰だい。君は」
「、、、、誰だろうな」
人間の形をしたその人は希を蹴り上げてぶっ飛ばす。
「っ!?」
「一人目だな。相手をしよう」
学校に被害を与えぬようにすぐに受け身を上手くとる。
「危ねっ」
「隙は、与えぬ」
希は「分解」を使い攻撃を分裂させていく。徐々に分裂していく。
「やはり危険人物だな」
「本当に誰なんだ。何が目的なんだ」
「神の配下のアジストである。目的は考えてみろ」
「神の配下か、、、、」
希は、アジストを倒すことにした。生徒会長として生徒全員を守るために。
「配下は俺が倒すしかないな」
「やれるもんならやってみろ」
お読みいただきありがとうございます。
スポーツしてたら成長の転移と言って他のスポーツも上手くなるらしいです




