表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
推しの幸せをお願いしたら異世界に飛ばされた件について(連載)  作者: あかね
主人公編(仮)

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

67/263

用語集さん(仮)



「偽装でもなんでも恋人とか言ったらいいんじゃないか?」


 ……その話は黙殺します。これ以上、かき回されるのはお断りです。


「そう言えば妖精ってなんなんですか?」


 急な話題変更にやれやれと言いたげに肩をすくめられました。似合っててむかつきます。


「世界の意志ミニってかんじ。目みたいな役割を振られているようで、あちこちふらふらして、見えたり見えなかったりする。これは魔導師の素質とは別みたいだね」


「知ってないことを思い出すって奇妙だと思いません?」


「なにそれ」


「チートなんじゃないですか? 知らないはずの知識が、浮かんでくるんですよ。なかなか気持ち悪いですよ」


 ページをめくるような音が、頭の中で聞こえました。そうですね。百科事典みたいに図と文章が添えられているような感じでした。


 妖精というのは、確かに神々の端末のようなものですが、自己の意志はあるようです。幼児くらいの知能しかない個体から老成した大人のような個体まで個人差があると。

 世界に干渉して現象を起こさせる事が出来るのですが、これも個体差があるようです。若いと善悪の区別なく、やってしまうようですが振るえる力は小さく、ただのいたずらで済むようです。

 ユウリが連れているのはわりと若いと余計な情報もきました。あまり人に憑くことはないのですが、例外でしょう。なお、性別はありません。人のイメージに合わせて、そう見えるということらしいです。


 妖精は妖精なりに、神々の意を受け動いているけど自由意志があるので解釈もバラバラで一貫性があるとは言い難い、という感じを受けました。


「なにその用語集っぽい機能」


 ユウリがいいなーと言い出すところが先ほどの再現のようです。


「知りたいと思わないと思い出さない仕様というのは親切ではありませんよね」


「知りたいことリスト化するから、あとで教えて。最強の用語集を手に入れた! みたいな」


 ……そのうち用語集さんとか言い出すんじゃないでしょうね?

 便利なアイテムじゃないんですよ?


 便利な解説キャラの立場を手に入れた、って感じもしないでも……。


「あたしは知らない間に本編に入れ込まれて、このぐだぐだをばらまかれているのではないかと心配になります」


「あるかもね……。俺もローゼとのあれこれがばらまかれていたかと思うと死にたい。俺の可愛いローゼは俺だけが知っていればいいのに」


 ……微妙に病んだ発言です。それらについては黙っていることにします。そこをつついていくと、ハーレムだの、一番の嫁は誰だだの、もげろだの言われていたことを話すはめになります。

 本人見ていれば、ローゼ一筋みたいですし。


 二人でため息をついてしまいました。


「災厄については、どこまで知ってる?」


「この戦争で封印が緩んだとかなんとかで出てきている所までですね」


「なにか知識ない?」


「変質した神的存在。厳密には神々のうちに入らない。災厄と名付けられて固有の意志を持ち、正しく、存在している」


「……あれで、正気?」


「正気、なんじゃないですか。災厄という性質から考えると」


 理不尽で、気まぐれで、隙を突いてやってくる。

 災厄なんてそんなものと言えば、そんな気がしてきます。極端に言えば、大型の台風や地震、ハリケーンなどと同質にものを破壊し、めちゃくちゃにはしていきます。

 人の心も弄んでいくところはやめて欲しいところです。


「揉め事も積極的に起こしたがるからな……。今のところ、なにも成功してないけど禍根は残ってるし」


「良いところまでいくわりに駄目ですからね。憎めない気もしますが、どうするつもりなんですか?」


「封印し直しか、さらに分割するか、みたいなことになるかな」


 遠い目をしてどうしようかななんて呟いてます。ユウリも大変ですね。

 あたしはあんなものの相手はしたくありません。ここで引きこもって、平和な生活を享受したいです。漏れて聞こえる外が怖すぎて出ていきたくありませんよ。


「なに人ごとみたいな顔してんの? 巻き込むに決まってるじゃん」


「……はい? 一般人になにを……だから修行しろと」


「極めて有効なアドバイスだと思うけど」


 そうですね。あたしは巻き込まれたくありません。だからといって、なにもしないわけにもいかないわけで。

 ぎろりと睨んだら楽しげに笑われました。


「善処します」


 さらにたのしそうなんですけどっ!


「ま、なんにしてもここで話すより、お互いに聞きたいことを書いて解答したほうがいい気がしてきた」


「……そうですね。連絡帳でもあれば良いのですけど」


「なにそれ?」


 知らないようでしたので、そんな魔動具があると説明しましたが、詳細は魔導師に聞くように伝えました。

 ユウリは驚愕と言いたげな表情なんですけど。知らなかったんでしょうか。


「……帰ったら魔動具調べる。よく考えれば、使い捨てとか日用品でつかうような魔動具しか使ったことなかった。

 ちゃんとあった魔導師ってディレイが初めてだし、魔動具ってより魔銃弄ってる感じがしたから」


 使い捨てとか日用品とかの魔動具には全く興味ないようなんですよね。ゲイルさんに改良案ないのと言われてはイヤそうな顔で、さらっと書いてはいましたけど。そのゲイルさんもイヤそうな顔をしているという。

 やめたらいいじゃないかな。魔動具の話、とは思います。

 大変空気が悪くなります。


 魔銃の話は逆に変な方向に楽しげと言うか、にやにやしているのでそれもどうなのかと思います。なんか、兵器とか作られているんじゃないかと思うと安心出来ませんよ……。


「そういえば、都合良くその話を始めたら止まらない人が数日のうちに来ますよ」


 前回来たときにゲイルさんが見積もりもとって予算も問題なしとなって、あちこち直しに来るそうだなので。

 一週間くらいいるとか言ってました。そのくらい店を閉めても問題ないようにしてから来るというので正確な日程は決まってません。

 なお、お風呂の改修については攻防中なので、ここで決めたいとおもいますっ!


「でも部屋がなくなりますね。どこ片付けよう……」


 最悪、どちらかにリビングで寝てもらうことになりそうです。

 それから、今日あたりが配達の日なんですけど、クルス様おぼえてますかね?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ