全ての始まりは、全ての終わりへと繋がる
[始まり]
「キャーーーーーー!!」
また、始まった。
この街は幸せや、努力からの成功道、全ての始まりを最終的に終わりへと繋がってしまう街
それには、ある理由があった。。。。
「うわぁーーー!?また出たぞ!ファントムだーーーー!?」
そう、この街にはどんなに努力をしても、どんな始まりも不幸になって自殺した亡霊、ファントムが存在する街。そのファントムは幸せ、努力の成功道、終わり壊す亡霊。
壊す、それはつまりファントムには壊す=殺す、になる。
なぜ、最初から殺すと言わないか、殺すとこの街で言ってしまうと、ファントムを反応させてしまうからだ。
俺がそんな街に引越したのは、ある依頼を受けたからだ。
あ、すまんな自己紹介が遅れた。
俺の名前は 峰連 翔
俺の仕事は亡霊や取り付いた霊を天国へと帰す仕事。要は、霊能者ってやつだ。
それでこの街にやってきたってわけ。
だが、今回の霊は相当なもんだ。
じゃ、俺は仕事なんで、またな。
[ファントム]
「助けてください、翔さん!」
「あーっと今日は新婚さんか。全くお前も女と男どっちかじゃなくて、ちゃんとどっちもにしろよな」
ファントムは、新婚の場合必ず女を狙ってくる。
なぜか、それはファントムも女だからっていう単純な思考さ。
「何を言ってる。早くそいつを祓ってくれ。」
「はいよ」
「よし、とりあえずこいつを。」
ファントムは霊。ということは、塩が嫌いなはず。
残念ながら、今回が初にお目にかかるのでね、何も知らない状態だ。
とりあえず、今回は逃がす事を考えよう。
ファントムに向かって塩を投げたところ。。。。
「なに!?塩に全く動じもしないだと」
ファントムは霊だが、塩を全く動じなかった。
なぜか。そんなこと考える暇もなかった。
仕方ない、あれを使うしか
と、思った矢先。
(グサッ)何が刺さった音
「な、なに。。」
回りは唖然としていた。
目の前には血が流れた女性、新婚の妻の姿は、体の心臓辺りに剣が貫通して刺さっていた
そう、殺されてしまったのだ。
「お前!!」
後ろを振り向くと、もうファントムの姿はない。
夫は泣きわめき、妻の顔を見て言った
「ななみ。。。お前のせいだ。お前がとっとと祓わないからだ!!この役立たず!?」
俺は返せる言葉が出てこなかった。
どうしようもなく、その場から逃げてしまった。
それから、何人も何人も殺され、俺は。。。
[トラウマ]
「クソ!俺にはアイツを祓うことができるのか、無理だ」
俺はついに弱音を吐いてしまった
なぜ、そう思ったか。
ファントムは世界の霊能力者
ラハール・カルマンですらアイツを祓えず、アイツに殺された。
翔は混乱情態。自殺しようとまで考えた。
(トントン)ノック音
「誰だ、こんな夜中に。まぁいい、俺は今から死ぬんだ。放っておけば帰るだろ」
自分の首に縄を引っかけた、その時
ブチ!縄が切れた音
「お前死なせはしない、お前は我が殺す」
目を開けたそこにはファントムの姿があった。
ファントムはそう言って翔の目の前から、霧のように消えた
「クッソ。。。」
泣きながら首の紐を握りしめ、一日泣きわく
そんな日々が続き、彼は部屋からも出なくなった
彼はもう戦うことはないだろう。
こうやって霊能力者はただのゴミになる。
だが、いつか我を祓える物はでてくるのやら。
まぁ我は霊ではないがな。
フフフ
だが、1つ言えるのは幸せが全ての答えではない
では、また。
結構話飛びましたね
すみません
読んでいただきありがとうございました
またの作品でお会いしましょう!