第1章 1話 「キズナの街」
下手な文章で申し訳ない!
と、始めに言っておきます。
誤字、脱字などありましたらお教え下さい。
コメントを頂くと励みになります。
街の中央を流れている川。
その脇にある道を一人の少女が駆けていく。
少女は、川のほとりに建っている見張り台の脇を抜け、街の大通りへと向かっていった。
一面石畳みの大通りは、早朝ということもあって人通りは少ない。
これでも昔は、この通りも商人が行き交う荷車で、朝早くても活気があったらしい。
今では、近くの鉱山に向かう労働者を相手にするパン屋が開いているだけだ。
「おはようございます」
少女は、外から店の中にいるパン屋の女将に手を振ると、店の横にある細い通りへと入っていった。
レンガ作りの街並みは、路地も迷路のように入り組んでいる。
そんな街中に、一軒の小さな店があった。
少女は、まだ開店の看板が出ていない店の扉をノックした。
「おはようございます。」
「おはよう。リエルちゃん、朝早いのに元気だねー。」
「うん、おじさん!頼んでいたモノは届いているの?」
「あぁ、届いているよ!上物の鉱石が手に入ったから中に入って。」
リエルを店の中に招き入れた店主は、奥の部屋から顔が隠れるほどに大きな袋を抱え、重そうに店のカウンターまで持ってきた。
「どうよ?上物だろ?」
「わぁ〜、綺麗だね!」
見せられた鉱石は、石炭のような色だか、全体がほのかに青黒い色をしている。
これが質が悪いと、青黒い色がまだら模様になってしまうらしい。
「それにしても、これをリエルちゃんが運ぶのかい?」
「これくらい大丈夫よ。今日から、おばあちゃんが新しい魔法を教えてくれるの!」
「へぇ、それはすごいねぇ!」
「そんな事ないよ!まだ序魔法だけど、いままでの魔法より難しくなるんだって。」
そう言ってリエルは、手のひらを荷物の方へ向け、何かを呟き始めた。
「ラルーフュ」
マナ鉱石が入った袋が、一瞬淡い光に包まれた。
すると、リエルは持ってきた紐で袋を上手く結びつけ、店主が重そうに持ってきた袋を軽々と背負いこんだ。
「じゃあ、おじさん貰っていくね!お代は、いつもの日に払うって、おばあちゃんが言ってた。」
「あぁ、分かった。おばあちゃんによろしくね。」
「うん!」
「リエルちゃん、頑張ってなー!」
「ありがとう〜。」
リエルは来た道を、足早に戻って行った。
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う、うん——
一筋の光が、まぶたを照らし心地よい眠りの邪魔をする。
まぶたをゆるやかに開けると、キラキラと日光を反射する無数の木々の葉。
それも、膨大の数の葉が視界に広がっている。
———何か、夢を見ていた気がするのだが。
目の前に広がる、緑一色の景色に記憶の片隅にかすかに残っていたのであろう、『夢の記憶』は容易く消え失せた。
穏やかな風が頬を撫でていく。
二度寝をしたくなるような居心地のよい風。
しかし少年には、そんな考えにも至らなかった。
体の至る所から悲鳴聞こえてくる。
普段の5倍くらいの時間をかけ、重い体をゆっくりと起こす。
深いため息と同時に、腹部から景気の良い音が鳴り響いた。
————腹減った。
少し気を緩めると、モモから下の足が取れてしまいそうな激痛に耐えながら、足をゆっくりと進める。
周りには、先ほどと同様な大木が無数に生えており、
昼間だというのに、少し薄暗く足もとは岩場で歩きづらい。
苔も生えているので、雨も定期的に降る地域なのだろう。
自分自身が呼吸する音と、硬い地面を踏みしめる音、
そして、風で木々の葉が擦れ合う音しか聞こえてこない。
———水が流れる音⁉︎
その異質な音に呼吸をひそめて一心不乱に音の出どころを探る。
辺りを見渡す少年は、自分よりふた回りほど大きい岩の影から、水の流れる音が聞こえてくるのが分かった。
駆け寄り探してみると、小さいが甲高く音を立て水が流れ出していた。
それは、手のひらで遮る事が出来るほどの流れだったが、今までにない発見に少年の心が踊る。
水があるということは、いずれこの水が大河に注ぎ、その先には人の生活する街があるからだ。
気づけば、いままでの疲れ忘れ少年は下流を目指していた。
やがて、小さな水の流れは他の流れと合流し、小川と言っても差し支えがないほどの大きさになった。
そして、木々の間から太陽の姿を確認することができる。
小さな流れから始まった水は、ひとつの湖畔に辿り着いた。
ほとりに、一際大きく育った大木がある。
歩み寄る少年は、はじめて森から抜け出した安堵感から、倒れるように四度目の睡魔に襲われた・・・
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「あなた、ここで何をしているの⁉︎」
突然に浴びせられた声に振り向くと、そこには、同じ年くらいだろうか、体に不釣り合いな大きなリュックのようなモノを背負った女の子が立っていた。
目鼻立ちは可愛らしく、金色の髪が風でサラサラと流れている。
「あ・な・た・こ・こ・で・な・に・を・し・て・い・る・の」
『あなた、ここで何をしているの?』っと言ったのだろうか?
たしかに、彼女に見惚れていて発せられた言葉に注意をしていなかった。
彼女は、困惑の表情した少年に、変なものを見るような態度で歩み寄り、荷物を置き、まじまじと人の顔を覗き込んできた。
「見かけない顔ね・・・それにヘンテコな格好。
こんな所にいたら危険だから早く帰った方がいいと思うの」
「・・・」
———やはり。
彼女の言葉がストレートに入ってこない。
ニュアンスという意味で彼女が言っていることが分かる。
そんな彼女は、『なんで男の子が何も答えないのだろう』と、自分の頬に人差し指をあて、その原因を考えている。
そして、真剣な表情で、
「・・・ところで、あなたはどこから来たの?」
———何も思い出せない。
何しろ三日以前の記憶が全くない。
絶望感から自分の表情が見る見る強張ってくるのがわかる。
そんな心情を察したのか、彼女は満面の笑みで、
「私は、リエル。あなたは?」
それは、リエルの最大限の優しさなのだろう。
全てを包み込むような顔だ。
こちらの不安を取り除かせようとするリエルの配慮だった。
リエルの優しさに無言のままではいけないと感じた少年は、勇気を振り絞り、
「実は、僕は自分が誰なのかわからないんだ!」
「へ・・・⁉︎」
突然の告白に、唖然とするのも無理はない・・・。
リエルの顔が固まってしまっている。
「冗談とか、悪ふざけという意味は、全く無いんだ。気がついたら、この森に・・・」
リエルの気分を害してしまってはいけないと感じた少年は、懸命に弁明をした。
しかし、同時に少年は自分自身にとてつもない違和感を感じていた。
「あの〜」
「・・・‼︎ ごめんね。ちょっとなんて言ったのか分からなかったの。」
「こっちこそ、ごめん。いきなり変な・・⁉︎」
『変な事を言って』と言おうとした時だった。
彼女の言っていた意味が分かった。
口の形、そして聞こえてくる音がまるで違う・・・
少年は、リエルが『聞き取る事が出来ない』言葉を喋っていた。
最後まで読んで頂きありがとうございます。
次回は、リエルの家族や記憶を失った少年の謎の部分と異世界の世界観を描けたらと思ってます。
しばらくお待ちくださいませー




