表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

掌編小説集9 (401話~450話)

車に乗って

作者: 蹴沢缶九郎

車のハンドルを握る男の手は緊張の汗で濡れていた。別に、男は免許を取り立てたばかりでも、久しく運転をしていなかったペーパードライバーでもなかったが、緊張していた。


男の運転する車は道をゆっくりと走行している。男の車だけでなく、周りを走る車も同様に、まるで歩行者を優しく気遣う様に走っていた。

緊張からくる震えで、アクセルペダルを踏む微妙な力加減を誤ってしまった男の足は、車の速度を僅かに加速させた。

指定速度30キロの道での、1キロの速度超過を感知した男の車は、「ピーピー」という警告音と共に『出頭システム』を作動させ、ハンドルは男の意思に反して動き、強制的に警察署へと走っていった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ