一体の人形
あるところの少女は言った「お母さんありがとう!人形買ってくれて、一生大切にする!」
それは、とても可愛らし人形でした。
スラッとした体に、綺麗な金色の髪、綺麗な海色の瞳、微笑んでいる顔。
誰が見ても、可愛いと思う非の打ち所がない人形でした。
少女は、とても喜んでいました。毎日のように人形と遊びました。
少女の知らないところで、その人形に魂が宿ってしまいました。
人形は、思いました「今日も楽しかったな!」
少女が小学校に上がると遊ぶ機会は、もっと増えて少女の友達の人形とも遊べるようになり
人形は、ますます喜びました。
それから、数年が経った。少女はもう小学六年生です。
反抗期です。そんなある日少女は、親に怒られてイライラしていました。
少女が人形を見て言いました「何笑ってんのよ!」と言って人形の腕を掴み投げてしまいました。
人形は、思いました「え、どうして私を投げるの?こんなことするのは、えりちゃんじゃない。偽物だ、
えりちゃんは、私に優しくしてくれる。お前は、誰だ?どうしよう、、、腕にヒビが、、、こんなのえりちゃんに見せたら、心配させてしまう、、、そうだ!偽物には、お仕置きをしないと!」
人形は、偽物にどんなお仕置きをするか考えました。言葉を喋る練習もしました。
そんなある日、少女が夜中に起きました。
その時目にしたのは、人形がスラスラ喋っているではありませんか!
そして人形は、言いました「お前は、誰?」
少女は答えます「え!?私は山岡 絵里よ!」
(人形)「嘘をつくな偽物!」(少女)「え!?』(人形)「りえちゃんは、私を投げたりしない!」
(少女)「私は、本物よ!信じて!』(人形)「じゃあ、見てよこれ、この前お前が投げたから
ヒビが入った』(少女)「投げたことは、謝るは、だから信じて!本物よ!」
(人形)「許さない、信じない、偽物には、、、お仕置きをしなくちゃね、、、」(少女)「何をするの」
(人形)「死んでもらう、、、偽物は生きる権利はないんだよ、、、」
(少女)「嫌だ!やめて!まだ死にたくない!、、、、あれ、なんで動けないの?!」
(人形)「動けないように、罠を仕掛けておいたんだ、、、じゃあ、、、死んでもらうね、、、偽物さん♪」
(少女)「嫌ぁぁぁ」
(人形)「本物のりえちゃんがもう戻って来ないなら、この家にいる意味は、ないな、、
誰かに拾ってもらおっと、、」
もしかしたら、あなたの身近にも、その人形がいるかもしれませんよ、、、、