第30話 リレーとドッチ
「俺がトップバッターじゃー!」
元気よく叫んだのは一郎だった。こいつ、そんな足速かったっけ?俺が知るにそんな自慢できるほど速くなかった気がするんですが。
「俺の相手はどいつだ?!」
「俺だぁ!」
そう名乗りを上げて一郎に走り寄ったのは岩ぁん。まだシャドーボクシングしてるよ、2人して気合いが入り過ぎだっつーに。周りの奴らとの温度差が激しい。
「おら!威嚇し合ってないでスタート位置につけ!」
ピピーッと笛を吹いたターナーが2人の頭を叩くも変化はない。アニメの効果音みたいにガルルル!といがみ合っている。
「がんすけぇ!日頃の恨み、ここで晴らしてやる!」
「やってみろやぁ!」
がんすけとは一郎が岩ぁんにつけたアダ名。俺は岩ぁんの方がいいと思うんですがね。ってか日頃の恨みって、なんだ?
「お前ら気合い入ってるな!よし、いくぞぉ!」
「「よっしゃあ!」」
と威勢よくスタートラインに並んだ一郎が「あっ」と小さく叫んだ。
「ターナー!どっちがインコースなの?」
「あぁ?そうだなぁ、じゃあジャンケンでもして決めろ」
そこは適当かよ!カッコ良くコイントスとかしようよ。
「ジャ〜ンケンほぉぉい!おっしゃぁぁ!俺インコース!」
「お前、後出したろ今!汚ねぇぞ一郎!」
「そんな卑怯なことしねぇよ!負けたからってウソつくな!」
子どものケンカより悪いよ、見ててイタイ。
どっちでもいいから早く位置につけ!とターナーが怒鳴り、2人は肩をぶつけ合いながらも位置につく。それを俺は勇樹の背中に乗っかりながら見てる。俺は一番最後に走るんだし、ゆっくり見物させていただこう。
「俺の足の速さについてこれるかな、がんすけぇ?」
「上等だ!見てろよ一郎!」
「あぁうるせぇ!はいよーいドン!」
「「うそぉぉ!!」」
スキをついたスタートに、まず一郎が出だしでコケる。その一郎につまずいて岩ぁんも転ぶ、もうグダグダだよ。
「なんだあれ?」
俺の隣りでそう言ったのは、手芸部所属の工藤 香。言っておきますが男です。しかも名前に似合わず顔がゴツイ、でも手先がめちゃめちゃ器用なんです。
「いつものことよ。気にせず自分のことに集中しようよ」
「それはそうだな」
ハナから相手になんてしてたら身がもたないって。
周りを見ると、「がんばれー」と棒読みでみんなが応援している。……一応は感情を込めて応援してあげようよ。ってか俺も勇樹にしがみついたままで応援してないけどさ。
ボケッと見ていると、岩ぁんが倒れたままでいる一郎の背中を踏んづけ、一位に躍り出た。
「行け行け岩ぁ〜ん!」
ゴーゴーと俺達が声援を送る。黄色い声援じゃないけど一生懸命応援するよぉ!勇樹も俺につられて「が、がんばれー」と初々しいほどに顔を紅潮させて応援している。お前って…かーわーいーいー!
「待てやぁぁ!」
立ち上がった一郎がものすごい勢いで後を追う。うぉ、思ったより速ぇ。
「岩ぁん、気合い入れろぉ!抜かされちゃうってぇ!」
「その名を呼ぶなぁ!」
バタバタと無駄な動きが多い岩ぁんは徐々に差を詰められる。シャドーボクシングしすぎて疲れたのか?
「このぉ!」
「ぐおっ!」
抜かされるぅ!と叫ぼうとしたとき、一郎が何を血迷ったか岩ぁんに飛びついた。足を掴まれて倒れ込む岩ぁん、に乗っかるように一郎も倒れた。
ルール完全に無視だよ!
「ちょっ何やってんだよお前らぁ!」
やめてぇ!と2人に走り寄る俺と勇樹。ってかもっと誰か来いや!副委員長はどうしたぁ!
「あかねぇ!」
なんとか俺が暴れる一郎を押さえ付けるも、岩ぁんと勇樹じゃ結果は見えてる。
「邪魔すんな!」
「うわぁ!」
岩ぁんは腕を掴んだ勇樹にバトンで攻撃を開始する。ってまた勇樹の顔が腫れちゃうよ!せっかくいつものかわいい顔に戻ったのに!
「はいはいストップー!」
あかねが勢いをつけて岩ぁんに体当たりをかました、そしてふっ飛ぶ。俺は一郎にバックドロップを浴びせ、勇樹に走り寄る。ほっ、顔は腫れてないね。
「ターナー!見てないで助けろよな!」
なんで遠くから暖かい目で見てんだよ!先生だろあんた!
「生徒の問題は生徒が解決するもんだ!」
できねぇから言ってんだよ!生徒の事を一番に思ってくれる伊藤先生とは正反対だよ、そんなんじゃ俺らはついていかないよ?ましてや庭田先生が今のあなたを見て惚れるわけがない。
「一郎てめぇ、これじゃリレーになんねぇよ!」
「お前が俺の背中を踏んづけたからだろがぁ!」
まだ言い合いしてるよコイツら。収拾がつかねぇ!
あかねのヒップアタックを喰らってもまだバトンを振り回そうとする岩ぁんをはがいじめにした俺は、体育座りで見守る萌を発見。ちょっ、あなただって体育委員なんだからなんとかしてよ!なんで自分は関係ないからみたいな顔してんのよ!
「萌ぇ、座ってないでなんとかしてぇ!」
俺の必死の願いに気がついたのか、盛大な溜め息を漏らした萌が面倒臭そうに立ち上がった。もっと元気良くいきましょうや。
「体育委員命令!野代と岩村、用具室の掃除」
その言葉に固まる俺達。体育委員ってそんな権限持ってたっけ?
「な、なんでだよ!悪いのは野代じゃねぇか!」
萌に反発したいけど強く言えない岩ぁんは思い切り一郎を睨む。
「俺のせいにすんなよ!」
コイツらじゃ話がまとまんねぇ!
「あぁもうわかったからぁ!タイム!小休憩!体育委員命令!」
ってまだ始まったばっかなんだけど、仕方がない。
なんとか岩ぁんは力を緩めてくれた。と同時に疲れがどっと出た俺はその場にへたり込む。絶対にこの後走りたくねぇ。
「お前らせっかく女子にいいとこ見せるチャンスだったんだぞ?」
騒ぎが治まったのを見計らったターナーがヤレヤレと近付いてきた……あんたがヤレヤレだよ!
「もうリレーは中止だ!そのかわり、一条!」
中止と聞いたみんなは「よっしゃぁ!」「サイコー!」と叫ぶ。でもちょっと待って欲しい、今ターナーさん俺の名前を呼んだよね?何を言うつもりなの?
「お前がアンカーなんだよな?俺と100メートル対決するぞ!」
「はあぁぁぁ?!」
何を言い出すかと思えばこの青ノリ男!あなた昼は焼きそばでも食ったのか?歯に青ノリがついてんだよ!
その前に何でそんな対決しなきゃいけねぇんだ、そんなんやりたかないよ。
「またリレーやるとなるとゴタゴタしそうだからな。だからアンカー同士で競争だ!俺が勝ったら次の体育はマラソンだからな!」
責任重大!絶対に負けられないよ!負けた瞬間、俺はみんなにタコ殴りにされる!
「一条絶対勝てよ!」
「気合い入れて!」
「どんな手ぇ使っても勝て!」
うわ、殺気立ってるよみんな。見ると高瀬も、あかねまでもが「勝てよ!」と俺を睨んでいる。萌に睨まれるのは慣れたモンだけど、まさか勇樹にまで睨まれるとは…あっ睨んでんじゃない、可哀想にって同情してくれてるよ。
「太郎」
「はいぃ!」
「負けたら承知しない」
「…はいぃぃ」
萌に念を押されるも、勝てるわけがないってぇ。しかも絶対にターナーは自分の方が足が速いのを知ってる。だから俺と勝負しようって言ってんだ。そして女子の目線を釘付けにしようと企んでんだよ。先生の風上にもおけねぇ。
「走りたくねぇ…」
「あの、一条君」
「ん?なんだい勇樹。悲しい宿命を背負った俺に何かアドバイスをくれるのか?」
「アドバイスはないんだけど、がんばってね」
勇樹、ありがとう。がんばってって言ってくれるのはお前だけだよ。
きっと萌も勇樹のこういうところがいいと思ってんだろうな。なんて思っていると、怪しげな表情を見せるあかねが俺の方へ近付いてきた。もしかして代わってくれる?
「ねぇ太郎、さっきの話なんだけど。マジ?」
そっちの話かいぃ、代わってくれるんじゃないのね。って信じられないかい?俺だってそうさ。
「マジみたいよ〜。まぁ高瀬がその瞬間を見たかどうかは不明なんだけどね」
「じゃ、あの2人って付き合ってんだ?」
「あ…いや。それはどうでしょうかね」
「なんで?」
見たらわかるでしょうよ。普通は恋人同士、一緒に下校とかするでしょ?帰りにハンバーガーでも食べない?いいね、ついでに100円ショップにも行こうよ……とかさ。でも萌様は俺と帰っているのよ?直行直帰だよ?
「勇樹は誰とも付き合ってないって言ってたし」
「え、あんた聞いたの?」
「うん聞いたー。でもめちゃくちゃ動揺しまくりだったけどね」
「動揺してたの?」
「何でそんなこと聞くの?みたいな顔してた」
「う〜ん」
頬杖をついたあかねはまたチラリと萌達に視線を移す。あなたは探偵には向いてなさそうだね。
「一条!お前そんな余裕こいてていいのか!」
うわっと振り向くとなぜか半袖になって走り込みをしているターナーが目に入った。って俺もやんなきゃなのか?
「太郎、やるしかないよ」
お疲れ〜と俺の肩を叩いて去って行くあかねの後ろ姿を見ていると、それと入れ替わるようにターナー命の山下 八重が走って来た。先生の為に負けてあげて!とか言われるのかな。でも俺の命がかかってるからそれは承諾できない、許せ!
「一条って足速いの?」
うっ、小さな体を活かして上目遣いで俺を見るなぁ!決心が揺らいだらどうするんだ!
「あのさ…」
「ちょっ、八重子。悪いけどお前の頼みを聞くわけにはいかないの、許して」
俺は彼女を八重子と呼びます。パッと見ると古風な感じだから子をつけた方がしっくりくるんだよね。でも岩ぁん同様、俺しかそのアダ名を使ってはいない。
「え、勝ってくれないの?」
「はい?」
あれ、なんだこれ。展開が読めないよ。
「絶対に勝ってね!」
「か、勝っていいの?ってか勝てるかわかんないけど」
「勝って!絶対勝って!」
少しずつ近付いてくる八重子、と半歩ずつ後ろへ下がる俺。マジでいいの?がんばっちゃうよ?って周りのヤツらが見たら彼女が彼氏に「私の為に頑張って!」って言ってると思われ…うちのクラスに限ってそれはないか。
「わかったけど、お前ターナー命じゃなかった?」
「だからだよ。先生が勝っちゃったらまたファンが増えるかもしれないんだよ?それだけは阻止しないと!」
「へぇ…」
いやはや女心というものはわかりませんな。普通は好きな人の負けるとこなんか見たくないんじゃないの?俺がわかってないだけかなぁ。
「気合い入れてがんばれぇ太郎!」
八重子と話していると一郎が俺の元へと走り寄り、手を力強く握ってくれた。うん、とっても嬉しくない!
「男に手ぇ握られても嬉しくねぇんだよ!」
握られてた手を乱暴に振りほどき、その顔面、は可哀想だから後頭部に裏拳をかました。鼻血を出す勢いで前につんのめる一郎君。
「おまっ人が応援してやってんのにこの仕打ちとは!」
「応援なんていらないんだよ!俺の代わりに走ってくれぇ!」
「それは無理!さっきの見てたろ?俺とターナーじゃ話になんねぇよ」
あぁ、お前も自分のアホさ加減を自覚してんだ。
でもよくよく考えても勝てるわけがないんだよな。相手は体育教師、かたやただの帰宅部。毎日歩いて登校してるとはいっても鍛え方が違うよ。どうしよ、このままじゃ対決に負けてクラスで孤立しちゃうかも!
(やっぱり自分には無理ですと泣きつくしかないわ。なぁに、少しの間は冷たい視線があなたを襲うけれどそのうち忘れてくれるわ)
天使の囁きに耳を傾ける。そうだよね、負けちゃったら「お前、勝てないならやるなよ!」って非難集中の嵐で間違いない。ここは男らしく謝って…。
(逃げたらその時点で次の体育はマラソンに決定すんぞ。負けても一生懸命やればみんなはお前を責めたりしない)
悪魔の囁きにも耳を傾ける。それは正論だ。ってかまた立場が逆転してますよ?でもやっぱ逃げずに立ち向かうのが男の子だよね!
(ちっお前なんか泣いてもかわいかないさ!負けやがれ!)
天使の野郎、好き勝手言いやがって。お前は俺の不幸を楽しみに待ってんだろ。しかしそうは問屋が卸さねぇ!がんばってやるよ!
「一条!やるぞ!」
「はやっ!」
まだ心を決めてないのに!なんて考えていると、まだ目の前に立っていた八重子がジッと俺をまたまた上目遣いで見つめている。な、なにさ?
「頑張ってね!」
うわぁぁぁあ!瞳を潤ますなぁぁぁ!
おががぁ!と頭をかきむしっていた俺は、口をあんぐりさせたまま硬直している一郎が目に入った。あんたもなにさ?ってかマンガとかならいざ知らず現実に口をこんなにあんぐりさせてる人を見たのは初めてですよ。
「お、お前って、山下とそんな仲だったの?」
「はっ?お前は何を言って…」
「この、裏切り者ぉぉ!」
裏拳のお返しにと、恨みがこもった回し蹴りが俺の左太ももを襲う。これからクラスの期待を背負って走ろうとしてる奴になんてことを!
「何すんだよ!…ちょっと、人の話を聞けぇ!逃げんな!」
「秋月に密告してやるからなぁ!」
み、密告って。そんな事をして何の意味があるんだ?言っても「あっそ」で終わるっつーに。
どららぁ!と萌を目がけて走って行く一郎を無視し、俺は元気0パーセントでスタート位置へ移動した。そして隣りには元気満タンのターナー。手加減するつもりはなさそうですね。
「次の体育はマラソンか、はたまた男女混合ドッチボールか。楽しみだな」
アキレス腱を伸ばしながら恐ろしい一言をターナーが吐いた。聞き捨てならねぇ。
「えっ勝ったらドッチボールなの?」
「ああ、さっき野代がやりたいって言ってたんだよ。俺も男だ、約束は守る」
どっちにしろイヤだ!ドッチボールなんかやったら萌に盾にされる!中学校のレクリエーションでドッチボールやったとき、「外野はやだ!」とダダをこねた萌は同じ内野になった俺を終始盾にしてたんだからぁ!んで俺はヤツに背中を掴まれてるからうまく動けなくて、顔面にボールが当たって鼻血出して保健室行き。マラソンもやだけどドッチボールもイヤ!これはわがままじゃない!俺の身体を心配してんのよ!
「秋月!合図頼む!」
「なんで私が」
「お前は体育委員だろ!ほら座ってんな!」
もはや授業が終わった気でいる萌は備え付けてあるベンチに高瀬と仲良く腰かけていた。あかねはちょっとは悪いと思ってくれてるのか、ベンチの隣りに立っている。
「勝手にやれ…」
メンドくさそーな顔をして立ち上がる萌。俺が走るのはお前の為でもあるってのに、そんなんでいいのか?
あれ、そういや一郎の姿が見えないな。萌に密告しに行ったんじゃなかったっけ。
「はい位置についてー」
「秋月!もっと気合い入れろ!」
「うるっさいなぁ…」
仮にも先生に向かってうるさいって。
走ってもないのに疲れた様子を見せる萌は、スタート位置の横に立つとチラリと俺を見てきた。ちゃんと元気よく言ってくださいね?と俺はかわいいと自分で思っている笑顔を萌に見せた、のがいけなかった。
「…よーいドン」
「「うそぉぉ!」」
またソレかよ!
スキをつかれた俺はターナーより一歩出遅れる。マズイ!それでなくても俺のが遅いのに、これじゃ勝負なんねぇ!
と、あれ、ターナーがコケた。
俺何もしてないよね?ちょっと巻き戻ししてみるか。
萌のスキをついたスタートの合図に出遅れた俺。ターナーは「もらったぁ!」とばかりに大股開いて走る……って靴ヒモがほどけて踏んづけたよ!そりゃ転ぶわ!
ハデに転んだターナーを横目に猛ダッシュを開始する。フェアじゃないのは百も承知じゃあ!
おぉぉぉ!と、歯を食いしばって走る。直線だからコーナーは気にせず突っ走れぇ!
ゴールには一郎が両手を広げて待っててくれてる、今行くから私を抱き締めてぇ!
「負けるかぁぁ!」
なんだぁ!と振り向くとターナーが片方の靴が脱げたまま追ってきてる。でももうゴールは目の前、死んでも負けたくない!
「生徒になんか負けるかぁ!」
俺から言わせてもらえば生徒相手に本気出してんじゃねぇ!ってか一郎、お前ゴールの真ん前に立たれたら…。
「どけろぉぉ!」
「ぐえっ!」
ゴール前にいたら邪魔だろが!俺は避けない一郎にダッシュしたままラリアットをかました、そしてゴール。
ターナーの方へ振り返るとゴール直前でまた転んでいた。
「か、勝ったぁ!一郎!俺、勝ったよ!」
「ぐっふ、良かった、ね」
嬉しさのあまりノドをやられてうまく喋ることができない一郎に抱きつく。やった!これでみんなに顔向けできるよ!
あっあれ…何で誰も走ってきてくれないの?おめでとう!そしてありがとう!は?
一郎と抱き合ったまま辺りを見回した俺は、こっちを見ずに校内に入ろうとする萌の姿を見つけた。よく見ると他のみんなもゾロゾロとグラウンドを後にしていく。
「ちょっとぉぉ!何で帰っちゃうんだよ!俺を囲んでバンザイとかないわけ!?」
「もうチャイム鳴ったんだよ」
遠くから萌が振り返り、感謝の言葉もなくボソッと呟いた。なんでそんな冷たい?
「…」
「帰ろうか、太郎」
背中をポンと叩かれ、俺はそんな一郎の優しさが嬉しくて彼におぶさった。
「…うん」
「先生!大丈夫ですか!?」
勝った俺にじゃなく、倒れたターナーに駆け寄る八重子を遠くから見つめた俺は、悲しみのあまり一郎に抱きついたままグラウンドを後にした。