表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
アイン公国記――巨人と神の狭間で  作者: grim
プロローグ:神話の断章
1/6

第1節:――失われし時代の記録――

 遥か昔、創造主ヌンが世界を創造し、時が未だ幼き頃――天地が分かれ、光と闇が定まり、万物に名が与えられた黄金の創世時代。


 だが、その平穏は永遠には続かなかった。


 三つの強大な存在――後にゼウス、オーディン、アトゥムと名乗る者たちが、創造主ヌンに反旗を翻したのである。彼らはヌンを冥界に封印し、自らが神を名乗って世界を支配下に置いた。


 ヌンの封印により、冥界は真の神の負の意思で満たされ、悪魔と魔物の巣窟となった。そして偽りの三大神は、天界を三つに分割して統治を始める。


 天界では「神力」――影響できる空間の広さによって階級が定められた。上位神は精霊十人分の力を持ち、ヌンによる直接創造か上位神同士の子のみが到達できる。中位神=精霊は下位神十人分の力を持つ。下位神は下位魔術師十人分の力を有し、神と人間、または神同士から生まれた存在。


 人間界は魔力の有無で分類される。魔力なしの普通の人間、そして魔力を持つ魔術師たち。上位魔術師でさえ精霊五人分の力に過ぎない、脆弱な存在。


 そして巨人界――人間界内に潜む最大の脅威。通常の巨人でも精霊級の力を持ち、その王ロキに至っては三大神に匹敵する力を誇っていた。元は内戦状態だった巨人族を、ロキが鉄拳で統一したのである。


 三つの世界は微妙な均衡を保っていた。天界は三陣営に分かれ、人間界は六つの勢力が覇を競い、巨人界は統一されたロキの下で力を蓄える。だが、ある日その均衡を破る者が現れた。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ