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4月の窓辺で  作者: こうた
同棲そして結婚
10/16

同棲 「一つ屋根の下で」

引っ越しは、三月の終わりだった。

「これ、どこ置く? いや、やっぱあっち?」

「その“やっぱ”が一番困るんだよ。」

段ボールに囲まれたワンルーム。六畳よりちょっと広いくらいの部屋に、ふたりの生活が詰め込まれていく。

社会人一年目。勤務地は別々だけど、終電に追われるより、一緒に朝を迎えられる方がいい。ふたりで選んだ妥協のない選択だった。

「この机、君が前に使ってたやつ?」

「うん。天板、少し削れてるけど、まだ使える。」

「こういうの、なんかいいな。ひとつひとつ、思い出がついてくる感じ。」

午後の光がカーテン越しに差し込んで、段ボールの影を柔らかく伸ばす。

光太郎は、その中から小さな写真立てを取り出した。

「これ、持ってきてたんだ。」

写真には、高校の卒業式の日、ふたりで撮った一枚。少し照れて笑っている自分と、眩しそうな表情のこうたが写っていた。

「懐かしいな。あのとき、まさか一緒に暮らす日が来るなんて思ってなかったよな。」

「思ってなかった。でも、ちょっとだけ、期待してたかも。」

会話は途切れながらも、あたたかさだけは途切れない。

冷蔵庫の中身はまだスカスカで、カーテンは仮の布を洗濯ばさみで留めている。それでも、光太郎にはもう“ここ”が帰る場所に思えた。

夜になって、スーパーで買ったお惣菜を並べて、床に座ってふたりで食事をした。

「ねえ、これから毎日、こんな感じかな?」

「うん。たぶんこんな感じで、ちょっとずつ慣れていって、喧嘩もして、笑って、ごはん作って、寝坊して、また笑って――」

「……悪くないな。」

こうたのその一言に、光太郎は静かに笑った。

テレビの音も、時計の秒針も、部屋の中ではすこしだけ響く。けれど、それも心地いい。

“好き”を言葉にすることは減ってきた。でも、あいさつの代わりに淹れるコーヒーとか、夜遅くまで待っている灯りとか――そういうもので、今は十分伝わる。

春の夜、まだ冷たい風が窓の外を抜けていく。

けれど、ひとつ屋根の下にいるこの日々が、ふたりにとっての、いちばんのあたたかさだった。

基本的に生成aiを使用してます。

イラスト、政治関連、田所沢、下北沢、アイスティー関連の話は人間が細かく指示を出しています。

政治関連の話は人間が書いた部分もあります。

他作品からの引用や模倣がないことを確認して、完全オリジナルで作成を指示しましたが、万が一著作権上の問題が疑われる場合はご一報ください。現状小説家になろうの利用規約に生成aiに関する規制はありませんが規約変更などによりこの作品が規約に違反していることが疑われる場合もご一報をお願いします。

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