◆花嫁の叫び!◆(9)
招待状を出す前に、とりあえずは友人たちに報告義務。
大学時代からの親友や身近かな友人へは、彼からプロポーズをされた次の日には報告していた。
彼が大会社の御曹司ということや、直接、彼に会ったことがある友人は、彼と結婚することについては、当然といったようなリアクションだった。
この挙式&披露宴のことや、これまで成り行きを聞いたら、たぶん、悲鳴もの!?
ということで、詳細までは話してはいなかった。
何だか、自分が恥ずかしい気分だったから。
しばらく会っていない友人には、初めての報告。
恥ずかしながら電話した。
「私だけど……」
「あれ。久し振り!元気?ど~した~?」
けっこうご無沙汰していたとはいえ、まぁ、相変わらずの友人たち。
察しのよい子はというと……「今頃電話してくるってことは、結婚~?」だって。
「お相手、どういう人?いくつ?どこで知り合ったの?」
「いつ?」
「何処でするの?」
久し振りの友人からは、この3つは必ず聞かれるもの。
で、私が彼のことを話すと、「きゃ~~~~~!!!」と電話口で叫び声が聞こえる。
初めて聞かされる方は、それは悲鳴にもにた声で叫びたくなるかもです。
身近かな友人にも、詳細までは話せなかった事実もあったことだし。
私も、最初は“花嫁として”叫びまくっていた訳で。
彼は、そのくらい知名度ある良家の御曹司という訳なのです。
結婚は、友人の中では一番早い。
当然、皆さん、華の独身。
「ねぇねぇ!彼のお友達も来るんだよね?」
あったり前のことを聞いてくるものだ。
「どういうお友達?席、近くして~!」
で、彼の友人たちのこと話したら、またもや雄叫び。
「きゃ~~~~~!!!」
「何、着ていったらいい?」
「振袖?」
「ドレス?」
友人たちからの、このような言葉。
電話で何回聞いたことでしょう
。
披露宴会場は、大きな合コンの場であるらしい。
お見合い好きのおばさま方の絶好の機会でもあるらしい。
年頃の子供をもつご夫婦も、何気に見定めるとか?
『新郎・新婦のご友人なら』という安心感があるあらしい。
というか!
「私を見て~~~~!!!」
ということで、結局は◆花嫁の叫び◆という運びになる訳です。