◆花嫁の叫び!◆(8)
披露宴に、彼、お友達、全員呼んでなかったし……。
私側へ合わせてくれてのことなので、これにはかなり申し訳なく思っていた。
当然、するよね。
念のため、聞いてみた。
「二次会ってするの?」
「するよ」
やっぱりね。
「当日?」
「いや」
「いつ?」
「ハネムーンから帰って来てから」
「ハネムーンって、何処?」
「フロリダ」
『なに、勝手に決めてんだよ~!!!!』
初めて喧嘩になった。
といっても、私が一方的に喧嘩していただけだけれど。
「何処、行きたいの?」
涼しい顔をして聞いてきた。
やっぱり彼は、喧嘩とは思ってないらしい。
ちょっと悔しいかも。
「カナダ!」
私も負けじと即答で返した。
「いいよ」
な、なんだ~~~!
こっちも即答?
「じゃ、帰りにフロリダへ寄ろう」
何だか、とっても嬉しそうに、そう言った彼。
今まで、結婚式&披露宴関係の話の中で一番、嬉しそうな笑顔だったので、その案にのった。
カナダ⇒フロリダだって!
というか、理由はともかく、誰でものるでしょ、これは。
一瞬の喧嘩も、一瞬のうちに何処へやら。
「二次会は?」
「友達に頼む」
これもラッキー。
することが1つ減ったので、二次会は彼に全面的に任せることにした。
彼のお友達なら、安心していてよいでしょう!
と、またもや自己完結して、大きく頷いていた私がいた。
『あ……そうだ。また、2次会用のドレスとか選ぶのかなぁ。まさか、式用のボリュームたっぷりじゃ、恥ずかしいよね』
面倒なような……。
でも楽しみなような……。
でも、これで、もうひとつドレスを選ぶチャンスが増えた♪
やっぱり楽しみ~♪
ひゃっほ~~!