表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
11/18

◆花嫁の叫び!◆(7)


気を取り直して、会社の休み時間に彼へ電話した。



「ねぇねぇ、お色直しのドレス、見たいんだけど」


「今度の休みに行く?」



やった~~~!!!



そんなに沢山のドレスを持っていても何ので、カラードレスはレンタルにした。


披露宴を行うホテルは有名なギャラリーと提携しているので、持込みの手間などを考え、ホテル内で決めることにした。



彼との電話を切った後、即座に、藤田さんに連絡した。



「ご覧いただいても、もちろんかまいませんが、来月、新作会もありますから、それまでに大体の流れをお決めになられてはいかがでしょう?」



ああ!お色直しの回数とかか……。


それもそうだわね。



で、結局、お色直しのドレス選びは来月に持ち越しの運びとなりました。



うるる。




そういえば、彼。


登場回数、少なすぎると思いませんか?



申し訳ございません。


でも、仕方ないんです……。



何を聞いても、相談しても、「君の好きなものでいいよ」、「一番、高いのにすれば?」、「豪華な方でいいよ」と言われるだけなので、登場と台詞がないんです。



全く興味がないわけではないらしいのです。


最初の頃と比べると、けっこう熱心に行動はしているので。


招待客リストも一生懸命につくってくれているらしいし。


というわけで、これからも登場回数は少ないと思いますが、ご了承くださいませ。




さて、次なるはウェディングケーキ。


情報誌によると、『新婦の手作り』が流行っているらしい。


これも、例の“手作り”結婚式の影響。


でも、この結婚式では、私の手作りは……完全に無理!




彼からの言葉は想像は付くけれど、一応、ホテルのウェディングケーキの種類が載っているパンフレットを見せた。



「どれにする?」


「一番、高いのがいいよ」



ほら!きた。



“高い”というのは、ウエディングケーキの高さのことです。


当然、その高さに比例して、お値段も高くなるのは必然。


それは、彼にもわかっていることでしょう。



ね、こんなカンジなのです。



「天井の高さもございますし、ご新郎様のおっしゃるとおり、高さがある方が素敵ですよ」


と藤田さん。


この笑顔にには、かないません。



お菓子作りだけは得意なワタクシ。


やっぱり作りたいよ、ケーキ。



『二次会で作ろうかな』




あ!二次会とかはどうするんろう!



ドレスと思ったら披露宴のことになり、今度は二次会へと考えが及び。


一体、この先、どうなるでしょうか。



数か月なんて、あっという間に決まってるし。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ