表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
10/18

◆花嫁の叫び!◆(6)


既に両家の挨拶は済んでおり、仲人さんとの顔合わせは来月で、結納はその次の月の大安吉日。



『今日は大安でも友引でもないんだけどな』



彼の実家では、私は何故かVIP。


どうしてか解らなかったけれど、たぶん、男兄弟だから、女の子が珍しかったのかしら!?




「主賓をお願いする方なのですけれど……」


おしとやかな口調で、お母様が言った。



「参議院の○○さんにお願いしようと思うのだが」


どこか威厳あるお父様がおっしゃった。



ひぇ~~~!!!


出た!政治家さん!



「どうような、お知り合いで……?」


「私の古い友人なんだよ」


高級そうな葉巻を吸いながらお父上。



私の中では“お父様”から、瞬間“お父上”となっていた。




確か情報誌とかには『主賓は上司とかが多い』とあったけれど、やっぱり富豪たる所以なのだなぁ……と、変に感動してしまった。



と同時に!


「この結婚式、もしかして、私が思う世間的なことは通らない!」


と実感した瞬間でもあったのでした。



ひぃ~~~!!!




だったら、私の主賓は?


当然、上司と思っていたけれど、これでは、社長クラス!?


無理だ。


一応、一般的には大手と呼ばれる上場企業のOLではあるけれど、社長までの距離が遠すぎる。



確か、友達に政治家さんの息子がいた!


だめよ!


同い年で主賓はないでしょう。



大学の恩師!


“名誉教授”だったら大丈夫!


けっこうお世話になったし、その教授もリストに入っている!



え?今、イギリス?


しかも、ただでさえ落差あるご招待人数なのに、一人減った……。



完全に凹んだ。



やっぱり事前に上司に情報を教えておくことでOKと、勝手に自己完結していた私。




なんだか、疲れてきたかも~。




それにしても、お色直しのドレスは、いつになったら試着できるのかな。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ